タイトルの通りだ。今日は、我が家と鳩一家との格闘について書く。
格闘で思い出したけど、KIDが亡くなった事は衝撃だった。まだ41歳。
いつかの大晦日に、魔裟斗と対戦した時の圧倒的なスピードは忘れられない。合掌。
事前情報;インドの家の建築品質はクソったれ
インドの家は建て付けがクソ悪い。
お前ら本当に建築のプロなのかよ、と感じるくらい、スキマだらけだ。
我が家には、一応こんな感じのバルコニーがある。
が、バルコニーと室内を繋ぐドアが完全に閉まらない。スキマから普通に外が丸見えだ。
砂埃がわんさか入って来て、あっと言う間に足元真っ黒状態になってしまう(マジで)ばかりか、虫だったりケダモノの類が侵入して来る事も多いに考えられるので、テープで目張りをして、開かずの扉として処理していた。
マジで向こうが見える。(一応言っておくけど、これが閉まってる状態。なめんな)
ただ、開かずの扉の刑に処したのは、スキマがあるから、と言う理由だけではない。
そもそもバルコニーがクソ汚かったからだ。
鳩のせいで汚いねん
バルコニーが汚い原因はズバリ鳩。
鳩が我が家のバルコニーを休憩所として認定したらしく、しょっちゅう遊びに来るので、うんこと羽根でアホみたいに汚されていたのだ。
汚いのは理解していたが、開かずの扉だし、バルコニーに出る事もないし、無視無視、って事で放置していた。
が。
先週末にマダムから
鳩が巣を作ろうとしてるよ
と連絡があった。風雲急を告げるとはまさにこの事だ。
既に巣が出来ておる
日曜にちょっと見てみたら、ここの部分に木の枝を大量に持ち込み始めていた。
巣は勘弁して欲しいな〜とか思いながら、
窓をガンガン叩く或いは大声を出す
と言うかなり地味で原始的な作戦で撃退していたのだが、次第にそれにも慣れて来たのか、相当な大声じゃないと逃げない様になった。なめてやがる。
これは何かしら別の手立てが必要、と夫婦で必死に考えた結果、
レーザーポインターを鳩の眼に照射して戦意を喪失させる
と言う、更に地味な作戦で鳩を圧倒する事にした。
だが、地味ではあるものの、大声を出すだけ、とか窓を叩くだけ、と言う原始的な方法に比べれば、GaAsを使ったこのレーザーポインターはかなり先進的だと言える。
レーザーポインターの光が眼に入ると人間はかなり嫌だと思うが、と言うか最悪の場合失明とかする可能性もあるんだろうが、これが鳩にどの様な影響を及ぼすかは不明。
とりあえず試してみたら、意外と効果がある。
鳩なりに、何かしらの攻撃を受けている、と認識するのか、レーザーがクリーンヒットすると逃げるのだ。
つがいで飛んで来ても、片方を撃退すれば、だいたいの確率でもう片方も一緒に逃げて行くので、結構効果的だった。
動物虐待と言う声もあろうが冗談じゃない。これは駆除活動なのだ。我が家に害をもたらす者は駆除されて当然である。
そんなこんなである程度の効果を得て満足し、日曜は寝た。
巣は完全に完成してたらしい
で。
月曜の朝起きたら、卵が置かれていた。おい。
巣と言っても、木の枝が10本くらい置かれてるだけだったので、まだまだ途中段階だと思っていたのだが、どうやら完成形だった様だ。
とりあえず卵にレーザーを当ててみたが、当然何の効果もない。
そんな意味のない事をやっていたら親がまた飛んで来やがったので、
ぶっ殺してやる!
