当方には悩みが2つある。
1つはなかなか痩せない、と言う事。もう1つはこのブログの方向性である。
痩せない件に関しては、最近は週3ペースでジムに行って、狂った様に走りまくっており、近いうちに成果は出ると固く信じているので、後者に的を絞ってみたいと思う。
最近、自分で何を書いているのかわからなくなる時がある。
『なんか迷走してるよね』とダイレクトに言われた時は手首と乳首を切ってしまいそうになり、その夜当方の枕は涙でカビが生えた。
インド赴任になる人たちに日々の生活の中身を伝える、の様な目的はあるものの、実際のエントリにはそうでもないネタがかなり含まれているワケで、何がしたいのか良くわからないのだ。
と前振りをした所で、色々と迷いが生じているので、自分の進む道を見つける為に、巷で噂になっている本、『君たちはどう生きるか』を読んでみたよ、と言うお話をしたいと思う。
コペル君と呼ばれる中学生が主人公
この本は、かなり頭が良いと思われる、『コペル君』があだ名の中学生と、その叔父さんの会話を中心に話が進んでいく。
このコペル君、中学生とは思えない発想力を持っており、自分がコペル君の年齢の頃、ゲーセンとエロ本の事しか考えていなかった事を思えば、マジで恥ずかしくなって来る。
詳細は誰かのレビューとか他のサイトに譲るが、戦前の本にも関わらず、驚くほどはっとさせられる点が多い名著と言える。
本の中にあるフレーズを引用しつつ、感想を述べていきたい。
クルマにふんぞり返ってドライバーを威圧している当方は人間失格
こんなフレーズがあった。
自分が消費するものよりも、もっと多くのモノを生産して世の中に送り出している人と、何も生産しないでただ消費ばかりしている人間と、どっちが立派な人間か、どっちが大切な人間か、こう尋ねてみたら、それは問題にならないじゃないか。
この点から見てゆくと、大きな顔をして自動車の中にそりかえり、すばらしい邸に住んでいる人々の中に、案外にもまるで値打ちのない人間の多い事がわかるに違いない。
読んだ瞬間、あれ、これ俺の事じゃね?俺が主人公? と思ったのは偽らざる事実なのだ。
すまん、ドライバー。
今までも、君の心の中に嫌悪感を生産していたと言う意味では生産活動はしていたけど、これからは僕の心の中に君への感謝を生み出す様にしていくよ。
さっき急ブレーキかけられてPCとiPadが落っこちたし、その事に対して君は一切謝罪しなかった事を僕は忘れないけどね。
現存する学問は人類の英知の積み重ね
長いので簡単に要約して抜粋。
- 人間はどんな人だって一人で経験する事には限りがある
- しかし、人間は言葉も文字も持っており、書物等を通じてお互いの経験を伝え合う事も出来る
- 色々な人の色々な経験を各方面から矛盾のない様にまとめあげたものが学問
- つまり、色々な学問は、人類の今までの経験をひとまとめにしたものと言える
- そのおかげで、人類は猿同然の所から抜け出し、今日の文明を作り上げる事が出来た
- 学問を修める事で、先人達の経験をベースに更に進歩する事が出来る
- どんなに努力しても、人類がまだ解けないでいる問題の為の努力でなくては意味がない
- そこで何かを発見してこそ、発見の意味があるし、その発見だけが偉大なものと言われる価値がある
要は、既に確立されている学問と言うのは先人たちが作り上げた英知の結集であり、その上に我々がプラスアルファで新しいエッセンスを加えて新しいものを作り出していかなければ猿と同然である、なので、我々はもっともっと勉強しなければいけない、と言う事だ。
せっかく大学に行ったのに、ずっとラグビーばっかりしていて、卒論すら書かなかった自分が恥ずかしい。
それと同時に感じたのが、当方の周りにいるインド人たちの事。
採用面接とかで当然履歴書を見るんだけど、ほぼ確実にMarketingのMBA取得、と書いてある。
その時点で当方よりよっぽど立派だ。恐れ入る。
なんだけど、中には
- 自社のマーケットシェアが140%って言っちゃうヤツがいたり、
