小生意気にもBMW430i Convertibleを買ってみた件②〜満を持してレビューしてみるYO〜

前回のエントリで、恐らく誰も興味のない『購入に到るまでの経緯』を書いてみた。

お金の話を盛り込んでおいたので、見どころはそれくらいかと思うが、そんなこんなで我が家にやって来た430iオープンカーのレビューを早速してみたいと思う。

静粛性

どの項目を最初に持って来ようか考えたけど、すぐにこれだ、と思った。

後述する駆け抜ける喜びについても当然良い点はあるんだけど、今まで乗って来た車の中で段違いに静粛性が優れていると感じたのでこれを最初に持って来た。

まず、風切り音が全くしない。全くしない、は語弊があるけど、過去にここまで風切り音がしない車があっただろうか、というのが一番最初に感じた点だった。

ちなみに、当方によって過去に乗り回された車は以下の通り。買った順番に並べてみた。

  • 1998 トヨタ ハリアー
  • 2010 トヨタ ランドクルーザープラド
  • 2014 トヨタ プリウスα
  • 2019 トヨタ エスクァイア
  • 2019 インフィニティ QX80
  • 2018 スバル フォレスター
  • 2018 トヨタ シエナ
  • 2018 BMW 430i Convertible

最初にハリアーを買ったのが確か2007年だから、15年で8台車を買った計算になる。しかもそのうちの3年間はインドに行ってたワケだし、そう考えると多いな。

それはまた別の話だけど、先ほど書いた今まで乗って来た車の中で一番静か、というのは

単純に高級車に乗ってなかっただけ

という言葉に置き換えられてしまうが、残念なので気にしない事にする。

とは言え、路面からの音は結構拾ってしまうかな、と思う。ここはQX80の方がベター。

オハイオの道は比較的キレイなのでほぼ気にならないが、ミシガンの荒れた道に行くとフツーに車内はうるさくなってしまうので、自分で大声で歌うか音楽のボリュームをガンガンにあげて騒音をかき消す必要がある。

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オープンカーにした時の環境

まず、ルーフの開閉にはそれぞれ30秒弱かかる。説明書曰く、25kphだか25mphまでは走りながらでも開閉出来るらしいが、どう考えてもリスキーなのでトライした事はない。自宅以外で開閉するのは、それなりに目立つ変身作業であり、特に人前でルーフを開ける時は『行ったるで感』が完全に見え隠れするのは否めない。

無事にオープンカーモードにしたら颯爽とドライブに出掛けるワケだが、晴れた日のオープンカー走行は想像していたよりもかなり気持ちが良い。周りから見られてるのかどうかわからんが、気分は吉兆の如く、である。

当たり前だが、直射日光が日サロの如く降り注ぐので、ドライブが長くなるなら日焼け止めを塗った方がベターかもしれない。

430iは一応4シーターだが、オープンカーモードで後部座席に座る人は、少なくともヅラは吹っ飛ぶ覚悟をした方が良いと思われる。後部座席の人の風の喰らい方はなかなか目を見張るモノがあり、まさに怒髪天を衝くと言った感じの逆立ち方である。

一方で、助手席及び運転席への風の入り方は非常に少なく、且つ後部座席に人がいない前提でウィンドディフレクターなるアイテムを装着すれば全く気にならない。単純に気持ち良いドライブであり、普通に会話も出来るレベルなので、正直それは驚いた。どういう設計なんだろうか。

但し、風切り音は多少するので、さすがにそこは無音というワケにはいかない。

なお、オープンカーにしているとかけている音楽は全て外に丸聞こえなので、当方は世界的アイドルのTWICEをガンガンにかけて、オハイオ州の米人への啓蒙活動に勤しんでいる。せっせっせれぶれいっ!

オープンカーに耐えられる気温

現在、オハイオのオラが街は絶賛氷点下。今週だけ謎に10℃超えが続いているが、先週は最高気温が氷点下だったので、もう家から一歩も出たくないレベルだ。

当然そんな気温でオープンカーにするのは自殺行為。と思いきや、シートヒーター&ネックヒーター&ステアリングヒーターのトリプル装備があれば、結構イケる。結構イケるけど、それには気合と根性と集中が必要になるのは間違いない。

で。

試したみた結果。

10℃切るとさすがに辛い!

