【読書の春】マタギ奇談を読んでみた件

マタギ、と言う職業をご存知だろうか。

Wikiによると、

  • 歴史は平安時代にまで遡り、古くは山立(やまだち)とも呼ばれていた
  • 近世以降は狩猟に銃を使うが、独特の宗教観や生命倫理を尊んだと言う点において、日本の他地方の猟師や近代的な装備のハンターとは異なる
  • 森林の減少やカモシカの禁猟化、山村の社会・経済環境の変化により、本来的なマタギ猟を行う者は減少している
  • 近世に入ってからは、狩猟を専業とするもの、つまり本当の意味でのマタギはごく一部の人間に限られている

とある。

Wikiの言う通り、今や絶滅危惧種状態らしいが、当方は勝手にマタギ=スピリチュアルな存在だと思っている。

マタギは山の神様を敬い、自然と共生するスタイルらしいので、そりゃスピリチュアルなモンだろうよ、と感じるのだが、間違いだろうか。

で、そのマタギたちが、色々な体験を語ったものをまとめたのがこちらの本。


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色んな人から聞いたストーリーをちょっとずつまとめた形なので、学校の怪談シリーズ的な構成になっている感は否めないが、一つ一つの内容は興味深いし、さもありなんな話である。

最後の方に出て来るこちらの文章、まるっと引用で恐縮だが、確かに!と思う部分があるので引用。

国は、自然を守ると言うのは誰も入れない事と思っている。そうなると、荒廃するだけでなく、動物が増えて大変な事になります。山の事を知っているマタギが調整してやらないとダメになります。それを知らないのですよ、机の上で考えているから見当違いな事ばかりやっている。我々地元のマタギに話を聞こうともしない。白神が荒廃しないで今もあるのは、昔からマタギが守って来たからなんです。それをわかっていない、と言うか、わかろうともしない。

これ、白神の鳥獣保護区云々の話だけでなく、実社会でも色々と似た様な事が起きており、非常に示唆に富んでいる。

一部抜粋したが、他の部分でも自然への敬意が満ちており、都会暮らしの人間が忘れかけているものを思い出させてくれる様な内容かなぁ、と思う。

最近では、アウトドアブームだの山ブームだのと言って、実に気安く自然に接する感じになっていると思うが、限りなく100%に近い確率で安全が確保出来ていないのであれば、自然に手を出してはいかんぜよ、と思うのだ。

クソ田舎にルーツのある当方も、自然は怖いモンだぞ、と幼少期から教え込まれていた。実践及び実体験のチャンスは殆どなかったし、夏とは言え富士山にこんなクソみたいな軽装備で挑んだ当方が言ってはいけないのかもしれないが。。。。

さすがに山頂は寒くてしっかり着込んでたYO。

ご来光、破格に綺麗でありました。

ってなワケで、Prime Readingとか言って、プライム会員なら無料で読めるみたいなので、是非どうぞ!

〜今日の教訓〜

当方自身がそう言う類の話に食い付き気味。

実家に幽霊が出るし、母親もゴリゴリに霊感があるくらいだからね。

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