英語が苦手だからと言ってインドに行く事をヘジっている方へ言いたい

何時の間にか2月になってしまった。2月初旬と言えば、24年前、受験戦争に巻き込まれていた当方も、剛直に3日連続でテストを受けていた。

滑り止めで受けていた初日の中学は受かったが、本命だった3日の中学も、あんまり受ける意味がわからなかったけど、ママンに受けさせられた2日目の中学も、補欠にも引っ掛からずあっさり落ちた。

初日の中学は、模試等でも合格率96%を外した事がなく、落ちるワケないと思って気楽に受けていたが、2日目の学校は確か80%くらいで推移していて、3日目の学校に至っては時々60%台に落ち込む事もあったので、緊張していた事は覚えている。やはり、勝負の舞台には平常心で臨む事が大切であり、昨今スポーツの世界でも注目されているメンタルトレーニングが重要である事は間違いないと思う。そして当方が、ガラスのハートの持ち主である事が窺い知る事が出来るストーリーとも言える。

そんなこんなで無事中学に入り、人生で初めて英語なる言語に触れたのだが、まぁもう嫌いで仕方ない。

中学に入ってからスーパーファミコンを解禁され、遊びたいにも関わらずいきなり鉄緑会とか言うガリ勉塾に叩き込まれ、ひたすらライティングとリーディング、そして主に文法に関する授業を受けさせられ、全く以って退屈としか言い様がなかった。

終いには、塾に行くと言ってひたすらゲーセンにこもる等、実にショボいグレ方をして退会したのだが、肝心のスピーキングとヒアリングを全くやらなかったので、1mmも話せる様にならなかった。

中3で行ったロンドン旅行では、街中で迷子になると言うクリティカルな状況に陥り、オヤジが後でみんなで行くと言っていたロンドンそごうの場所を道行く英国紳士淑女に尋ねても、誰も答えてくれず、衝撃を受けた。ロンドンそごうとか、ピカデリーサーカスの超一等地にあって、知らないワケはないだろうから、当方の英語がクソ過ぎたのは間違いないだろう。(日本人のクソガキが嫌いだった可能性は排除出来ない)

曲がりなりにも俺が今まで3年くらい勉強して来た英語は何だったんだ、と絶望し、中3になって街中で号泣したのは言うまでもない。ちなみに、泣いていたら親切な日本人が助けてくれたので、やっぱり英語は何も役に立たなかった。

大学受験のタイミングになっても、センター試験で英語は確か120点台だったし、その後も全く改善される事なく、入社前のTOEICも495点。会社に入って、外国人と話す機会があっても、即フリーズする様なだらしない状況がひたすら続いた。

要するに、英語自体が嫌いだったし、文法ばっかやってたから文法が気になってしまい、いざ話す時になっても間違いを恐れてフリーズする、と言う状況だったんだと思う。そもそもリスニングも壊滅的だったし。

これはあくまで当方の例だし、もちろん英語の教育システム云々より当方の姿勢そのものに問題があるのは明白なのだが、

  • 文法ばっか詳しくて実際の会話は出来ない
  • TOEICの点数は高いけど話せない

の様な人は、日本人には非常に多いと感じる。英語に対する苦手意識、と言うヤツだ。

インドも一応英語圏なので、英語で生活する事にビビっている人もいるのではないだろうか。実際、最近インド赴任になった知り合いから、『うちの奥さん英語苦手だから迷ってるんだよね』なんて事も聞いたし。

ここで漸く今日の本題、当方が言いたい事。

簡単に言えば、

あいつらの英語だって間違いだらけだから気にせずジャパングリッシュで全然おっけー!

なのだ。

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インドで話されてる英語に関して言える事を羅列して行くと、

  • みんな文法かなりテキトー
  • と言うか間違えまくってる
  • 単語の羅列だけでも充分通じる
  • 欧米人の英語とは完全に別言語
  • タミル語とかが普通に混じる事が多い

とか、色々出て来る。

であるにも関わらず、英語を操るインド人の大部分は、自分の英語がパーフェクトだと素で思っているはず。つまり、自信満々なのだ。

日本人が、英語の発音が流暢じゃないとか、受動態やら過去完了がめちゃくちゃになるとか、そんな事を気にしてヘジっているのが、一周回って逆に恥ずかしいくらい、インド人だって間違えまくってる。

当方も、最初は???と感じながら彼らの英語を頭の中で和訳しながら聞いていたし、しゃべりながら自分の間違いに気付いた時には、『しまった』みたいに思っていたのだが、英語ペラペラリーノの知り合いの人から、

あの人達の英語めっちゃくちゃよ

と聞いてから、完全に吹っ切れた。今となっては、

なんでお前は俺の英語がわかんねーんだよ小学校からやり直して来い

くらいのノリで堂々と会話をしている。そもそも怒る時とか、つーかお前さぁ、から始まるし。

そんなナイスな環境の国に来る前から、英語を理由にヘジる必要は全くない、と言う事だ。

最強なのは我が家のマダムで、メイドにもドライバーにも、英語じゃなくいきなり日本語で話しかけてる事が結構ある。

マダム:じゃなさん、きんりーにりったー買って来てね

ドライバー:おっけーまだむ

あまりにナチュラル過ぎて、日本人のドライバーと話してるのかと思うくらいだ。(キンリーはコカ・コーラが出してる水のブランドの事。つーりったーじゃなくてにりったー、と言ってるのがミソ)

結局、日々のコミュニケーションなんてそこまで特殊な会話にはならないし、わかんなかったら何度も聞けば良いし、

おめーの英語ヘタすぎて何言ってっかわかんねーんだよもっかい言え、まぁ俺の英語もヘタだけどなわっはっは

くらいのスタンスで全然良いと思う。

結局何が言いたかったかと言うと、

英語が苦手程度の理由でインドに来ないのはめっちゃもったいないよ

是非家族帯同で来て、家族の思い出プライスレスをたくさん作りましょう

と言う事だ。

ちなみに当方はこんな感じのダメリーマンスタンスで3年弱過ごして来た結果、インド人の英語はほぼ完璧に理解出来る様になったが、欧米人と対峙すると、あまりに違う言語過ぎて光の速さでフリーズする様になった。

あれ?インド来る前から何も成長してなくね???

~今日の教訓~

自分の英会話レベルは日常会話レベルです なんて言ってはいけない。

日常会話の方が難しいから。過去エントリ参照!

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