またもや更新が滞ってしまった。なかなかブログに割く時間が取れず、不甲斐ないとしか言い様がない。
早速だが、当方の父方の実家は農家だ。米をメインにやってるが、それだけでは収入が少ないので、牛(乳牛の方)もやっていて、規模としてはまさに零細農家と言って良いと思う。
現在の牧場長殿(従業員は他に1名のみ)は親族の当方が言うのもアレだが相当なポンコツだと思われ、経営的な才覚は皆無に等しく、農協とクボタにカモられまくっている。
ここ10年くらい、ずっとこの農家継承に興味を持っていて、色々と勉強したりしているが、我が親父は六男坊であり、親族の中では発言権は1ミクロンもない模様なので当方がこの農家に関わるのは相当難しい様だし、現状を知れば知るほど、
継げたとしてもバランスシートが崩壊してるっぽいここじゃうまくいかねぇな・・
の思いしか湧かない。
そんな忸怩たる思いを抱えつつアメリカに来た当方。すったもんだの末に住む家を決めたら、家の前が超巨大な畑だった。
これいつ収穫されるんだろうなー と思っていたら、先週突如として収穫が開始され、アイキャッチにある様な巨大なマシンでものすごい勢いで刈られていった。(最近ストライキで盛り上がってるDeereのマシン)
そして道路に待機してたトラックにこれまたものすごい勢いで豆を放出。管からうんこみたいに出てるのが刈られた豆。
このサイズのトラック満載×2セット分の豆を数時間で収穫し、意気揚々と全員引き揚げて行ったのだが、彼らが去った後散歩すると、道路にはアホみたいに豆が落ちていた。
この数時間の嵐の様な出来事を見て感じるのは、
圧倒的なリソースを投入し多少の無駄は気にしない
というアメリカの力強さ。
これはアメリカの伝統芸能なんじゃないか、と感じるのだが、第二次世界大戦だってそうだし、直近で言えばコロナワクチンもその傾向があるだろう。
当方の家の前の畑の収穫だって、道路に落ちた豆を集めたら、我が家の消費量1年分くらいに相当する可能性がある。マジでアホみたいに落ちてたからね。
でも、それって先ほどのトラック満載×2の物量と比べたら些細なモンだし、その無駄を排除するよりも効率を重視する、ってのは非常にリーズナブルだし、そもそもこれだけの物量の収穫をたったの数時間で完了させられる点に、初見の身としては率直に驚かされた。
翻って、我が実家の農家。
当然コンバインは所有してるし、米の収穫自体は機械を使っているけど、田んぼ1つ1つの面積がちっちゃいので効率が悪い。そしてそもそも規模が小さい。
やっぱりジジィババァ化している周辺の田んぼを根こそぎ買収するか安く借りて規模と効率を追い求めないと勝負にならんよな・・と深い気持ちになる。
てな感じで、自宅の前の畑の圧倒的な効率の良い収穫を見てたら、自分の家の農業の行く末が心配になったよ、っておはなしだった。
ちなみに隣に住むジジィに畑で何作ってるのか聞いてみたら、力強く
ここは二毛作で今は豆を作っているんだ!
的な事を言っていたが、肝心の豆以外の作物が何なのか、は当方のプアな英語能力では聞き取れず、お次は何が来るのかしら?というのが全くわからない。
豆の収穫の際は、砂埃が尋常じゃなくて家から出られなかったので、それが年2回発生するのかと思うと不愉快だが已む無し。
〜今日の教訓〜
隣の家のジジィの名前が未だにわからない。
ジョンでいいかな。