長幼の序を重んじる事について考える件

薄っぺらさで名を馳せている殿下が、あまりにも薄っぺらくない事を考えようとしている事に自分自身で震撼しているのだが、最近色々と思う所があり、ちょっと考えてみる。

チェンナイに来ると、色々な人と知り合いになる。

日本にいたらまず知り合う事のない(と言うか望んでも難しい様な)超大企業の役員レベルのオジサンと知り合ったり、逆に自分より若い人と知り合う機会も増える。

純粋にそれは面白い現象だな、と思う一方で、彼らとの付き合い方もなかなか興味深い。

当方の、『人として』の9割9分の根幹を占めている、大学の体育会での4年間においては、

年齢をベースにした上下関係は絶対

と言うのはかなり色濃かった。色濃いと言うか組織としてのアイデンティティだったと表しても良い様な気がする。

正確には入学年時がベースなので、現役で大学合格した当方にとっては、自分よりも年上が同期や後輩にいたが、そこはフラット、或いは学年が下の場合は完全に下として扱っていた。

そのまま社会に出た当方、若い頃は周りは先輩ばかりなので、

うす、先輩!

的な態度を取る事は1mmも苦ではなく、ひたすらナチュラルにそれを続けていた。

時々現れる、どうしようもない先輩は、機を見てカモり、

〇〇さーん、で敬語は終了

と言う様な事もやっていたが、レアケースだ。

2年目、3年目、、と年次が上になるに連れて当然会社にも後輩は増えて行くのだが、

俺は貴様らよりも社歴も長いし地頭も良いし実績も上だ、強いて言えば問題は顔と身長だけだが、フィジカルも一般的な人類よりは上なので、漢としての総合力では貴様らには絶対に負けない

と言う極めて傲慢な考え方から、後輩たちも冷静に、丁重に圧倒していた。

結果的に、インド赴任前には後輩達からこんなダルマを受け取る事になるのだが、ここに書かれている文字(企画段取盛上精算)がそれを物語っている気がして、一人で悦に入っていた。


とは言え、今まで書いて来たのは、同じ組織の中、それもかなり狭いエリアの話であり、このノリをそのまま社会で当てはめるのは良くないよね、って事がわかるくらいの常識はかろうじて失っていない。

当方は、チェンナイの日本人会で、学校運営委員と体育委員と言うモノをやっているのだが、そこの委員長は両方とも当方より年下のナイスなガイだ。

一つの組織として考えた時、彼らは当方のボスに当たるので、当然敬意を持って接する事が求められる。

が、現実には、飲み会だったり普段の会話では、例のバイアスが暴発し、どうしても『タメ口』を時々使ってしまう。

と言った感じで、当方の人となりを何となくご理解頂いた所で本題に入る。

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先日見つけた、こちらのツイート。

これは、当方の過去の経験からするとかなりセンセーショナルだった。一応最初に書いとくけど否定する意図はないし、むしろかなりの気付きを得た。(後で調べたらジミー大西のネタなんだね)

そもそも日本の『年長者は何となく目上』と言う考え方は、儒教から来ていると思っている。

孟子曰く、秩序正しい社会を作るには、親だったり年長の者を敬う事が必要だと。

この考え方を孝悌と言い、その下に五倫なるモノがぶら下がっている。

その五つと言うのは、

  • 父子の親
  • 君臣の義
  • 夫婦の別
  • 朋友の信

そして、

  • 長幼の序

が来る。

この五つの徳をしっかりと実践する事で秩序が保たれる、これが出来ない奴は犬畜生と同じやで、と言う考え方だ。

これを守れない行為を不倫と言ったワケで、当方がしょうもない先輩をカモっているのも不倫になる。

こう書くと、文春砲に

タマノミヤ不倫!

と言う見出しが載る可能性も否定出来ないが、宝くじ当選よりも更に恐ろしいレベルで低い確率だと思うので、漢らしく気にしない事にする。

なお、最近世間で流行っている不倫は、本来であれば姦通とかそう言った言葉で表されるべきであり、そもそも『夫婦の別』と言うのも貞操観念を謳ったモノではなかったりするのだ。

話がそれたが、国としてこう言った考え方を千年単位で続けているので、ちょっとやそっとでは変わらないんだとは思う。

ただ、上記の様なツイートで

なんで年長者が無条件で格上なんだ?

と言う所に気付く事が出来たのは非常に良い経験だった。

先ほど書いた、当方が日本人会の年下の委員長殿に対して、時々とは言えタメ口をブチ込む事象に話を戻すと、これは、

  • 長幼の序的には問題なし。不倫してない。
  • 君臣の義的にはアウト。不倫している。

と言う事で非常に複雑なのだ。

だが、この長幼の序が必ずしも絶対ではないと言う見方においては、君臣の義がアウトなので、やっぱり不倫をしている事になる。

さすがに文春に人生を終わらせられるのはイヤなので、不倫はしない様にしたい。

仏教にも、丁寧な言葉遣いをしよう、と言う趣旨で、

不悪口(ふあっく)

と言う教えがある。

相手が自分に対してどう接しようとも、やはりこちらは礼節を以って、丁寧な言葉遣いで接さなければいけないな、とカンジダ。

ふあっく。

〜今日の教訓〜

酔っ払って書くといつも以上に変な文章になる。

途中から何が言いたいかわかんなくなった上に、全然深く掘れなかったよ。



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