前回のエントリの続きである。
前回は2016年を書いたので、今回は2017年1月のジャリカットゥ問題から書こう、と思っていたが、その前に一個忘れてた。
それが、
タミルナドゥ州とカルナタカ州内戦未遂事件
である。ちょっと大袈裟に書き過ぎたかも。
事の発端は、水不足。
去年も今年も、4月5月のクソ暑い時期は水不足に悩まされた。結果、アパートの水が止まったり、とかのシットとしか言い様のない出来事が頻繁に起きたのだが、それはまた違う話で書く。
で、その水不足が起きがちなチェンナイが属するタミルナドゥ州は、お隣のカルナタカ州を水源とするコーベリー川と言う聖なる川の水を結構頼りにしてるらしい。
アイキャッチにした地図は、3年前に色々調べて作ったモノなので、実態をやや反映していない可能性があるが、まぁ概ね合ってるだろう。
一応再掲。
そのコーベリー川の上流の方で、カルナタカ州がダムを作ってしまったモンだから、タミルナドゥ州の連中が
水が来ねえぞふざけんな
と荒ぶっている、と言うのが大まかなあらすじである。
どうやら、この水資源を争う話は裁判沙汰になったらしく、その裁判においてインドの裁判所が、
そんなケチケチしないで水をあげなよカルナタカさん
とか気安く言ってしまった結果、今度はカルナタカ州の連中がキレてしまったらしい。
結果的に、タミルナドゥ州ナンバーのトラックやバス(TNって書いてあるヤツ)がカルナタカ州内で焼き討ちされたりして、
当然、報復としてカルナタカ州ナンバーのトラックやバスもタミルナドゥ州内で焼き討ちされていた。なんでいきなりそこにステップアップするのかがホントにわからん。
そのせいで、我々製造業はサプライチェーンが分断されるリスクにドハマリし、日本側に状況を報告するハメに陥ったのだが、当時は
水でケンカしてんじゃねぇよバカ
としか思えなかった。今考えると、水って死活問題だよな、ってのはわかるんだけどね。
この様子は、当時こちらのエントリに書いてあるのでご参考までに。
当時はまだ家族もチェンナイに来ておらず、自分の身を守れば良いだけだったのでそんなに緊迫感はなかったが、自分の会社に停まってたカルナタカ州ナンバーのトラックとかを
僕:あいつ今出てったらやべーだろ、隠せ隠せ!
インド人:ノープロブレムサー
僕:なんでだよ、あいつも焼き討ちされる可能性あんだろ!
インド人:通るコースには過激派がいないからノープロブレムサー
僕:・・・・ギャランティ出来るんだな?
インド人:いえっさー
みたいな会話があった事を思い出す。
ちょっと寄り道したが、次回は2017年版を書いてみたい所だ。
〜今日の教訓〜
確かに、うちの関係者のトラックは焼き討ちされなかった。
インド人が正しい。