本日のおはなし。
お客さんと会食して、電車で帰宅していた時の事だが、新宿駅で湘南新宿ラインを待っていたら、目の前で泥酔してホームの地べたに座っている男性がいた。
そんな光景は見慣れているし、当方の中ではだらしなく潰れている姿は実に好感度が高いので、
日本も平和だな
と思いながら見ていた。当然声なんかかけない。
5分くらい待って、電車が駅に入って来た。
その風力によるものなのか振動によるものなのかは不明だが、その男性が横たわった。
おいマジか、駅のど真ん中で睡眠かい
とは思ったが、これもまただらしなく潰れる典型例なので、頑張れオッサンと心の中でエールを送りながら、当然声なんかかけずに電車に乗った。そして鳴る発車ベル。
すると、2人組(ひょっとしたら知り合い同士ですらないかも)が、大丈夫か?みたいに声をかけ始めた。
当方としては、そこでこの倒れているオッサンが、あ、すいません とか言いながらヨタついて自販機に向かって水を求める姿まで想像していたのだが、全く反応がない。
いよいよ本格的に潰れてるな、男らしさが上がったな
とか思ってたら、おもむろに2人組の片割れが心臓に耳をつけた。
すぐにドアが閉まり、その後の事は知らないのだが、片割れ君のリアクションは
心臓の音が聞こえねーぞやべーから救急車呼ぼう
みたいな感じだった。実際急にその近辺の空気が変わっていたし。
正直、その発想は全くなかった。ビンタすりゃ起きるだろ、くらいに思ってたから。
当方の記憶では、少なくとも座っている時は息をしていたし、倒れこむ時もばったり倒れると言うよりは、眠くなっちゃったから寝る〜みたいな感じだったので、クリティカルさはゼロだった。
その後、湘南新宿ラインの遅延情報(急病人介護の為遅れました的な)は全くアップされてなかったので、恐らく大丈夫だったんだとは思うが、仮にもしそのオッサンがガチで急性アル中とかで死亡していたとしたら、これ程目覚めの悪い事はない。何故、5分前に助けなかったのか、と。
なので、次回以降、ぶっ倒れている人がいたら、こいつはホントにヤバい状態なのかも、と言う目線で見て、ちゃんと生きてるかどうか見極めたいと思う。
なお、人生で一度だけ急性アル中診断をされたヤツを見た事があるが、そいつは、
- ホテルオークラでの結婚式にラグビー部の同期として出席
- 山形出身の同期の披露宴だったので、日本酒が大量に用意されていた
- 全て飲み尽くしてやるとの決意の下、全員で序盤からハイペースで飲酒
- 途中からヤツの様子がおかしくなり(とは言えいつも通りの酒乱)暴れ出す
- ホテルオークラのトイレのドアを破壊(後日新郎が弁償)
- 破壊活動ののちに忽然と姿を消す
- ヤツの弟(もラグビー部)曰く、たまプラーザまでタクシーで向かわせましたとの事
- しかし、たまプラでタクシーから降りられず、救急車を呼ばれる
- それでも尚且つ暴れたので、猿轡をして羽交い締めにして救急車に格納
- 医者の判決は『急性アルコール中毒』だった
と言う背景だった。生きてて良かった。
なお、この山形くんの披露宴には22名程の同期が出席しており、当然全員が2次会への参加表明をしていたが、最終的に2次会にたどり着いたのは3名、そのうち2名は最初から最後まで床で寝ていて、出席者は実質1人だったらしい。
お酒は呑まれない様にしましょう。
コメント
過日、こちらへコメントしたものです。(ペペロンチーノの記事とか)
今やインドへ赴任し、改めて殿下のブログを一から読み直しております。
当時は「インドってそんな国なんだ!うへー」という驚きの中楽しませてもらっておりましたが、今や「それな・・・。」という味チェンができ、大変面白く読ませていただいております。
日本編も楽しく読ませていただいておりますので、今後もぜひ継続お願いいたします。
お久しぶりです!インド生活、如何ですか??
噛めば噛むほど愉快且つ不快になると思いますが、ぜひエンジョイされてください!!