4年目で5台目の車を買った件

2021年の3月、ホワイトデーにアメリカに赴任した当方。

コロナ真っ最中で送別会なんぞ何もなく、早朝出発だったのでマダム（嫁さん）以外の3名の娘は全員沈没していた、非常に切なくて愛しくて力強い赴任だったのを良く覚えている。

その後、7月には東京オリンピックが開催されている裏で殿下一族渡米という全米震撼のイベントがあり、その段階で2台車を完備させた。それがこちら。

このコンビネーションで当面過ごすはずだったのだが・・・1年後に小癪にも米国籍を保有する4女殿が爆誕した事により、あっさり別体制となった。

まず、マダム用のフォレスター（5人乗り）がデフォルトで収容キャパ不足の為、トヨタシエナ（8人乗り）に変更。

総排気量9.1リッターのクソ反社会的コンビネーションが爆誕したものの・・・・・

せ、せまい・・・・

こんなでかいの2台もガレージに入らねーよ、って事でInfiniti QX80の方がこちらに入れ替わった。

全員イケメン！！

そしてこの体制で2年以上やって来たのだが、そもそもが2台とも中古。シエナの方は、買った時点で既に4年落ち＆47Kマイル走っていたので、2年も経つとだいぶガタが来た。フロントバンパーはちょっと走ると右側が外れるし、リアシートからは異音が鳴るし、そもそもフロントガラスにヒビ入ってるし。

って事で、新シエナを探し始めたのが7月くらい。しかし、マジで品薄過ぎて手に入らない。

アメリカのディーラーは、日本と違って在庫販売スタイルなので、一般的には常時30日〜60日分の在庫を保持している。

当然車種によって在庫日数は違うのだが、調査会社のデータによるとここ最近のシエナの在庫推移はこんな感じ。

タコマってのは、同じトヨタの売れ筋ピックアップトラック（↓）なんだけど、在庫日数の違いは一目瞭然だ。

という事で、7月以降に当方がやった事をまとめるとこんな感じ。長くなるので要注意なのである。

1, 地元のトヨタディーラーに鋭く突撃（9/5）

ウェブサイトに2台のシエナが乗っていたので、これは！という事で、剛直にアポも取らずに見に行ってみた。

が、どこにも見当たらない。あれ？と思って営業に聞くと、

HPに載ってたのはもう売れちゃったのよ〜シエナには行列が出来てて1年くらい待つかもね〜

と言い放つではないか。

仕方ないので$500の手付金を払い、ウェイティングリストにジョインして待つ事にした。

2, 1時間弱離れた街のトヨタディーラーにも突撃開始（10/15）

地元のトヨタディーラーには、以前ポンコツ営業がいて振り回された甘酸っぱい思い出があるので、隣町（でもないけど）のトヨタディーラーの在庫もチェック。すると、地元を上回る4台の在庫がある事が分かった。

一応連絡をして在庫確認をした所、4台中1台はかろうじて残ってる、との事で翌日突撃。

この時点では当方の中で優先順位が高かった後席モニター（↓）。

これは一応装着されていたものの、外装・内装共にシルバーで、なんとなく社有車っぽさ＆介護車両っぽさが溢れ出ており、マダムによりすかさず却下。

ここのディーラーの営業は明らかに我が地元の営業よりもデキる感じで、

後席モニターのパッケージはいらないんじゃないか
前のモデルと違ってDVDも再生出来ないし、$1,400も払ってつける価値はないと思うぜ
だったらiPadを4台つけた方がまだ良いんじゃないか

とアメリカでは初めてお目にかかる提案型営業をカマして来た。確かにそれはMake senseなので、後席モニターは我々の中でぐっと優先順位が下がる事に。

そのシゴデキマンが、

黒シエナが来週入って来るからまた来なよ！

と言うので、その日は退散。ちなみにこの時、当方が乗っていた白シエナ君は、$24,000で下取り、という査定が出た。

3, 1時間弱離れた街のトヨタディーラーにも突撃開始②（10/21）

翌週、また1時間弱かけてえっちらおっちらそのディーラーに突入した。前日にその営業にテキストして、明日黒シエナあるよね？あるよ！というやり取りをした上で。

そして・・・・

・・・

・・

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行ってみたら黒シエナはなかった。なんでやねん。

Due to some reason、って良く聞く英語だけどさ、そんな具体性のない言い訳はいらねぇんだ、なんで昨日あると言ったものが今日ないのか教えろ、と半分くらい言った後で、ふと思い返して詰めるのをやめた。