10℃未満でも着込んでヒーター3コンボを発動すれば耐えられない事はないけど、何の為にオープンカーにしているか良くわからなくなって来るし、当方が歩行者の立場だったら、

あいつクソ寒いのに頑張ってイキってんな・・・

と思うのは間違いないので、あまりオヌヌメしない。

恐らくだけど、一番問題なのは、当方の座高が高すぎるのか、ネックヒーターがあまり首に当たってくれない事な気がする。

このネックヒーターがあると、どうやらヘッドレストの高さ調節は出来ないらしく、浅く座って、且つフード付きじゃない服とかを着てうなじチラリズムにしておかないとネックヒーターの恩恵は得られないが、そこまでするんかい問題は払拭出来ないので、オープンカーにするのはやっぱり15℃以上くらいにしておいた方が良いだろう。

外人とか、当方より足は長いだろうけど、ベースの身長も高いだろうから、結果的に座高も当方以上になると思われるが、ちゃんと首に当たるんだろうか。設計思想が気になる。

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室内空間

当たり前だけど、QX80に比べると圧倒的に狭い。運転席も、QX80の時はあぐらをかく事すら可能だったけど、いくらスリムで知られる当方でも430iではそれはさすがにキツい。

430iは左足の部分にフットブレーキがないので、そこは思いっきり左足を伸ばせるが、左右方向の寸法がかなりキツいよ、という話だ。

助手席は運転席同様なので、目線が低い以外は特に問題なく乗っていられるが、後部座席は飾りみたいなモノであり、普通の4シーターの車とは思わない方が良い。

先日、大人4人(というか3人はお客さん)で1時間半ドライブをしたが、後部座席に突っ込まれた大人2人はそれなりにキツそうだった。

子供であればまぁ普通に座れるかな、とは思うが、リクライニングの機能がなく、座り方によっては背筋が伸びっぱなしになるので、何れにしろ超ロングドライブには不向きなのは間違いない。

152cmくらいの長女であればこのサイズ感。特に文句も言わずに座ってるので、やっぱり後部座席は小柄な人限定かな?

トランクスペース

オープンカーモードにすると、一気に収納スペースがなくなる。屋根を収納しなければならないので当たり前なんだけど、そもそも普通のクーペスタイルにしててもトランク自体は狭い。ルーフ収納のユニットがついてるので已む無し。

クーペ状態のトランクはこんな感じ。

横に一個だけゴルフバッグを積む事はギリギリ可能だけど、

太めのゴルフバッグだとこのスペースにハマってしまい、ルーフ収納ユニットが壊れてしまうリスクがあるので要注意。

かと言って縦に積もうとするとハミチン状態となってしまい、情けない事この上ない。

んが、後部座席と貫通させる事が出来るので、

こうすればゴルフバッグ2個を積む事も可能。

但し、オープンカーモードにするには、この部分を下に下げなければならないので、相当スリムなゴルフバッグしか積めないと思われる。

大荷物で移動するのはほぼ不可能だけど、そもそも1人か2人でそんな大荷物になる事もないだろうし、気にしない気にしない。

ドライビング

なんでこの項目が最後なんだ、という気はしないでもないが、マジで加速は素晴らしい。コーナリングも、こんなに吸い付いてる感があるのは初めて。

恐らくだけど、剛性を高める為にドアがかなり重くなってるし、車高が高くてロールしまくってたQX80と比べると全くロールしなくてビックリ。比べる事自体がおかしいけど。

昔(今も?)CMでやたら連呼していた駆け抜ける歓びという言葉の意味がわかった気がする。

430iでは、エコモード・バランス・スポーツモード・スポーツ+αモード 的に4段階の走行モードを選べるのだが、スポーツモードにした時の加速性は尋常じゃない。気持ち良い音程のエンジン音が響き渡り、あっと言う間に70mphくらいまで達してしまう。

アメリカ赴任したての頃、日産のマキシマをレンタカーで借りていて、その時も加速性能は素晴らしいと思ったのだが、いくら当方が過去に高級車に乗った事がないとは言え、BMWのそれは明らかに次元が違うと表現しても許されると思われる。

ステアリングの重さは、メルセデスより重くて良い感じな気がする。以前、メルセデスのGLCを運転させてもらった事があるが、ステアリングが軽すぎてなんかチープに感じた記憶があるので、それと比較すると重厚感があり実に良い。

あと、細かい点だけど、Bピラーがない(というかクソ細いと言えば良いのか?)ので、斜め後方の目視確認が実に簡単。視認性が高い、という事だ。

この車で事故るワケにはいかないので、右ヨシ左ヨシ!と言いながらバス運転手かの如く慎重に運転を続けたいと思う。


という事で、誰目線か良くわからないレビューを書いてみた。

正直、日本で乗る事は10000%ないと思う。乗るならセカンドカーとしてだろうけど、駐車場問題を考えるとそんな余裕はないし、まさにアメリカでしか乗れないクルマ!という表現がピッタリと思われる。

あと何年アメリカにいられるかわからないけど、飽き性が見え隠れしてあっさり買い換えたりしない様に気をつけたい所だ。

〜今日の教訓〜

出来ればキャデラックも乗り回してみたかった。

キャデラックの最近のラインナップにコンバーチブルがあればなぁ。

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