最近、リアルに毎日会食続きで、不甲斐なく、ブログを書く時間が全く取れない。夜、そこそこ遅い時間に帰って来るので、疲れて寝てしまう、と言う事だ。
つまり、優先順位的には、睡眠時間>ブログとなるが、同時にブログ>仕事でもあるので、この方程式を合わせると、睡眠時間>ブログ>仕事となり、それはつまり睡眠時間>仕事とも言い換えられる。要するに仕事もしていない状態である。
ぬるい。
さて、そんな会食続きの中で、グルガオンで今更ながら初体験する店があったので、そのおはなし。
いつもながら、最終的には憤怒した上で涙を流す形になるのは言うまでもない。
セクター29にある韓国料理屋さんだよ
そのお店は、Gung The Palaceと言う韓国料理屋さん。
セクター29は、ナウくてトレンディなヤングがたくさん集まるイケメソエリアである。
店の前から見た景色がこんな感じで、
店の外観がこんな感じ。
一番右端に『KARAOKE』と言うとんでもないキラーワードがこっそり写り込んでいる。こっそりだが、圧倒的な存在感である。
ただ、この『カラオケ』が、『女子のいるカラオケ』なのか、歌広場的な『ただ単に歌うだけのカラオケ』なのかは不明である。
一応、会食前に後輩君に中に入ってリサーチして貰った所、どうも前者と後者のコンボ的な感じだった様だが、単身赴任者並びに世のオッサン達に配慮してこれ以上は触れない事にする。
ちなみに、地図はこちら。
メーカーみたいな宣言をしとるでよ
店の中に入ると、あいうえお作文みたいな事をやっていた。
『PALACE』の一文字ずつに店の理念を当て込んだ、製造業的なアクションである。
Product qualityは良いんだけど、その後はようわからんなぁ、と思ってしまった。
この店自体は、後述する通り非常にイケメソだったので、彼らを悪く言うつもりは全くないのだが、このPALACEをインドに当てはめて考えるなら、
Poor quality – Annoy – Lazy – Apologetic – Cheesy – Eccentric
こんな感じかな、とか考えてしまった。
メニューを開くと衝撃のワードが
お客さん、並びに上司が一緒だった事により、アホみたいにパシャパシャ写真を撮る事は憚られた為、あまり写真がなくて恐縮だが、2枚だけメニューの写真を。
どん。
霜降りロース、とかインドで使っちゃいけねー言葉だろオイ。
もういっちょどん。
んんんんんん!?!?!?!?
ユッケって・・・・
ここが日本だったらお前ら逮捕だぞ、と思ったけど、良く考えたらっつーか良く考えなくてもここインドだし逮捕はされないよね、でもユッケって冷静に考えて、生肉×生卵と言うインドで一番やっちゃいけないコラボだよね、そもそもだけど日本でも認可受ければ出せるんじゃなかったっけ、とか色々と頭の中が混乱したけど、後先考えず、漢らしくユッケを注文した。
当然ながら、一枚目の写真にある肉も、迷わず全て発注した。決断までに1秒もかからなかったのは言うまでもない。
なお、ラグビーでは、ボールを受けてから次にどのプレーを選択するか、を考えるまでの時間がコンマ何秒と言う世界なので、逆に肉を頼むのに1秒もかけてしまったのは『判断が遅すぎる』と言われても文句は言えないのだ。
ユッケさんマジ美味いから
静々と運ばれて来るユッケ。
ヤバい、この光景、インドじゃ見た事ない。
こんなのが体験出来るんなら、ユッケが好きで、周りにユッケが食べられる店がない人は、大至急グルガオン駐在を申し出た方が良いかもしれない。そんなワケないか。
惜しむらくは、レバ刺しがない事。レバ刺しまであれば完璧なのに・・・
興奮して書くのを忘れかけていたが、味はマジでクソ美味かった。卵の色がやや気にはなったけど。黄色だけに。うへへ
あと、霜降りロースだの、カルビだの、と言った肉類は、特筆する様な点はなかった。
勿論充分美味いし、こんなのがインドで食べられる事自体感謝なんだけど、このレベルだったらチェンナイの韓国料理屋さんでもギリ食べられるかな、と言う感想である。
そう考えると、韓国人の突破力は素晴らしいし、リアルにリスペクトする。
〆の麺類はまさかの長崎ちゃんぽん
