グルガオンとアンビエンスモールはカタカナで書くのに、ポールと書かずにPAULと書いている。これは、文章の途中に、〜である。と〜です。を混ぜる様な稚拙なミスではなく、PAULと言うブランドに敬意を払っているモノだ。
時々ネット上でも、文中に常体と敬体を混ぜ込む輩が出没するが、あれは極めて読みにくい。
さて、そのネット上で、グルガオンのPAULが遂にオープンした、と言うけしからん噂を発見したので、すかさず行ってみた。
結論はやはり、グルガオン許すまじ、である。最早、あそこはインドから独立した国なんじゃないだろうか。イタリアにおけるバチカンの様に、あの一角だけインドじゃないとしか思えない。
今後は、グルガオンに行って来た、と言う表現は、グルガオンと言う街に行った、ではなく、グルガオンと言う国に行った、の意味で使いたいと思う。
ちなみに、ややこしいんだけど、グルガオンは今は正式名称はグルグラムと言うらしい。
バンガロールがベンガルールになってたり、都市名のマイナーチェンジが結構あるんだけど、マドラスがチェンナイに変わったくらい、ガッツリ変わってくれないとどっちがオリジナルか良くわからない。この話はまた今度書いてみようかと思う。
いつもの癖で度々話が飛ぶが、PAULについてちゃんと書く事にする。
マジ立地が良い
アンビエンスモールのどこにあるのかな、とワクワクしながらモールに行ってみると、モールに入る前から発見してしまった。
エントランスの真横、まさに一等地である。いくらくらい家賃払ってるんだろ。
なお、一般的に『カフェ』と言えばテラス席みたいなのがあったりするが、さすがグルガオン、外に置いたら空気が悪過ぎて食う気が失せるからか、テラス席的なのはなかった。
まぁその前にそもそもモールのセキュリティ的に、こちらの写真の右側に写るセキュリティゲートを通らずに中に入る輩が出るのを防ぎたいからなんだろうな、とも思った。
一応、さっきの空気と食う気はダジャレなのだが、お気付き頂けただろうか。
そろそろ冬も終わり、チェンナイもジワジワと暑くなって来ているので、皆様の避暑に一役買えれば幸いなのだ。
エントランスで感動
セキュリティのオッサン(しかも何故か2人)にベタベタと体を触られてからいざPAUL!
この入り口だけで感動してしまう。
店の入り口に大量のケーキ!これはもう間違いなくPAULだ。
完全に浮足立ちながら店内の様子を見ると、日本人がかなり多い。半数とまでは行かないが、3割くらいは日本人のイメージだ。残り3割が欧米人、その他4割が裕福なインド人、と言った所か。
中は3層構造
レイアウトを表現する言葉として、『○層構造』と言うのが適切なのかどうか自信がないのだが、店内は先ほどの写真にも写っていたエントランス周りのエリア、奥に更に2層、と言う構造になっている。
エントランスに近い所を逆アングルから。やや逆光で見にくい。
当方が座った、2層目の一番手前の席から見た2層目と3層目。
かなりの数の日本人奥様がいたので、気遣いの権化の当方としてはモザイク処理ボンバイエなのだ。もし、勝手に撮ってんじゃねーぶっ殺すぞ、と言う方がいらっしゃったら、光の速さで当方宛にクレームを入れて頂ければと思う。甘んじて受け入れたい。
ここはやっぱエッグベネディクトでしょ!
着席し、わくわくしながらメニューを見たのだが、あまりにインド離れしたメニューに興奮は最高潮へ。脳内パニック状態で、ひょっとしたら、ブツブツと独り言を言っていたかもしれない。隣に座っていた日本人マダムのおふたりが気付いていない事を祈る。
以前、オマーンのPAULで食べたエッグベネディクトに感動したので、シーザーサラダの他に当然の様にエッグベネディクトを鋭くオーダー。すると、
それはモーニングのメニューサー
とつれない返事。なんだと?
確かにメニューには10時〜1時までだぴょん、と書いてある。そして時計を見ると1時半手前。
まだほぼ1時じゃん♡お願い♡
と粘ってみたが、ニヤニヤしながらそーりーさーとしか言われないので、路線変更。卵繋がりでカルボナーラを頼んでみた。
サラダでけー
まずはシーザーサラダ。
久しぶり過ぎてあっさりこってり忘れていたが、確かにドバイでもクソ巨大なシーザーサラダを出された記憶がある。
正直、葉っぱだし、味は不味いも美味いも特にないのだが、まぁ美味いと言う事にしておく。味付け云々よりも、視覚だったり、『PAULで食べているシーザーサラダ』と言うシチュエーションが大事なのであって、
- クソ不味い
- 不味い
- 普通
- 美味い
- クソ美味い
の5段階評価なら、普通以上であれば全然問題ないのだ。
なんだけど、上に乗っかってるガーリックブレッドみたいなのが異常に固く、フォークで刺したらぱきっと割れるモンだと思ってただけにかなり苦戦した。そして一口だけ食べて、あまりの食べ辛さに不快になり、ぬるく残した。
そして出て来るカルボナーラ
写真からどん!
