いきなりだが、当方は基本的には、自分に自信を持つ事は良い事だと思っている。
日本人に欠けているのは、こことアイデンティティだ、と言い続けて15年くらいが経とうとしている。
アイデンティティと言うのは愛国心と言い換えても良い。自分の国に誇りを持つ、と言う意味ね。
と書くと、
タマは右翼だ!
タマを狩れ!
みたいな声が上がりそうなのでそっちの話はやめておくが、今日のお話は、冒頭の『自分に自信を持つ』について。
日本でもボーナスや昇進に関して、査定システムと言うものが存在する会社は多いと思う。
期首に
今期はボキはこれを頑張りまぁす♡
と言って宣言しておいて、その期が終わると、
これだけ頑張ったからご褒美ちょうだい♡
って言うヤツだ。
漏れなくインドでもその手のシステムは存在しており、当社は今まさにそのタイミング。
まずセルフアセスメントをして、その結果を上司である当方にレビューして貰う、と言う良くあるシステムなのだが、チェンナイとデリーの部下全員分を見なければならないので結構面倒なのだ。
で。
自社のマーケットシェアを140%って言うくらいポンコツな事で有名なデリーの部下Y君。
詳しくは書かないが、
納期を2週間も前倒しして他を凌駕するスピードで提出して来た
90点満点の自己評価が89点になっていた
と言う凄まじい前のめりな姿勢を見せて来るのだ。
奥ゆかしさが美徳とされる日本文化で育って来た我々からすると、この手の査定だったり、自己採点においては、多少控えめな点数をつける様な人が多いのでは?と感じてしまう。
控えめと言う日本語が服を着て歩いていると称される当方も、漏れなく自己評価の点数は低く見積もっている。
わたくしなんぞ商品知識もまだまだですし、自分の仕事の管理も課題だらけですので、マネジメント能力なんてもっての他でございますぅ。。ってな感じだ。
ただ、そこまで自己評価を低くして(と言うか見せて)へりくだる必要があるのか日本人よ!と言うのは常々思っており、やった事はやった、出来る事は出来る、その逆もまた然り、と言った感じでもう少し強気に出ても良いのではないだろうか、とも思う。
一方で、いくら多少強気に出ても良いのでは?と言いつつ、上述のスカポンタンの様にあまりに現実とかけ離れた自信を持って前に出て来られると、奥ゆかしさと言う言葉を教えてあげたいとかそんな感情よりも前に、これ誰の事言ってんの?とリアルに疑問を抱いてしまうのだ。
要するに自分の実力が全くわかっていない、って話なんだけど、背景には
『自分は完璧に何でも出来る』
と言う謎の勘違いがある気がする。
実際、何かを指示した時、マジで毎回超ポジティブに
オッケーサー!
と威勢良く返事をして帰って行く。ものすごい自信だ。ひょっとしたらこいつは天才なのかもしれない。そんな期待すら抱かせる程の自信の漲り様だ。
しかし当然ながら結果は出ない。しかもほぼ毎度の事だ。
で、結果が出ていない事が山ほどあっても、査定のシートにはそんな事は1mmも触れて来ない。
俺が言った事全てをお前は完璧にこなさなきゃいけない、なんて一言も言ってないし期待してないけど、まず、お前が全く以って何も出来てないその事実を理解しろこのバカタレが!
って感じで腹立つのだ。
やっぱり謙虚さって大事だよね。
〜今日の教訓〜
実る程、頭を垂れる稲穂かな。
タマノミヤ殿下、社会人1年目の査定面談にて上司から。『謙虚に学ぼう』。