アメリカの学校生活も楽じゃねぇよなと思う件

アメリカに来ていつの間にか5年経過。今月で6年目に突入する。

長女は日本の中学受験戦争からエスケープ出来たが、その後中学校生活自体を全く経験しなかった。次女に至っては4月で日本では小5になり、このままだと日本の小学校を1mmも経験する事なく終わってしまいそうだ。

長女は小4でインドから帰国し、小6の夏に渡米しているのだが、このわずか2年弱で一応中学受験戦争には巻き込まれている。我が家も漏れなく塾へ課金しまくり、なすがままに金をむしり取られ続けた。

その経験で感じたのは、

中学受験は親が狂ってないとキツいのではないか

だった。

小学生の分際で、自分から積極的に勉強に励む様な子がどれだけいるんだろうか。いるにしても、そんな子はごくごく一握りに決まっている。大半の小僧小娘は親が口うるさく言わないと勉強なんかしないはずだ。自分もそうだったし。

泥酔して全ての力を失った人間を運ぶのがクソ重いのと同じで、やる気のない子を机に向かわせて且つ勉強をちゃんとさせるのはマジで大変。そこには何かしらの狂気が必要だと感じるわけだ。

当方の場合、当方のママンに学歴コンプレックスと言うか大学に行きたかったのに経済的事情か何かで行けなかったみたいなのがあったらしく、当方も神童と呼ばれるレベルで勉強が出来た事も相まって狂気が狂気を生んでいた。親父に当時の話を聞くと、夜家に帰って来ても、狂気に支配されたダイニング(当方が勉強させられていた場所)には近づかず、忍びの如く2階に上がっていたらしい。

結果、第一志望の筑駒には不甲斐なく落ちたものの、同級生の半分が東大に行く様なメガネ進学校に行く事になったのだが、もし全滅していたら我が家はどうなっていたのだろうか、と思うとゾッとする。そして今気付いたが、そのメガネ進学校には、自分から進んで勉強するお利口さんがたくさんいた気がする。(除く当方)

そんなわけで、当方の目にはハイリスクハイリターンに映る中学受験を我が子らが回避してアメリカに来れた事自体、非常に良かったと思っていた。

そしてアメリカの学校に通い始め、当初はまさに「のびのび」と言った感じの教育スタイルがシンプルに「良い」と感じていた。んが。

この5年間、キンダー・エレメンタリー・ミドル・ハイスクール、と一通り経験した中で、

アメリカの学生生活も結構キツいぞ

と感じ始めたので、今日はそのおはなし。前置きが長い。

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キンダー・エレメンタリー(〜2nd)は楽勝

我が家が通うシティスクールは、エレメンタリーが2つの学校に分かれている。厳密には、キンダー〜2ndまでがエレメンタリー、3rd〜5thまでがインターミディエイトと呼ばれていて、別の学校になっている。

正直、2ndグレードまでは、毎日が遊びの様なもので、あんた方勉強って言葉知ってる?みたいな感じの授業が多い。とは言え、ちゃんと読み書きはさせるし、知的好奇心をくすぐる様な設計も見られ、それはそれで非常に良い、と思う。

ここに隠れる一番の問題は、日本みたいに下の子をすくい上げる様な事は一切ないという事。

日本だったら、九九が出来る様になるまで先生が付き合ってくれる、とか、漢字の書き取りテストはクラス全員連帯責任で合格するまで帰れまテン、とかあるだろうけど、そんなのは一切ない。

授業態度があまりに悪かったら教室から出されたりする事はそれなりにあるものの、基本的には放置。良く言えば自由だけど、時と場合によるだろう。

アメリカの学校ならどこでもやるであろう、国家に忠誠を云々のこのセレモニー。↓

赤く囲まれている輩にご注目。全員が国家に忠誠を誓っている中、剛直に遊んでいる。ご想像の通り、これは我が娘なのだが、これで良いのか感は否めない。先生のスタンスは、

気が乗らない時もあるわよね〜(やりたくないなら勝手にしてろ)

なのだ。別に騒いだりして周りに迷惑かけてるわけでもないし。

それが算数の授業とか国語の授業とかであっても基本的には同じスタンスなので、やらない子はどんどん置いていかれる。

日本人は総じて真面目なので、この環境に置かれてもそれなりにちゃんとやるんだろうな、とは思うが、エレメンタリーの前半の段階で既に学力格差が大きくなる予兆はかなりある。

エレメンタリー後半から差が明確に出始める(+α)

我が次女は現在4thグレード。8月から5thグレードで、エレメンタリーの最終学年に突入する。

これくらいになって来ると、さすがに少し学習の質も上がって来る。それでも算数なんかは日本よりも周回遅れ感があり、未だに日本の3年生の塾の教材をヒーコラ言いながらやっている次女でも十分に太刀打ち出来るどころか、計算のスピードはトップレベルというお粗末な状況。

