e-FRROと言う新しいスキームにチャレンジしてみた件

FRRO。

このワードはインド在留邦人にとって、かなり上位に入るレベルの不愉快ワードである。

Foreigners Regional Registration Officerの略で、インドに住む外国人の居住証明手続きとかビザ更新の手続きをするお役所なのだ。

インドのお役所ほどクソったれですかぽんたんなモノはないと思ってしまうくらい、手続きが煩雑且つ不透明。

その不透明さと言ったら、もうまるで『透ちゃん』と書いて『クリアちゃん』と読んでしまうくらい不透明だ。

普通に男子だと思った先生は、『とおるくん』と読むだろう。

たなかとおるくーん

あ、はい、とおるじゃなくて・・

あーすまん、とおるちゃんかゴメンゴメン

いえ、くりあって読みます・・・

えっ

えっ

このご時世、性別も確認しなかった先生が悪い みたいな批判が来てしまうのでむしろ先生がかわいそうだ。

これを言い換えると、

インドのお役所のクソったれ=子供にワケのわからない名前をつける親

この方程式が成り立つ。

どちらも一生分かり合えないだろう事からも、共通項として処理して良いだろう。

なお、当方の名前も、一見だけでは正しく読む事の出来ない難解な名前として日本中から疑問を呈されている。

以前、当方の出た試合をスカパーで解説してくれていた大学の先輩が、普通に間違った呼び名で当方の事を解説していたくらいだ。

そう言った意味では

インドの役所のクソったれ=タマのパパとママ

こうも言い換える事が可能となってしまう。なんて事だ。自分の親がクソったれだったとは。ジーザス。

おっと、取り乱した。話をFRROに戻す。

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当方は過去2回しか経験がないが、単身で乗り込んだ1回目は奇跡的に1日で終わった。但し、それでも7時間待ちぼうけ。

1回目で終わったの?すごい!ありえない! と周囲から非難轟轟で、みんな大変なんだな、と思っていたのだが、家族が来てからの2回目はガチでハマった。

初日、5時間程待たされた挙句、子供の通学証明的な書類がないとか言って追い返され、気を取り直して後日また行ったら理由は何か忘れたが承認されず。

理由が何かは忘れたが、理不尽なモノであったのは確かで、何で今日終わらないんだふざけんな俺の時間返せボケ、と言って間に入った当社の人事の人間をボコボコにしてストレス発散した事だけは覚えている。

ちなみに当方は、

何で今日終わらないんだ

と言って相手に弁明の機会を与えると見せかけて、相手が何かを言った瞬間、返す刀で

言い訳すんなバカ!

とマウンティングする秘技をしばしば繰り出すのだが、これは非常に有効なので、是非多用して、人間関係をギスギスさせて頂きたい。

結局3日目でようやくクリアしたのだが、まぁこんな感じで

FRRO=めんどくさいの極み

と言うのが在留邦人の共通認識だったのだ。

ところが先日、監査法人に勤める知り合いの方から、以下の様な連絡を頂いた。

  • インド政府は、オンラインでFRROの登録手続きが出来る様にした
  • 従来は、オンラインでは日時の予約のみしか出来ず、外国人は当日FRROに出向く必要があった
  • インド政府は『Digital India』の一環として、『e-FRROポータル』を導入
  • これによって、オンライン化・無償化・ペーパーレス化を実現
  • 但し、2/20時点でe-FRROを採用しているのは、バンガロール・チェンナイ・デリー・ムンバイの4都市のみ
  • グルガオン在住者は今まで通りFRROへ出向く必要がある

ほほぉ。

ひっくり返っても勝てる要素がないと思っていたグルガオン(デリー近郊のイケメン都市)。

彼らを上回る要素を、遂にチェンナイが手に入れたと言う事だ。

タイミング良く、3/27でビザが切れる事はわかっていたので、人事担当をソッコーで呼びつけ、

e-FRROってのが出来たと聞いた。もう俺はFRROに行かなくて良いはずだから、万事うまく処理しておいてくれ

と高飛車に指示。

おっけーさー と首をフリフリしながら出て行く人事担当君。

当然この時点では、

そうは言ってもどうせFRROに行かなきゃいけないんだろうな・・・

とか思っていた。

その後、この書類にサインしてくれとか、マダムのサインが欲しい、とか色々と注文はあったものの、その辺の手続きすら1週間弱で完了。

更に1週間くらい待っていたら、ある日いきなり自宅に郵便が。

マジか。ホントにFRRO行かずに済んだぞ。と小躍りして喜んだのは言うまでもない。

なお、前回の更新時には、パスポートにextensionのスタンプが捺されたのだが、今回はそんなのは捺されていない。

ここだけが心配ポイントなのだが、人事担当君は、

FRROから届いたStay Visaの紙だけでパーフェクトです!!

と胸を張り続けている。

ひょっとしたら当方が知らないだけで、そんなん全然いらないのかもしれないけど、次回の出国時はドキがムネムネするのだ。

5月まで海外に行く予定はないので、そこで止められたりしたら、大喜びでブログにその様子を書いてみたい。

と言う事で、チェンナイ在住の皆様、e-FRROを全力でオヌヌメします。

〜今日の教訓〜

電子化=ペーパーレスじゃねーぞ

サインしまくったので、結局紙もプリントアウトしまくり。

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