年が明けてから、ノンキに色々なアップをして来たが、その裏で我が珠宮家において結構悲惨な事件が起きていた事はご存知だろうか。
新年一発目のエントリでも触れたのだが、年末の一時帰国中に電気が止まり、巨大フリーザーに大量にブチ込んでいた冷凍食品が全滅してしまったのである。
なんと言うクリティカルハプニング。
なんでそんな事になったのか、をちょいと書いてみたいと思う。
被害者を列挙してみる
今回被害に遭われた方はこちら。
被害者Aさん;500リットルフリーザー氏
主にお菓子以外の食品が入っている。
粉ものから冷凍食品に至るまで、かなりの量を保有しており、育ち盛りの子ども2人と元ラグビープレーヤーのデブ1人を抱える我が家としては、神の降りる地として畏敬の念を持ってこのフリーザーを扱っていた。
最盛期の保有財産はこのレベル。
財産総額推定6万円(食品のみ)
被害者Bさん;200リットルフリーザー氏
主にお菓子を入れていて、アイスや菓子パンもここに放り込まれている。
育ち盛りの子ども2人と無類のお菓子好きのマダムを抱える我が家としては、ソルジャーの住まう地として、畏敬の念を持ってこのフリーザーを扱っていた。
最盛期の保有財産はこちら。
財産総額推定2万円(お菓子のみ)
被害者Cさん;普通のサムスン冷蔵庫氏
フリーザー程の特別感がないので特筆すべき点はないが、日本在住時と同じ様に、馴染みの深い相棒として、友好の念を持って接していた。
食べかけのものとかが気安く放り込まれている事から、消臭剤も大活躍なのである。
何が原因だったのか?
結論は、当方の一時帰国中に、料金未払いが原因で電気を止められ、しかもそれが間の悪い事に12/30(土)だった為、メイドの来ない土日+新年で休みの1/1(月)を経て、1/2(火)まで誰も気付かなかった、と言う事である。
当然ながら、いくら大容量の冷凍庫でお互いがお互いを冷やし合う効果がある連中の集まりだとしても、3日も放置されていたら全員ガッツリ解凍される。
そこまでは良いのだが、んじゃあ何故料金未払いが起きたのか?について。
当然ながら、当方にきちんと連絡が来ていれば未払いなんて言う給食費みたいなレベルの低い事は絶対にしない。
つまり、当方には『料金払ってちょ♡』の連絡なんか一切来ていない、って事だ。
そもそも、今回はシメが12/20だったらしく、10日間待ったけど払ってくれないから電気止めちゃうよ♡って事らしい。
いやいや、んじゃいつもどうしてんのよ?と言う問いに対しては、
その月その月で対応が異なる
が回答になる。マジで。
基本的には当社のHR(人事総務)の人間が、電気代払ってくださいサーと言って当方をフォローするのだが、それは基本的に隔月(2ヶ月に1回)だったし、最長で5ヶ月来なかった事もあるのだ。意味がわからない。
後になって考えれば、この5ヶ月放置事件の時は、オーナーが立て替えてたんじゃあ?とも思うが、とにかく隔月でしか今まで請求されて来なかったし、請求のタイミングもまちまちなので、こっちにして見れば
請求されたらすぐ払うわ
のスタンスであった事は言うまでもない。
犯人探ししたらガッカリの結果
にも関わらず、何故今回に限ってノーモーションでいきなり電気が止められたのか?もう、絶対に誰かがストッパーになっていたに違いない。そいつ殺す。とばかりに犯人探しを開始。
とりあえずHRの人間をドン詰めした所、今までどうやって電気代が当方に請求されて来たか、の説明を始めたので、菩薩の当方はきちんと聞いてやった。
曰く、
オーナーが雇ってるメンテナンスのヤツが電気代金とガス代を管理
メンテナンスが当社のHRに対していつまでに金払ってちょ、と連絡
それを受けたHRの人間が当方に連絡
との事らしい。
なるほど勉強になったよところで誰がこのスキームを止めてたんだよこの中に犯人はいるはずだよなすぐに出せ今なら許してやる
とまくしたてた結果、
メンテナンスのヤツがオーナーがサラリー払わなくて辞めたらしく連絡が来ませんでした
とウソかホントかわからん返し。
こうなると振り上げた拳の行き場がなくなるワケで、ボクは誰を殴れば良いの?ここは誰?私はどこ?と完全コンフュ状態に陥ってしまう。
ホントだった場合、オーナーがクソ、と言う事になる。
裏取りした結果、メンテナンスガイが未払いによって辞めたのは事実らしく、今の我が家はメンテナンスガイが誰もいない、レッツDIY!のエンジョイハウスなのだ。
ウソだとした場合、そもそも上述のスキーム自体がウソだろうし、HRの人間が誰かしら止めてた事になるので、そこは暴きようがない。最初からゲームルールを押さえておかなかった当方の詰めの甘さが際立つ形になるだけに悔しい。
何れにしろ、オーナーかHRの人間が悪い、って事は言えるだろう。
帰国して恐る恐る冷凍庫を開けてみる
1/2にドライバーとメイドから『電気止まってますサー』の連絡を受け、光の速さでフリーザーの中身の確認を指示した所、
中はまだ冷たいですサー!Still aliveですサー!