やってる事自体はまだ日本よりも遅れてる部分はあるが、先ほど書いた通りで先生は全くすくい上げてくれないので、出来ない(というかやらない)ヤツはどんどん置いていかれる様子が鮮明になって来る。

そしてもういっこ。

恐らくだけど、これくらいの学年から、「自分が何者か」的な考え方が出始めて来て、先鋭的な子供の中には、

誰といれば楽しいかじゃなくて誰と徒党を組むべきかを優先して考える

的な動きをして来る子が出て来る様に感じる。これは多分日本も同じかな?とも思うが推測の域を出ない。

要するに、一軍二軍的な意識が出て来るのだ。

こうなると、マイノリティの日本人には分が悪い。白人は白人同士、黒人は黒人同士、メキシコ系はメキシコ系で固まる、なんて事が往々にして起きるが、問題は次女の学校にはアジア系がほぼほぼいない事。次女は、相手が誰であろうとヘラヘラと突撃していく変態系なのだが、彼女なりに思うところはあるのではないか、と感じる。

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ミドルは血みどろ一歩手前

長女は6thグレードでアメリカに突入したので、ミドルスクールがデビューの場となった。結果、以前のエントリでも何回か書いた通りで、差別的な事はかなり喰らっていた。

エレメンタリー後半で出て来る一軍二軍意識は、ミドルにおいては完全に表に出て来ており、女子の世界で言えばブロンドの金持ちガールがブイブイ言わせてる感がマジで尋常じゃない。

そんな一軍女子の世界にも色々あるらしく、

  • スポーツは絶対必須、チア最強、ゴルフ推奨
  • 金髪或いは茶髪必須、黒髪はダメ
  • テイラー聴いてるのはダサい
  • 地名(それも大都市)の入ったパーカーは一軍しか着てはいけない
  • 一軍オブ一軍女子が水筒を買い替えると周りも一斉に買い替える

みたいな意味不明なルールもあった。最後のポイントなんて、同調圧力の極みだよね。

わざわざ書くまでもなく、我が長女は二軍以下に落ち着き、目立たない様に生きる事が正解、とばかりに陰キャを貫き通していた。その陰キャが、高校に入ると何故かこの街の誇りみたいな部活(Show Choirってやつ)のオーディションに受かってしまい、1年レギュラー的にデカい顔をしているのだが、それはまた別の話。

話をお勉強の方に戻す。

エレメンタリーから徐々に出て来ていた学力格差はミドルになるととんでもない事になり、

こいつ15歳手前なのにもう人生終わっただろ

みたいな輩が大量発生する。

授業自体も、出来る子クラスとうんこクラスで分けられる為、長女の勉強へのモチベーションの一つに、

成績が下がったらうんこと同じクラスになる、それはヤバい

というのもあった模様。

勉強をしないだけならまだしも、案の定うんこは問題も起こす。

学校からの連絡で、現在メディカルロックダウンが起きています、というメッセージが多発していて、当初は何の事が理解していなかったのだが、その中には時々薬物系のトラブルもあるらしい。学校に警察が来て、麻薬を使ったうんこをしょっぴいて行く、みたいな事は想像するよりも気安く起きている様だ。シットとしか言い様がないとはまさにこの事。

なので、

勉強やスポーツを頑張って目立っても一軍二軍の掟に縛られるし、勉強を頑張らないとうんこまみれになる

という実に理不尽な状況がミドル以降では生み出されてしまう。

※メディカルロックダウン=学校内で何か救急対応が必要なケースが発生した場合、生徒の往来を止めて対応優先&プライバシーを守る為のアクションらしい。


という事で、ミドルの後は当然ハイスクールになり、ハイスクールはハイスクールで更にエグいみたいなのだが、長くなって来たので続きはまた今度。

恐らくこれは日米関係ないと思うんだけど、我々が高校生の時代は、学校で何かしらあるにしても家に帰れば基本的には自分だけの時間だったはず。それが今の子供達は、スマホとSNSに完全に追い詰められている様に感じる。

長女も、当地では主流のコミュニケーションツールであるスナップチャットの通知音が常に鳴り響いている状況に嫌気がさしている模様。そりゃそうだよね。

って事でその辺のポイントもまた次回!我々の時はi-mode止まりでマジで良かったと思う。

最後に書いておくが、↑はオハイオのクソ田舎の学校での話なので、大都会ではこんな事ないかもしれない。一応ね。

〜今日の教訓〜

食べ物を粗末にする文化だけはマジで不快。

子供も大人もぽいぽい捨てまくるからなぁ。

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