と言いながら、絶対に殺す事の出来ない武器で戦闘を挑んだのだが、親の意地なのかそもそも攻撃力が全くないからなのか、微動だにしない。
敵ながら天晴れだな、とか言いながら感心していたら、マダムが
くだらない事言ってないで本格的に駆除しよう
と言い出した。
マダムが調べてみた所、
- 一般的には鳩は2個卵を産む
- 1個目のあと、2〜3日で2個目を産む
- 2週間くらいで孵化する
- 孵化したらクソうるさい
との事だったので、この意思決定に至った様だ。
あっと言う間に巣が撤去される
ここからのマダムのアクションはかなり速かった。
当方出社後、大至急メイドとドライバーとアパートの管理人的なオッサンを集合させ、メイド以外の2人をベランダに叩き込み、まず掃除させた。
最初、この管理人的なオッサンは、
僕の仕事はアパートの共用部の管理なので、それぞれの家のメンテナンスは責任範囲外ですぅ
みたいな事を言っていたらしい。
オーナーとの契約上は、アパートのみならず、我が家のメンテナンスとセキュリティの役割を担っているはずなので、彼の発言は正しくない。(厳密には我々がその費用を払っており、その役割を担う人をオーナーが雇う仕組み)
そんな背景はあるものの、どうやらマダムが圧倒して、最終的には彼も掃除させられたらしい。やるじゃん。
掃除をしようとしてる管理人的なオッサン。
掃除をするドライバー君。
除菌マニア、通称ジョキニストの我が家としては、
鳩が媒介する菌で何かが起こる事は許さない
とのスタンスで、全員にバルコニー用のスリッパ(ホテルでパクって来るヤツ)を履かせ、ついでにマスクもさせて、作業が終わった後、この管理人は家の中にはステイさせず、即座に外に叩き出したのは言うまでもない。
ベランダからそのまま真下のプールに飛び込んで退出頂く形でも良かったが、さすがにそれを強要するのは人としてどうなのか、と言う所に思いが至り、すんでの所で思い止まった事は、我々が大人になった証左かもしれない。
結果的に、我が家に残るホテルスリッパは残り10足を切ってしまったので、またどこかで調達して来ようかと思う。
ちなみにこのスリッパは、当方はフライト中にも愛用しており、ウン時間ずっと革靴履きっ放しが辛い人にはオヌヌメだ。
話を戻すと、このバルコニーは案の定相当汚かった様で、掃除にはかなり苦戦していたらしい。
マダムに、卵の写真撮っておいて〜 と依頼した所、何故かこれが送られて来た。
卵だけやん。
これだけだとまた鳩に来られるので…
一応キレイになったので、次なる鳩の襲来に備えるべく、モスキートネットを張る事にした。
入居してしばらくしてから、モスキートネットの必要性に気付き、会社の人事に相談したら、『オーナーと相談した方が良いサー』と言われたのだが、その当時、オーナーと揉めていたので後回しにしてそのまま忘れていたのだ。
今回は急を要するので、オーナーには事後連絡する事にしてアクションを優先させたが、オーナーからは『勝手にやっていいよ』と連絡が来ていた。
ネットは意外とキッチリ設置される
モスキートネットを張るに当たっては、ドライバーのトモダチA君が登場。誰かは知らない。
彼ら2人は、恐怖心とかがないのか、こんなノリで命綱とか何もなしにネットの設置作業を行っていた。
マダム曰く、
最終的にはバルコニーにいるトモダチに足を押さえて貰いながら外に身を乗り出しながら作業をしていた
との事で、恐怖心の無さって逆に怖いな、とマジで感じる。
結果。じゃん。
まぁ、このガムテープはご愛嬌として、なかなかキレイに張られている。良くやった。
費用も1,000INRを請求して来たので、
そんなにしねぇだろ
と思いながら、気前良く2人へのチップ100INR×2も含め、1,200INRを渡してやった。めでたしめでたし。
と言う事で、鳩と格闘を始めてから、僅か1日で巣が撤去され、更にはモスキートネットまで張られて蚊対策まで完了した話を書いた。
これからは窓を開けてフレッシュな空気を吸いつつ、バルコニーの活用が出来るね!
なんて思っていたが、
何言ってんの、窓がスキマだらけなんだから、また目張りしないとホコリまみれになるでしょ
と至極ごもっともなご意見を喰らい、結局バルコニーが活用される事はなさそうなのだ。
残念。
〜今日の教訓〜
洗濯物を外で干してみたい。
インド来てから、洗濯物を外に干した事、一回もないよ。