こんなんしても疲れるだけだし、シゴデキマンなんて思った自分が愚かだったのだ。愚である。ぐ。

関係ないけど、小学生の頃から中国の歴史が大好きで歴史小説を読み漁っていた当方、何故かしばらくの間、虞美人を愚美人と書いていた。小学生低学年で愚って書けるのも大したモンじゃないか、と思うが、虞美人じゃなくて愚ブスと呼ばれても已む無し。一時期、宜しくを宣しくと書いていた事もあり、意外とこの手の間違いをする男の様だ。

話を戻して。

間違いなく今日の午後には入って来るからまた来てよ！

と言うもんだから、

分かった、明日は来れないから明後日また来るわ。

と返して一旦退散。

翌日の午後に再度テキストして、明日行くね！楽しみにしてるね！と伝えた所・・・・

・・・

・・

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黒シエナは今日売れちゃったぴょん♡

とあんびりーばぼーな発言。ナンナンダヨ。

もうこの愚ブスとは縁を切る。そう感じた当方は間違っていない、と今でも思う。

4, 地元のトヨタディーラーに鋭く突撃②（11/16）

往復2時間弱のドライブを2セットも繰り返した挙句、ガソリンと時間を浪費しただけに終わってしまったので、やはりいくら待つ事になろうとも地元のディーラーに金を落とし地元の経済に貢献しよう、と男気溢れる決意をし、地道にHPをチェック→新シエナを見つけたら営業に連絡というアクションをしばらく繰り返していた。

すると。

シルバーのシエナがキャンセルになったから来なよ！

と営業から連絡が入ったので、1時間後にディーラーに突撃。

試乗させてもらった結果、

シルバーは社有車っぽくてやっぱ妥協したくない
そもそも、スライドドアから異音がする

って事で却下。スライドドアがおかしいから前の客がキャンセルしたんじゃね？とは思ったが、そこは敢えて伝えなかった。継続待機決定。

この時点でシルバーのシエナ含め3台在庫がある、との事だったが、聞いてみた所他の2台は両方売れた、と。

なんで売れた車をHPに載せるんだ、と不満を言ったら、それをやってるのは俺らじゃなくてトヨタなんだ、とぬかして来る。ホントか？教えてトヨタのひと。

5, 地元のトヨタディーラーに鋭く突撃③（11/21）

粘着質な殿下としては、2日に1回のペースで営業を追い回していた。

すると、

黒のシエナが明日届くから来なよ！

と連絡が。

HPに載ってた黒シエナの車体番号をメモして、これであってる？と聞くと、そうだ、との回答。

いやちょっと待て、この車体番号のシエナ、先週からずっとHPに載ってた上に、お前が「もう売れちゃった」って言ったヤツだぞ、俺にそんな猪口才なウソが通用すると思ってんのかこの青二才が。　とブツブツ言いながらも再度ご来店。ちなみにこの営業は子供が6人もいる62歳らしい。

で。

即買ってしまった。我ながら軽率な買い物の様な気がしないでもないが、3年前にこちらのエントリ等で何回書いた様に、当方が単品で渡米した後、何とかシエナを手に入れようと奮闘していた経緯を考えると3年越しの恋が実った、とも表現する事が出来るので満足はしている。

なお気になる下取り価格だが、Carvana（白シエナ君を買った業者）が$25,800という力強い数字を出して来ていた事実を伝えると共に、

隣町のディーラーが$25,000をオファーして来たぞ（ホントは$24,000）、というプレッシャーをかけて交渉した結果・・・・

・・・

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$23,000が限界だった。微妙！！！！このクソ貧乏ディーラーめ！！！

なお、このディーラーは当方から$23,000で買ったシエナを$28,198で販売していた。

哀愁漂う白シエナくんの背中。

話を戻すと、$23,000の下取りに対してキャッシュで$37,086支払ったので、トータルの購入価格は$60,086という事になる。900万円オーバーじゃねぇか！！！

シエナはリセールバリューが落ちない事で有名なので、数年後に売る時もガッツリ高値で売れる事を期待している。

という事で、4年弱しかアメリカにいないのに、既に5台目の車を買ってしまったよん、というおはなし。

せっかくなので、今までどの車をいくらで買って、どれくらい走っていくらで売ったのか、みたいなのを見直してみた。ODOが走行距離（マイル）ね。

車名	年式	購入時		売却時
車名	年式	ODO	価格(税込)	ODO	売却価格	所有期間
Infiniti QX80	2019	23,591	$51,540	41,717	$39,500	16ヶ月
Subaru Forester	2018	26,531	$24,501	28,907	$25,427	12ヶ月
Toyota Sienna	2018	47,456	$39,200	65,354	$23,000	27ヶ月
BMW 430i	2018	33,798	$41,720	?	?	?
Toyota Sienna	2025	6	$60,086	?	?	?