うむ、美味いとしか言い様がない。
どうやってこの粘り気を出してるのかわからないのだが、カルボナーラのソースに液体感がほぼない。
我が家の娘は、小生意気にもこの単価の高い青の洞窟のレトルトが大好きなのだが・・・
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こちらはやっぱりスープパスタの方にやや寄っていて、ソースが液体っぽい。と言うかほぼ液体だ。なんだけど、PAULのカルボナーラは全体的にモッチリしており、これはこれで非常にハオ(好)なのだ。
ベーコンもガッツリ入っていて、且つそのベーコンも程良い脂身を兼ね備えており、満足度は高かった。
が、やっぱりエッグベネディクトが食べたかった。ここに朝に来る、と言うのはかなり至難の業なので、3年が経過しようとしているにも関わらず未だに行けていないタージマハルに行く機会があれば、朝来てみたいと思う。
まさかのチーズケーキ食い
この時点で小食の当方(これはマジ)としては、結構お腹いっぱいなのだが、お客さんが言ってた
チーズケーキが美味いよ
と言うメダパニの様な呪文に脳内を汚染されており、パブロフの犬よろしく、すかさずチーズケーキをオーダーしてしまった。
昨日ジムで7kmくらい走ったのに、マジで意味ない。ただ、逆の考え方をすれば、ジムに行ったからこそ食べてもOK。とも言える。考え方が完全にデブだ。
こちらが噂のチーズケーキ。
違うアングルから。
舐める様にまた違うアングルから。
いいねいいね、一枚脱いでみようか。
なんか、くだらない事をしてしまい申し訳ない気持ちでいっぱいだが、お腹もいっぱいだった事も忘れ、一口食べてみた。
・・・・
・・・
・・
・
う、美味い、美味すぎる。
学生の頃、メシ屋に行って、
美味い!美味すぎる!美味いよ店長!
と絶叫すると、たまに機嫌を良くした店長から、おつまみとかをサービスで貰えた事があった。
金のない学生のサバイバル術として活用していたのだが、確率としては
- 何か貰える:10回に1回
- 話が弾む:10回に6回
- スルー:10回に3回
と言うイメージだろうか。是非チャレンジして貰えればと思う。
さすがにPAULではこれはやらないのだが、とにかく美味い。
一口食べて、
いや〜こんなのが食べられるなんて最高だわ〜
と思っていたら。
食べかけの写真で恐縮だが、皆様も何かお気付きにならないだろうか。
皿、おかしくね?
本来、右の皿でサーブされるべきで、チーズケーキが載ってるのはコーヒーカップの受け皿である。これは良くない。
しょうがないので食べ終わってから、店員のチーフっぽい女の子を呼んだ。
僕のチーズケーキがこの皿でサーブされたけど、これはコーヒーに使うお皿だよね。僕は味だけじゃなくて、ビジュアルも楽しみに来てるんだ。ビジュアルも含めてシチュエーションを楽しむ、それがPAULブランドなんだ。そこは大切にしなくてはならない。スタッフの教育をよろしく頼むよ。
と文字にすると極めて上から目線の指導をしておいたのだが、終始にこやかに話していた事は補足しておく。
えくすとりーむりーそーりーさー とか言ってたが、別に怒ってないから良いんだけどね。
メニューを一気にどん
ここからは、やや手抜きながら、写真を垂れ流す。且つ、アングル的にあまり上手くないので申し訳ないが、参考になれば幸いなのだ。
インド、と言う事もあり、さすがに牛肉のメニューはなかった様な気がするが、痛恨のエラーが、その牛肉とかが載ってそうな『メインコース』のページを完全に撮り忘れた事。あうち。
なので、ホントに牛肉がないかどうかは定かではない。ウソついてたらごめんなさい。
と言った感じで、異国の地・グルガオンへ行って、異国でしか食べられないPAULに突入した話を書いてみた。
日本人の数がめちゃくちゃ多かった事からも、如何にPAUL上陸がセンセーショナルな出来事だったか、がわかるだろう。
しかし、なんでグルガオンなんだろうか。チェンナイにも来てくれよ。と思ったけど、グルガオンは外国だったから仕方ないんだった。
マダムにこの話をしたら、
表参道にあるモノが同じ東京の離島にないのと一緒でしょ
と極めて冷静なツッコミを頂いた。まぁ、確かにそうなんだけど。
あ、あと、PAULを出ると、目の前にまたPAULがあった。
なんでやねん!こっちだけでもチェンナイに寄越せ!!!
〜今日の教訓〜
しつこいけどエッグベネディクト食べたい。
アイキャッチのはオマーンのエッグベネディクトね!