自分で言うのもアレだが、インドと言う国において、駐在員として責務を全うするのはなかなか簡単な事ではない。と思っている。
もちろん、日本であっても、与えられた仕事でしっかりとパフォーマンスを出す事は容易ではないのだが、その『容易じゃない加減』が日本とはまた違ったベクトルで、更にぐいんと伸びたのがインド、と言えば正しいだろうか。
日々のストレスだったり、仕事に対する障壁が、日本とはまた変わった芸風で襲いかかって来るのだ。(お腹壊すのとかも含め)
まぁ、そう言う観点からすると、インドに限らず『海外に駐在してその国で生活する』と言うのはどの国だって大変だとは思うが、生活のタフさ、並びに仕事でのストレスの掛かり方に関しては、
何カ国か駐在して来たけどインドが一番不愉快だわ
と仰る人が相当数いらっしゃるので、冒頭の発言については、一般論としてご容赦頂ければ、と思う。
従って、各企業はソルジャー的要素の強い人材を送り込むケースが多い様に感じる。と言うか、そうとしか思えない。
もちろんそこには、フィジカルが強いゴリラみたいな人だけではなく、ある種とんがった人も含まれる。ちなみに当方の中では、『インドが好き』と言っている人はかなりとんがった人にカテゴライズされるが、一旦、この『とんがった人』については置いておく。
どうやら、『ラグビーをやっていた』と言うバックボーンは、各種色々あるソルジャー要素の中でも、なかなかクリティカルなモノとして会社側も見ているらしく、ラグビー経験者は意外とインド全土にたくさんいる。
強豪とされている大学の体育会ラグビー部出身者で言えば、早稲田・慶應・関東学院・専修・立命館・日大・東大、と言ったメンバーがインドにいる事を確認済みだが、その中で当方と同じ大学の体育会ラグビー部出身者に絞ってもこの3年間で
- デリー:3人
- ゴア:1人
- チェンナイ:3人
と言った塩梅で、合計7人も配置されてしまっていたのだ。
え?チェンナイにもう2人いたの???と言う所がミソ。
実は昨年から今年にかけて、3個下の後輩と、13個上の大先輩が赴任になっている。
13個上の方は50歳とかなので、ご家族は連れて来られていないが、3個下の後輩は先日家族が漸く赴任し、家族みんなでご飯を食べに行ったりしていた。
ラグビー部の飲み会=激しい と言う構図が世の中では起こりがちだが、極めて常識的で紳士的で官能的な酒席となっていた事は追記しておく。何ならその3個下の後輩は酒が飲めない。おい。
ラグビー部が良い理由
これぞまさに手前味噌、英語で言うとThis is really miso in the front?
ラグビーはまず、団体スポーツなので、協調性が求められる。
そして、自分がタックルを外される事でロングゲインを切られ、自分がペナルティをする事で失点に繋がるので、責任感も求められる。
そりゃサッカーも野球も一緒だろ、と言うのはあるが、一番でかいのは、仮にミスをした場合、リカバリーするには死ぬ程体を張らなければならない点。
つまり、
結果を出す為には体を張り続けなければならないしそれに慣れてる
とも言い換えられる。強引だけど。
なので、企業の採用担当は、積極的にラグビー部出身者を採用しよう!!そしてチェンナイに送り込もう!!活躍するよ、たぶん!
ただ、どんな組織にも色んな人間がいるのと同様に、中には
4年間ろくに練習も努力もしないで、就職が有利になるからと言う理由だけで所属し続けるクソ野郎
も一定数存在するので、その辺の見極めは重要だ。特に慶應。
当方に言わせれば、4年間で1回も公式戦に出る事なく選手生活を終えた人間がいたとしたら、その中のそこそこの割合がこのクソ野郎にカテゴライズされると思って良い、と解釈している。
本気で努力し続けてりゃ少しくらい出れるだろ、と言う意味でね。大学レベルで試合に全く出れない、ってのは、怪我とか運不運の要素を除けば、努力だったり姿勢が足りないケースが多いと思うんだよね。
もっと増えろラグビー部出身者
結局何が言いたいかと言うと、
- インド全土と言うより、むしろチェンナイにはたくさんラグビー部出身者がいる
- ラグビー部出身者が集まれば、みんなで週末にやるラグビーももっと面白くなる
- 週末が充実すれば駐在員の平日のパフォーマンスも上がる
- 駐在員のパフォーマンスが上がれば国力も増強する
- だからもっとチェンナイにラグビー部出身者を送ろう!
これだ。
チェンナイ日本人会に所属するタグラグビーチーム、CTRマドラスサイクロンズも、多い時は大人子供併せて30名くらいが練習に参加しており、非常に盛り上がっている。
やっているのはガチラグビーではなく、タグラグビーなので、冒頭に書いた様な
仲間の為に体を張る
と言うのはガチラグビーと違って見られないが、チームが勝つ為に自分のロールをしっかりこなす、とか、次に何が起きるか考えながら最適なプレーを選択する、等の、社会に出て確実に求められる様なスキルは身につくと思う。(たぶん)
なので、旦那が4月に先行赴任してて、7月或いは8月から赴任されるご家族の方。
お子様は是非タグラグビーに入れましょう!!
ラグビー部出身者の使い勝手が、とか言うトコから始まったけど、結局は子供へのラグビー布教活動になっちまった。
〜今日の教訓〜
二度目の赴任もウェルコメ。
家族はどう思ってるか知らんけど。