肉でかなりお腹いっぱいになったが、お客さんが冷麺を食べる、と言うので追随しようと思ったら、メニューにまたキラーコンテンツが載っていた。
長崎ちゃんぽんである。マジかよ。
この店に良く来られているらしいそのお客さんも、
食べた事ないからどんなモンかわからん
と仰るので、周りが全員冷麺を頼む中、毒見係的な立ち位置で長崎ちゃんぽんを頼んでみた。
えい。
まぁ、感動は特にないのだが
リンガーハットの方が美味しいかな~
これが感想だった。
ここでふと思い至るのが、
グルガオンに来ると、自然とメシに対するハードルがチェンナイにいる時より上がってしまうのではないか
と言う仮説。どう言う事か。
正直、チェンナイにいると、食に対するハードルは死ぬ程下がる。
失礼ながら、富士にしても北海道にしても秋平にしても、日本にあるメシ屋よりはそりゃ味のレベルは下回るだろう。
それ自体は当たり前だし、そこに何も不満はない。何なら、たかが600名だか700名程度しか日本人がいないにも関わらず進出してくれてありがとう、これしかない。
チェンナイの様な僻地で、日本食が食べられる、この事象そのものがまず感動指数が高いので、味は二の次になるのだ。
例えカレーの味がちょっと変でも、或いはラーメンの麺がもっちりし過ぎていても、美味い美味いと言いながら食べている。
一方で、グルガオンに来ると、食事の選択肢が圧倒的に多い上に、個々のレベルが高い為、どうしても最初から色眼鏡で見てしまう気がする。
結果的に、先程書いた様な、
リンガーハットの方が美味しいかな~
等と言うたわけた感想を持ってしまうのだ。
勿論、リンガーハットの方が美味い事は当たり前であって、ここがインドである事を考えれば、
長崎ちゃんぽんなんかが食べられて嬉しい!クソ美味い!
この反応であって然るべきなんだと思う。
恐らく、チェンナイでこの長崎ちゃんぽんを食べていたら、
美味い!美味すぎる!美味いよ店長!と絶叫して気を良くした店長から何かトッピングを貰う作戦が発動
していただろう。
それがなく、
リンガーハットの方が美味しいかな~
等と思ってしまっている時点で、グルガオンは人の感覚を狂わせる魔力を持っている、としか言い様がない。
結局何が言いたいかと言うと
なんか、深い様で浅い事を長々と書いてしまったが、要するに、
ふざけるなグルガオン
これだ。超本質的。
各企業にお願いしたいのは、
- ハードシップの導入を検討しているのであれば、『インド』一括りで見ないで欲しい
- デリー・グルガオンエリアと、チェンナイは食生活の面では明確に差がある
- もっと言えば、プネはチェンナイより更に厳しいし、他の都市は言わずもがな
- 但し、デリー・グルガオンは『大気汚染による健康被害』と言うガチでクリティカルな問題も抱えている
- なので、デリー・グルガオンを上から2個目のハードシップにして、それ以外のインドの都市をMaxのハードシップにしてね♡
- もし現時点で『インド』の全都市がMaxのハードシップになってるなら、向こう10年くらいはそれをキープしといてね♡
如何だろうか。正鵠を射過ぎていて、我ながら言葉を失っている。
言葉を失ったので以上にするが、ユッケを思い出すと涙が出る事と、ユッケを食べたせいでケツから水が出たりと言った事態は全く発生していない事を申し添えておく。
レバ刺し食いてー。
~今日の教訓~
4年以上前からこの店あったらしいよ。
情報収集能力が低いですなぁ。
コメント
初めてコメントさせて頂きます。
現在プネに住んでいるのですが、
各企業にお願いしたい事項にとても共感してしてしまい、思わずコメント致しました。
シンガポール明治屋の記事から
飛んできたのですが、そちらの記事も苦労が面白く描かれていて元気を貰いました!!
本帰国とのことでインド記事が見られなくなるのは寂しいですが、今までの記事も大事に読ませて頂きます(^^)
ありがとうございます!
プネの事悪く書かなくて良かったです!笑
いや、プネの環境については悪く書いた方が良いですね。あの日本食環境で、ハードシップがデリーと同じってのは納得出来ないdeath。
引き続きお付き合い頂ければ幸いです!