と微かな希望を与える返答。
その15分後には電気代を支払い、電気が再開通したので、ひょっとしたら全員生き存えているかも・・・と思いつつも、こいつらの言う事は信じちゃならねぇ、とばかりに在チェン中の隣のおうちの奥様に鋭く連絡。
申し訳ないんですけど現場確認をお願い出来ますか、と半泣きでマダムが頼み込みチェキラして頂いた結果、
フリーザーの中身は全員完全解凍されて水浸し、冷蔵庫の方は既に腐敗臭がする
と言う、形容しがたいレベルの悲しいお知らせ。
もう仕方ない、全ての友と別れよう、タイムトゥセイグッバイだ。と気持ちを切り替え、1/7に帰国。
家に着いて冷凍庫を開けると・・・
バキバキに凍っている。
わかりにくいと思うが、上の写真は引っ張っても引っ張っても取れないんだよん、ってのを表現しているのだ。
要は、一旦水浸しになった状態でその中に沈められた連中がそのままガッツリ凍らされたので、凍った湖から出られなくなっちまったい!状態なのだ。
貴重な貴重なミックスベジタブルもこの有様。
ひっくり返しても落ちない。重力に打ち勝ち、ニュートンを圧倒した瞬間である。
被害総額がいくらなのか教えて欲しい
いちいち写真は撮っていないが、このフリーザーの中には、日本からえっちらおっちら運んで来た魚だったり肉だったり、一番泣けるのはいくらちゃんなんだけど、とにかく色々と貴重な食材が入っていた。
けど、捨てるしかない。
えいっ!
どんだけ〜
この量を再度フリーザーにブチ込んでおき、メイドに
明日全部捨てといて
と指示をし、神様ごめんなさいをしながらお別れ。
マジで5万〜6万は行ってるんじゃなかろうか。
ブログのネタを真剣に探し求めるのであれば、何を捨ててそれがいくらか、を計算しても良かったのだが、とてもそんな心境になれない。
この冷凍食品達が、何の為に生産されて当方の所にやって来たのか、もっと言えば肉とか魚なんか何の為に生まれて来たのか、製造業に関わる人間としても申し訳ない気持ちでいっぱいなのだ。
メイドが指示を無視して家に持って帰って、
日本人がメシくれたぜウェ〜い
とか言いながらみんなで完食してくれてる事を祈る。
実際、捨てといてくれ、と言った日の勤務では捨てられておらず、翌日になくなってた事から、あまりの量に車を手配して持って帰ったのかもしれない、って点においてはその可能性はわずかながらある。多分ないけど。
今後どうなっちゃうの?
と言う事で、冷凍食品を泣く泣く全て廃棄した我が家。
現在フリーザーに入ってるのは、氷漬けになって脱出出来なくなった人たち(将来は捨てられる)と、今回必死こいて運んで来た冷凍食品だけである。
今回運んで来たものは、総重量16kgだったのだが、そんなモン本気出したらすぐなくなってしまう。
ので、マジで後生大事に食う事にする。
今回は家族と別々に帰って来たので、後便で帰って来るマダムが阿修羅の如き表情で30kg超の冷凍食品を持って帰って来る事に期待したい。
〜今日の教訓〜
良く考えたら冷凍食品全滅事件は2回目だった。
2016年のサイクロンの時ね。あの時は単身赴任だったから被害が少なかったんだけどね。。