先日、こんなニュースが流れていた。
ガドカリ道路交通・高速道路相は、現在使われている運転免許証の3割が偽造である可能性を指摘した
国立情報センター(NIC)の調べによると、2015 年1月5日時点で発行された運転免許証は6,701 万6,851枚
うち167 万2,138 枚に重複発行の可能性があるらしい
重複の割合は2.5%にすぎないが、ガドカリ氏は使われている免許証の3割が偽造の可能性があると指摘
電子登録制を採用することで偽造防止に努めるとの事
ほぉ。
と思ってちょっと調べてみたら、このヤドカリ君の発言自体は去年の4月に既にあった模様。
こちらの記事の通り。
どうやら、
- 今後はRTO(Regional Transport Office)が、ドライビングテストを受けてから3日以内に免許証を交付する様にするぞっ!
- 免許証は全て電子化されるので、今後は誰も偽造出来ないぞっ!
- 今は28カ所しかテストセンターがないけど、今後更に2,000ヶ所をオープンするぞっ!
- ドライビングテスト後、3日以内に免許証交付出来なかったら、その免許センターをしばくぞっ!
- それによって、透明性の確保と汚職の撲滅を目指すぞっ!
と言う事らしい。
まず気になるのは、どうやって3割と言う数字を割り出したの?と言う点。
重複2.5%からの偽造30%って、さすがにジャンプアップし過ぎじゃない???
試しにその辺のドライバー100人を取っ捕まえて尋問してみたら、30人が偽造ライセンスでした!とかだったらわかるけど、そんな根拠は全く明示されていない。
で、次に思うのが、3割が偽造なんだったら、もっとガチで取り締まれや、って点。
常識的に考えて、偽造する目的は運転したいから、或いは運転しなければならないから、だろう。
その他、身分証明書が欲しい、とかあるかもしれないけど、インドではAadhaarとか言うマイナンバー制度が既に出来上がっているのでその必要性もないと思われる。
なので、動機の大半は運転したいから、と言う点に集約されるはずだ。
そこから考えられるのは、
ヤツらは日常的に車を運転していて、公道にガンガン出没しているのではないか?って事はそいつらを一網打尽にして駆逐すれば、交通渋滞は多少、いや、かなりマシになるのではないか?
これだ。
行きは1時間帰りは2時間、この通勤地獄が少しでも改善されるかも!
と喜び勇んだものの、良く考えたら、仮に偽造ライセンスホルダーが駆逐された所で、トータルの需要(働き口)は変わらないワケで、そうなると駆逐された偽造野郎の代わりにまた別の偽造野郎か誰かが当て込まれ、車の数は変わらんよね、って事に気付いてしまった。ジーザス。
なーんだ、だったら現状維持で良いじゃん。
んで最後に、今28ヶ所しかないのをいつまでに2,000ヶ所も増やすんだよ、そもそも態勢が整ってないその間は今まで通り偽造し放題じゃねーのかよ、と言う点。
計画はあるのかもしれないけど、いつも通りやるやる詐欺で、全然前に進まないんじゃね?としか思えないのだ。
と言うかそもそも、ドライビングテストとか言ってるけど、そう言う実地試験があるくせにあの交通マナーって事は、そのドライビングテストとか言うスキームがウンコ以下のウンコなんじゃねーの、まずそこから直せや、と思ってしまう。
おっと、つい言葉遣いがお下品になってしまった。
インド人の『あれやります、これやります!』の話は、聞いてるだけで腹立って来てしまうので、つい取り乱した。
元々上品な当方にこれだけ下品な言葉遣いをさせてしまうのがインドの底力、とご理解頂ければ幸いなのだ。
この取り組みを通じて、業務の透明性担保や交通渋滞の解消などが図られる模様でございますので、インド在住の邦人の皆様には、是非安心して日々の生活をお過ごしくださいます様、よろしくお願い申し上げます。
〜今日の教訓〜
とりあえずおまわりさんの倫理観を正した方が良い。
普通に賄賂要求して来るもんね。