さて。
最近マレーシアとスリランカの事ばっかり書いていて、お前どこにいるの?状態なので、久しぶりにインドのお話。且つ、当方にしては極めて珍しいインド料理の話を書いてみたいと思う。
インド料理と殿下にまつわるエトセトラ
過去に何度か書いているが、当方はインド料理があまり好きではない。好きになろうと努力をした事は何回もあるが、その度に光の速さで挫折して来た。
好きになれなかった理由を色々考えると、やっぱり
社食のインド料理がゴミ級に不味かったから
になると思う。
一応補足しておくと、当社の社食は、インド人ですら不味いと言うレベルであり、インド人はだいたい家からランチボックスを持参している。
おもろいのは、ランチボックス持って来てるならそれだけで良いじゃん、と思う所を、社食のメシもガッツリ食っている所。謎過ぎるし、だから太るんだろお前ら、と素で思っている。すまん。
とにかく、社食が不味い事は間違いなく、当方の脳内では、
社食でインド料理に初チャレンジ⇒クソ不味い⇒脳がインド料理を拒絶⇒美味いインド料理を食べても美味しいと感じられない
と言うロジックが成立している様に感じる。
2019年を迎え、いつ帰任になるかわからない今、『もっとインド料理食べておけば良かった』等と言う女々しい事を後で言わなくても済む様に、チェンナイで最も美味しいはずのインド料理屋さんに行って来たので、前置きが非常に長くなったがそのお話を書いてみる。
高い=美味しいと言う安直な考え方
今回行ったのは、天皇陛下が泊まられた事で有名なタージコロマンデルホテル。の中に入っているSouthern Spiceと言うお店だ。
半ば都市伝説化していて、真実は不明ながら、陛下の召し上がったカレーなるものが存在する事でも有名なのだ。
このホテルは、毎年日本人会の忘年会が開かれていたりもする。天皇陛下が泊まられている時点で、セキュリティもしっかりしている超高級ホテルと言える。
そんだけ高級ホテルで、且つ値段も高い料理なんだから美味いに決まっているだろう。
先にお金の話をしてしまうと、6人(当方夫婦+両親+娘×2)でランチで15,000INRくらい。酒も全く飲んでいないにも関わらず、一人当たり4,000円くらいなので、インドの物価を考えるとクリビツテンギョウなのだ。
スターターは慣れ親しんだ料理から
さて、ここからは料理写真中心の写真に。
まずは、お通し的にスナックが出て来る。当然揚げ物なので、太る事が前提だ。
調子に乗ってこれを食べてると、あっさりお腹いっぱいになってしまうので気を付けよう。
で、スターターは、バナナドーサ(左)とコリケンプと言うチキンの揚げ物(右)。
この2つは、以前から美味しいと思っているので、まずはこれで口慣らしなのだ。
あと、写真を撮り忘れたが、カラマリも頼んでおいた。
ターリなるモノに初チャレンジ
そしてメイン。
こちらの写真にある通り、LUNCH THALIと言う定食的なメニューがある。
ターリとは、大皿と言う意味らしく、元々は坊主に差し出す料理だった様な記述がどこかにあったが、日本で言う定食と考えて問題ないだろう。
ベジ・シーフード・肉魚の3パターンがあるが、肉にラムが含まれていてあまり興奮しないので、ベジとシーフードをそれぞれ頼んでみた。
こちらがベジ。
こちらがシーフード。
で、結論。
不味いとは思わないんだけど、どうも心から楽しめない。
まずもって、味は当然ながら辛めだ。二郎で言う所の辛めとは違うので、ドカ食いは出来ないのは勿論だ。だが、辛い事は楽しめない事の本質ではない。ゆっくり食べれば良い話だ。
であるにも関わらず、
うわぁ美味しい~
みたいな感想はこれっぽっちも抱く事が出来ない。やはり、どこかでやっぱり社食を思い出してしまい、脳が拒否反応を示しているんだろうな、それだけ社食のトラウマがでかいんだろうな、と無理矢理結論付けた。
天皇陛下のカレーだけは別口で頼んでみた
ターリには、天皇陛下のカレーが含まれていない。従って、別口でのオーダーとなる。
こちらのページにある、KOZHI MELAGU CURRY、と言うモノ。店員には、ブラックペッパーカリー、って言われたけど。
これは以前食べた事があって、確かに美味かったので、ターリでコケた用に頼んでおいたのだ。
じゃん。
間違い探しみたいだが、ベジのターリの写真に比べると一個増えていて、それが陛下のカレー。
これは確かに美味い。今回食べても美味しかった。但し、辛い事は辛いので、翌日の菊の紋事情がやや心配である。
子供用のドーサとか言ってでっかいのが出て来た
6人いるのに4つしかターリを頼んでおらず、子供のは?と言う感じなのだが、キッズ用のドーサ食べる?と言われたのでとりあえずOKしたら、こんなん出て来た。
でけっ
どう食べたら良いのかわからず苦戦する8歳児。
これ、タダなのかな?いくらなんだろ?と今頃思ってレシートを見てみたのだが、どれかわからない。
Karuvepaku Kandaとか言う謎のモノが入ってるが、これは恐らくカラマリなので、きっと子供の分はタダなんだと思う。
シメに頼んだサウスインディアンコーヒーが計上されてないのが気になるが、コーヒーはターリに入っているのかもしれない。
と言った具合で、インド料理を好きになろうと頑張ったが、当方の根性が足りなく、またもや挫折した話を書いてみた。
ツイッターとかインスタで良く見かけるのだが、どっか外国に行って
○○に来ました!ここの郷土料理の××に挑戦!初めての味だったけど、どこか懐かしさを感じてハマってしまいそう☆
の様な事が言える人が本当に羨ましい。嫌味ではなく。
当方も、インド料理を素直に好きと言える人間であれば、この駐在生活もかなり違ったモノになっていたと思う。
そうであれば、アホみたいに日本食を買い込まなくても良いワケだし、長い休みの間だってインド国内旅行と言う選択肢があったのだ。
チェンナイは来週からポンガル休暇になるが、さすがにここ数ヶ月旅行に行き過ぎて我が家のキャッシュフローは壊滅的打撃を喰らっており、大人しくチェンナイにいる予定なので、またインド料理を食べるトレーニングを行ってみようかと思う。誰か付き合ってください・・・
~今日の教訓~
インド料理大好きな人って多いよね・・・
うちの社食にチャレンジして貰いたいわ。