セントラルヒーティングシステムの壮大なクリーニングをやってもらった件

アメリカの我が家は、というか『アメリカの家は』が正しい表現なのかもしれないが、全館空調的なシステムで家全体の温度をコントロールしている。

我が家では、こんな感じのでっかい装置(HVACと言うらしい。Heating Ventilation and Air Conditioning)がランドリールームにあり、ここから全部屋の送風孔に風を送るシステム。

家によってはこれが地下室にあったりするらしいんだけど、我が家に地下室はないので、邪魔臭いけどランドリールームしか選択肢がない。

で。

スポンサーリンク

3週間自宅を空けての日本からの一時帰国の後、また、先日のカナダ旅行で3日家を空けた後、家に帰って来たらどうも家の中が臭い。

且つ、ACの効きがどう考えても悪いので色々と相談した所、

HVAC全体をクリーニングすべし

というアドバイスを頂いた。

その辺は業者にお願いせざるを得ないのだが、インドに3年ちょい、アメリカに2年半、合計6年くらい英語圏で生活しているにも関わらず、未だに電話が一番苦手な行為である為、男らしく業者の店に単騎乗り込み、直接話をしたのは言うまでもない。電話、キツいのよ。

そんなこんなで仰々しく3人で到着した業者殿。

何をするのかと思ったら、いきなりHVACに穴を開けやがった。許可してねぇぞおい。

そこにスーパー巨大なバキュームをかまし、

こんな感じのビラビラを各通気孔に突っ込んで作業する。これが風を吹き出しながら高速回転、通気孔の中のゴミを掻き出して、大元のバキュームで吸う仕組みの様だ。

数えてみたら、我が家には15個の通気孔があり、それぞれこんな感じで作業していた。

↑の兄ちゃんの左側にもう一人立っていて、そいつが白いチューブに風を送り込むバルブの開け閉めをする、という共同作業。↑の兄ちゃんがOK!と言ったらバルブを閉めてチューブを取り出す流れなんだけど、そこの連携が著しく悪く、OK!と言う→でもバルブを閉めるのが遅れる→風は出たまま→気にせずチューブを取り出す→ゴミがすごい勢いで舞い上がるというクソみたいな失敗を15打数4安打くらいやらかしていた。バカなのか。

なお、↑の手の下に見えるダンボールを、通気孔サイズに合わせてそれぞれに貼り付けておき、ある箇所の作業をしている間は他の通気孔は塞いでおく、というやり方をしていた。折角掃き出したゴミが他から出ちゃう事を防止する目的かな?と理解している。

基本的に通気孔は足元にあるんだけど、エアーを取り込む役割をしているものが4つ部屋の上部についていて(↑のビラビラの写真のヤツもそれ)、一番の大物のこいつについては脚立を持って来てリーダーくんが作業していた。きったねぇ。

神妙な面持ちのリーダーくん。モザイクかけちゃったけど。ここに関しては、全部を大元のバキュームまで送り込めないからなのか、リュックタイプのバキュームを装備していた。

頑張って奥まで掃除してくれるリーダーくん。立派な腹がこんにちはしている。痩せろ。

Before Afterの写真を撮り忘れたが、このカバーですらゴミまみれだったので、目に見えるレベルで相当キレイになっていた。リーダーくんナイスプレー。

そんなこんなで2時間半弱の作業で、15個の通気孔のお掃除は完了。気になるお会計は・・っつーか最初に見積をもらっていたので別に驚く話でもないのだが、今回かかった費用は全部で$956也。

3人で2.5時間作業、移動含めたらザックリ3時間と考えると約$100/hr計算になるので、まぁそんなに高くはないんじゃないの、と感じる。安くはないけど已む無し。

一応、チップとして3人それぞれに現金$40と、使わずにほったらかされてたChick-Fil-Aのギフトカード$10分を渡したので、実質$1,106。ムムム。

我が家は間も無く築30年を迎えるが、入居して2年ちょい一回もACのクリーニングをした事はなく、入居した時に庭がタンポポまみれだった事を見ると前の住人がACクリーニングをしていたとも思えない。

業者くん曰く、

ペットがいるかいないかにもよるけど3年に1回くらいクリーニングすれば良いんじゃね?

との事だったが、コスト的にも正直もうやりたくないな・・と感じた。

なお、一番許せないのがこれ。お分かりだろうか。

当然ながら靴を脱いで作業する様に言ったのだが、

お前靴下のまま外に行ってそれでそのまま中入って来たら意味ないやろがいこのスカポンタン!

とマダム(嫁さん)が憤怒していた。確かに。

業者三人衆が帰った後、クイックルワイパー的なので掃除をしたが、引くレベルで真っ黒だった。お見事だぜ。


上述の通り、3年に1度とかそんなスパンで良いのであれば、海外赴任で来ている人はこんなクリーニングに遭遇するケースはないかもしれない&しない方が良いのかもしれないが、参考になれば幸いなのである。

日本の家もセントラルヒーティングにしちゃえば良いのに、、とか思ってたけど、クリーニングのめんどくささを考えると、各部屋のエアコン設置が良いのかも・・とも思ってしまう。難しい所ですな。

〜今日の教訓〜

効率は良くなったけど臭い問題はちょっとまだ分からない。

サンクスギビングの旅行明けだね!

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする