ガンジス川が裁判の原告になれる件

ガンジス川と言えば、インドと言えば?と言う質問に対しての回答の中で、5本の指に入るくらい、インドの象徴だと思う。

5本の指って何だろう、と想像してみたが、カレー・ターバン・マハラジャ・ガンジー・ガンジス川 って感じだろうか。

調べてみると、実は全長2,525kmもあって、総面積は173万km2にも及び、多摩川の1,240km2を圧倒するレベルなのである。格が違い過ぎる。

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川の流域には5億人(!)が暮らしているとされていて、残念ながら、環境汚染?何それ?ってレベルの人がまだまだいるインドにおいては、生活用水やらゴミの投棄による水質汚染が深刻な事も有名である。

聖地バラナシで沐浴すると、現世の罪が洗い流される

と信じているヒンズー教の人々はジャブジャブ入っているし、日本人観光客でも入水する人はいるみたいだが、常に除菌シートを携行している当方クラスのクリーンガイから見ると、もうはっきり言って自殺行為なのである。

一応、日本の国際協力機構(JICA)も、下水道整備の事業の支援によって水質改善に取り組んでいるらしいが、焼け石にウォーター状態らしい。

そんなガンジス川。

先日、バラナシとは別の聖地とされるリシュケシュを擁する北部ウッタラカンド州の裁判所様が、『ガンジス川に法律上の人格を与える!』と言う何ともまぁインドっぽい決定をしたらしい。

要するに、誰かが代理人になれば、川自体が原告となって『この企業が排水垂れ流してるから川が汚れるんだ!詫びろ!』的に裁判を起こす事が可能になった、と言うワケ。

おいおい、面白いじゃないか。

先日の『国道から500m以内でのお酒提供禁止』とか、『ジャリカットゥ(牛追い祭り)禁止』とか、クソみたいな判決をたくさん出してくれるインドのイケメン裁判所が、どんな判決を出すのか非常に興味深いので、早速誰か一発裁判を起こして貰いたいものである。

ちなみに今回の決定では、ガンジス川ともう一つ、ウッタラカンド州内を流れるヤムナ川(ガンジス川の支流)にも人格が与えられたらしい。

どうもヤムナ川は、デリーも通っているらしく、もう何かそれだけで鬼汚い鬼臭い想像しか出来ないのである。

どんな判決が出ても良いけど、それが水質改善に繋がるものであって欲しい、とリアルに思う。

あともう一個ちなみに、今回の決定のちょっと前に、当方が大好きなニュージーランドで、マオリ民族が愛してやまないワンガヌイ川に対して人格を認める法律ってのが出来てたらしく、それに触発されただけだろ!と一部では冷笑されているらしい。

まぁそこは多めに見ようよ!

~今日の教訓~

多摩川を泳いだ人間は、車に乗せてはいけない

15年前、草野球の罰ゲームで負けた友人が多摩川を泳ぐ事になり(1月4日の出来事)、風呂に連れて行く為に車に乗せた所、一週間くらい臭いが取れなかった。

今はもうちょっと改善されてるのかもね!

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