当方は温厚な事で知られている。
名だたる温厚マンと言えば当方の事だ。
滅多に怒らないその温和な立ち居振る舞いは菩薩オブ菩薩と評され、まさに天竺修行に相応しい柔和なパーソナリティである。
その柔和な菩薩が柔和に憤怒している。柔和な表情で激怒しているのだ。
先週、デリー出張に行き、死ぬ程不味いフィッシュ&チップスを召し上がった事は書いた。
そのデリー出張の中で、色々と驚くべき事があったのだ。
色々あるので、箇条書きにしてみたいと思う。
1、エアロシティが発達し過ぎ
帰チェンする日、あまりに体調が悪く、午前中はホテルでステイ。
チェックアウトは12時であり、仕方ないのでホテルを出たのだが、フライトは17時半頃なので時間が余る。
どっかに行かなければならず、
空港そばのエアロシティとか言う所にくふ楽が出店出したって聞いたな
と言うのを思い出し、エアロシティに初めて行ってみる事にした。
まず、外観がこんな感じで、非常に近代的でモダンでナウい。
地下のフードコートに入ってみるとこんな感じ。
無理やりパノラマにしてみたらブサイクになったけど、このフードコートに、くふ楽の出店(でみせ)がある。
じゃん。
TOKYO TABLEと言うのがお店の名前で、日本人もインド人もちょいちょい来ていて、そこそこ繁盛してる様な感じを受けた。
店頭には、試食品のカレーパンが置いてあった。
味はなかなかだったので、とりあえずカレーを注文。安直すぎる。
1分2分で出て来るかな、と思ったが、意外と5分くらいかかってカレーが登場。withチーズ。
味は、、、
なかなか美味かった。
ややとろみが足りない(汁っぽい)のはもう慣れたが、ジャパカレーに近い味で、かなりハオである。
なお、こちらのパンフでも推されている様に、ラーメンも提供していた。
周りで食べてる日本人のほとんどがこのラーメンを食べていて、
あれ、俺だけ浮いてる?
と言う感じは否めなかったので、次回はラーメンにチャレンジしてみたいと思う。
くふ楽のラーメン美味しいしね。
ただ、これくらいでは怒らない。
何故なら、富士のカレーうどんも北海道の牛肉カレーも美味しいからだ。秋平は・・・すまん、カレー食べた事ない。
2、メイソウとか言うダイソーみたいなユニクロみたいな無印みたいな店も入ってる
ランチを食べた後、地上をブラついてみた。
すると、なんか馴染みのあるロゴだな・・・と感じる絵面が。
ユニクロ?
ミニソ?メイソウ?なんすかそれ?
よくわかんないので、とりあえず入ってみたら、なかなか刺激的なショップ。
こんな感じで、ソニプラっぽい匂いも醸し出してくる。
一枚写真撮ったら、店員が飛んで来て、
写真はやめて欲しいサー
と言う事だったので、常識人の当方は以降の写真は控えた。
が、置いてある製品はどれも日本に置いてある様な雑貨であり、
マダムを連れて来たら買いまくるだろうな・・・
と感じるラインナップだった。
写真を制止して来た店員に、この店何なの?と聞くと、
会社はチャイナだけどデザインはジャパンサー
と言っていた。
調べてみたけど、イマイチ良くわからなかった。
Wikiさん曰く、
ダイソーっぽくてユニクロ風味、それでいて無印良品
と言う評価を得ているらしい。
わからんでもない。
ただ、これくらいでも怒らない。ちょっと羨ましいくらいだ。嫉妬なんかしていない。
ちなみに、メイソウの反対側には、当然の様な顔をしてスタバが鎮座していた。
安定感あるよね。
3、Paulが来る
以上の2点くらいであれば、天竺で毎日修行を積んでいる菩薩はキレない。
なのだが、菩薩に火をつけたのが、こちらのツイートだ。
#グルガオン のAmbience MallにPAULがCOMING SOON!ってなってて今日はちょっと興奮しました。この街にはまともなパンを作れる店がまだなくてベストは今のところL’Opera。PAULはフランスの小麦でやってくれるに違いないけど水も輸入水を使って作ってくんないかな。生ハムやチーズにも期待。#インド pic.twitter.com/KTsIEPKLq1
— 佐子山慶一郎 (@sakoyama_k) 2018年8月26日
どう言う事だ。
旅行で行ったオマーンでもPaulを食べ、
出張で行ったドバイでもPaulを食べ、
Paulに完全にカモられている当方。
当方にとって、
Paulは海外で食べるモノ
としてカテゴライズされているのは言うまでもない。
そんなハイソなモノが、迂闊にもデリーに来るらしい。
と言う事は、だ。
デリーは間接的に海外になってしまうではないか。
今の所まだオープンしていない様だが、Paulがオープンした瞬間、デリーは
インドだった街
となってしまう。
つまり、デリーはこれまでの様に、インドの首都を名乗る事が出来ない。名乗ってはいけない。だってもうインドじゃないんだから!!
だってもうインドじゃないんだから!
このセリフを、リーガルハイ第9話で『だって絆があるから!』と絶叫していた時の堺雅人に言って貰いたいくらい激昂している。
以上のロジックから、インドはデリーを失う事になるので、遷都をすべきと考える次第だ。すべき、と言うかせざるを得ないだろう。
Paulがいつオープンするのかわからないが、全く儲からずに店が潰れてインドから撤退するか、繁盛しまくってチェンナイにも進出するか、どちらだろうか。
この話を興奮気味にマダムに伝え、やっぱりデリーはインドを名乗ってはいけないよね、と言う持論を展開した所、
でも、他の国に比べればインドでしょ
とバッサリと斬り捨てられて相手にして貰えなかった事も併せて記載しておく。
まぁ確かにそうなんだけど。
と言う事で、デリーにかつてないくらいの嫉妬を感じているので、来週・再来週と2週連続で出張を叩き込んだ事をお知らせ致します・・・
〜今日の教訓〜
オープンした瞬間行く。
エッグベネディクト・・・