前回、珍しく少しまともな内容を書いてしまったので、今日は軌道修正してタヌキをバカにしまくる話を書いてみたいと思う。
なおこのタヌキのスペックは、
- 当方の大学のラグビー部の後輩(4年の時の2年)
- ホントは1個下だけど、NZに1年留学してて1つ学年が落ちた
- ポジションはフッカー(スクラム組む人)
- 某テレビ局勤務
- 3年目くらいでしれっとRXを乗り回していて当方の逆鱗に触れる
- 彼の自宅のトイレで、『人はどれだけ遠くからおしっこが出来るか』の実験がされていた
こんな所だろうか。
この写真も前に使った事があるが、一応再掲。
あと、思い出深い所で言えば、夏合宿の昼飯の時、監督に食堂に体重計を持ち込まれ、
タヌキ選手、集合です
の声と共に食事前に体重計に乗せられ、
タヌキ選手、只今90kgです。93kgにならないと食堂を出られません
と言う死刑宣告を受け、ひたすらメシを食わされていた事。
マジで苦行の末、何とか2時間くらいかけて93kgに到達するも、昼休みを使いまくってしまった為すぐに午後練が始まってしまい、そのままグラウンドに行き、あまりの気持ち悪さに隅っこで吐いていたらそれを主将に見つけられ激ギレされる、と言うオチ付き。
理不尽としか言い様がないが、振り返ると、マジ面白い。
なかなかタヌキのインドの話にたどり着かないので、一旦タヌキの話は終了。
そんなタヌキ、テレビ局での仕事に疲れたのか、『ギリギリの生活をしてみたい』と言う謎過ぎるモチベーションでインドにふらっと訪れた。のが去年の4月の話。
土曜の夜にデリーに着く、と言うので、仕方ないから日曜にデリーで落ち合う計画にしていた。
すると土曜日に連絡。
この日は、結構前に書いた1歳児ロックアウト事件の日であり、タヌキが不在着信を何回も鳴らしている時、当方も必死にドアを開けようとしていたので、話す事が出来なかったのだ。
どうやらこの切羽詰まった感じの背景には、
デリー空港に予定通り到着
とりあえずタクシーか何かでニューデリー駅へ
ニューデリー駅に着いて、ホテル(と言うかクソ安宿)に向かおうとした
インド人に声をかけられ、今日暴動があってこの先は通行禁止だから気をつけろと言われる
ホテルがあるメインバザールに行きたいんだけど、と言うも、そっちは行けないの一点張り
とりあえず代わりの宿を探すなり何なりしてやるから、そこの旅行代理店まで連れてってやると言われる
旅行代理店に行くと、地球の歩き方的な本に載ってる様な店の名前だし、インド政府認定みたいなステッカーが貼ってありちょっと安心する
元々の旅のプラン(今日明日デリーに泊まって明後日アグラに行きたい)を話すと、以下切り返し
今日中にアグラに行けば良いし電車はあるが、高いチケットしかない、なので今日は一旦ジャイプールに向かって、明日の夜またアグラに向かえば良い、そのチケットは格安で押さえられる
と言う寸劇があったらしい。
で、何とかこちらのロックアウト事件が解決した後、やっと連絡が取れ、電話。
そんな暴動の話は聞いてないし、ジャイプールとかアグラと方角違い過ぎで意味わかんないし、とりあえず泊まるはずだったホテルに電話すりゃいいだろ、と言って一旦切る。
すると。
案の定、めでたく詐欺未遂でした、と言うお話だったのだ。
後から話を聞くと、
泊まるはずのホテルに電話したら、
おめーおせーよ早く来いよ待ってんだよ
から始まり、いざホテルに着いて、さっき起きた事を話したら、
そんなモン詐欺に決まってんだろバカ!暴動なんかねーよ!
と罵倒されたとか何とか。
旅行代理店のステッカーも巧妙に作った偽物だし、名前もHISがIHSになってる様な感じで似せて来てて、かなり壮大な詐欺を仕掛けられた様だ。
この寸劇が、今後一人旅をする方の参考になれば幸いなのだ。
なお、折角なので余談。
前述の、93kgになるまで食堂出られまテン→グラウンドで嘔吐→激ギレされる の後に小話が。
午後の練習の後、夕飯でも同じ様な食い練をさせられたタヌキ。
タヌキと同じポジションで、メンター的な当方の同期 〜仮にチャーさんとしよう〜 が、タヌキを部屋に呼んだ。
合宿所の部屋は2段ベッドが5つあり、合計10人部屋。ポジションごとに前から割り当てられるので、チャーさんの部屋は当然デブばっかり。
チャー;今日大変だったな、体調大丈夫か?
タヌキ;全然大丈夫じゃないっすよ!マジでありえないっすよ!
チャー;まぁ体重増やさないと良いスクラム組めないしな、これもトレーニングだ。
タヌキ;こんなんトレーニングじゃないっすよ!マジでありえないっすから!!
チャー;でもメシ美味かっただろ?たくさん食えて良かったじゃん。
タヌキ;そう言う問題じゃないんですって!マジであいつ(監督)ありえないですよ!あいつのせいで今日グラウンドでもキレられたし、クソ迷惑なんですけど!何とかしてくださいよ!
チャー;お、おい、お前それはやめろって。
タヌキ;やめないっすよ!マジで全然ラグビーと関係ないじゃないですか!あいつ僕にばっかメシ食わせて楽しんでるだけじゃないすか!
チャー;・・・
ひとしきり文句を言いまくった後、2段ベッドの布団からムクリと起き上がる人影。
監督;ふははははタヌキ選手。明日はスクラム増し増しです。
タヌキ;えっ
要は、チャーさんがタヌキを呼んだのも監督の差し金だったと言う事だ。
この件について、タヌキは、
マジであの一件トラウマで、誰も信じられなくなりました
とか言ってたんだけど、結局インドでインド人の事をホイホイ信用してたのは何だったんだろうか。
もっかい、人を信じられなくなる様なイベントを開催してやった方が良いかもしれない。
〜今日の教訓〜
インドでは親切にされても素直に信じてはいけない。
騙される方も不注意なんやで。