- 競合分析の宿題出したら、何社かの所在地とwebサイトのスクショとwebサイトに載ってる情報だけをまとめて胸張ってるアホタンがいたり、
- SWOT分析の宿題出したら、S×Tの所に業界トップの競合の名前をプロットして、当社より劣ると思われる会社をW×Oの所にプロットしただけのクソ資料を堂々と出して来るスカポンタンがいたり、
と、多士済々と言うか経歴詐称なんじゃねーの?と思う事ばかりなのだ。
これからは、履歴書と一緒に学位記的なものも提出させようかしら。
って話がだいぶズレたけど、もっともっと勉強しなければならないのだ。
これを読んだ当方が、娘に対して鬼の形相で四則演算の指導を始めた事は言うまでもない。
どう生きるかは自分次第
最後のフレーズをそのまま引用する。
僕はその日、こんなことを考えた。
世の中を回している中心なんてもしかしたらないのかもしれない。
太陽みたいにたったひとつの大きな存在が世の中を回しているのではなく、誰かの為にって言う小さな意思がひとつひとつつながって僕たちの生きる世界は動いている。
あの日の屋上で、なんだか世界の中に溶けて消えてしまいそうな変な気持ちになったけど、でも今はしっかりと飛び込んでいける予感がするんだ。
コペル君は、こういう考えで生きてゆくようになりました。
そして長い長いお話も、ひとまずこれで終わりです。
そこで、最後にみなさんにおたずねしたいと思います。
ー君たちは、どう生きるかー
この終わり方は非常に面白い。
文章の書き方としても非常に勉強になるし、自分自身への質問としてもとても深いものだ。
君たちはどう生きるか は、このブログはどこへ進むか とも言い換える事が出来る。
そして、この本の教訓をそのまま当て込むと、車にふんぞり返る様な尊大な態度を改め、常に何かをクリエイトする様に心がけると同時に、常に学問の修得に励みつつ今までになかった様な情報を発信し続けなければならない事になる。
つまり言い換えるとこうだ。
まず、ですます調に言葉遣いを直し、同じ様なネタを繰り返す詐欺まがいの構成を悔い改め、webページの構成ももっと見やすい他者のものを参考にしながら改善し、誰も知らないインド情報を発信し続けるべき、と言う事だ。
一個ずつ見て行くとこうなる。
ですます調にする
やろうと思えば簡単に出来るが、アイデンティティの部分に抵触するのでやりたくない。そもそも、ですます調で文章を書く事は嫌いなのだ。
同じネタを繰り返さない
シェア140%って言っちゃうヤツは何度も登場させざるを得ない程アホなネタを提供してくれるし、シンガポールやらドバイやらに対する嫉妬は未来永劫なくならないし、なかなか難しい。
構成を見やすくする
一度大きく構成は変えたのだが、結局ブログエントリの垂れ流しになっていて、どこかで整理は必要かなと思っているので、ご意見を頂きたいところ。
誰も知らないインド情報を発信する
誰も行った事のない様な秘境的な所に行き、コブラと死闘を繰り広げ、蛭に全身を吸われる、こんな経験が必要なのではないだろうか。
秘境への旅。
こんなトコに入れば一瞬で蛭とメイクラブ。
ちなみにこれは当方ではなく、当方の前任の仕業。すごい。やっぱり名だたるジョキニスト(除菌マニア)の当方には無理だ。
結局の所、サイト構成を改めるくらいしか可能性がなく、このブログは進化しないし、本を読んだ意味もそこまで見出せなかった事になってしまう。
大切なのは、まずは更新頻度。そしてコンテンツの充実。
どうせヒマなんでしょ と罵詈雑言を浴びるくらいの仕事量なので、更新頻度は何とかキープしつつ、今まで以上にインド人とのコミュニケーションを深める事により、その瞬間はシバき倒したくなる様なネタを提供し続けてくれると信じて、これからもくだらない事を延々と書き続けてまいりまぁす♡
〜今日の教訓〜
マンガだって言うから娘にも読ませようと思って買ったんだけど、結局文字多すぎて無理。
小学生高学年にならないときついかな。