日本で色々やったイベントの中の一つに、
ラグビー部の後輩兼帯屋のボンがやってるお店で着物を作る
というものがあった。
当方が住んでいるのはオハイオ州のクソ田舎。ゴリゴリの保守エリアと思われ、体感的には90%が白人、というイメージだ。(実際はもっと低いはず)
そんな中、ジャパニーズトラディショナルスタイルのキモノを着て闊歩すれば、
なんだあのシットなエイジアンは!
という事で銃撃を喰らう可能性もあるが、真面目にこれを着て出社しようと思ったりもしている。だって正装でしょ!という事で。
こちらが着物を装着してみた殿下。二重顎が気になるピチピチの40歳である。
さて、今日書きたいのはそれではなく、着物を作るに当たって行った京都でのおはなし。
このボンのお店のそばに、五辻の昆布屋さんというのがある。これは京都ではかなり有名らしい。最近我が街に来られた京都出身の方もご存知だった。
ボン曰く、
- 昆布屋の社長とは知り合いである
- 社長が新しい事を始めたいの事で、お店の2階でラーメンを始めた
- ラグビー部員がこよなく愛する二郎とは対極にあるラーメンだ
- 予約をしないと食べられないので、これを食べて着物を作ろう
との事で、お店の前で待ち合わせて食べに行った。
入っていたお客さんは確か10名ほど。それくらいが2Fのお店のキャパ限界だったと思う。平日にも関わらず空きはなく、一定の集客数はあるのかな?と感じた。
全員が揃った所で、社長が自ら登場し、昆布の歴史等について直接説明を始めてくれた。これが羅臼の昆布で、それ以外に真昆布とか利尻の昆布を見せてくれたが、ビジュアル的な違いは分からなかった。とにかく、アメリカでは嗅ぐ事の出来ない良い匂いだった、という感想のみが残っている。
続けて、昆布で割ったお水?昆布の出汁を取ったお水?を出して頂く。先ほど書いた、羅臼・利尻の昆布と真昆布の3種類。どれがどうだったかは忘れたが、明らかに濃淡というか味わいが違って面白い。
お次は、社長自らが昆布を削るパフォーマンス。こんなの初めて見た。左端に見える治具含め、これはこのパフォーマンス用に我々が自ら開発したんだ!みたいな事を話されていた。
削られた昆布は、こうやってお皿に移され、
みんなに提供される。おぼろ昆布ってヤツ?だよね。これはこれで非常に上品な味わい。
以上が前菜?的なヤツで、ご講話含め20分ほどを費やし、遂に昆布ラーメンとご対面。どん!
化学調味料は一切使わず、且つスープには豚とか鶏も使っていない、と言っていた気がする。(後半は記憶が曖昧)
味は上述した通りで、二郎とかこってりラーメンとは対極にある、何と言うかヘルシーなラーメンとしか表現のしようがないのだが、当方は美味しいと感じた。
非常にデトックス効果があるとか何とかで、社長はうんこ注意報を出していたが、当方はその後26時間ほど耐え抜いた。(お腹は痛かった)
1日2回転か3回転しかしていないはずなので、要予約ではあるが、下のお店で買える昆布含め、一度は行ってみる価値はある、と感じた。
ちなみに、気になるお値段は、
いい昆布で¥1,152なんです〜その代わり下のお店で必ず何か買い物してね
とか言っていたのだが、正直もっと上げるべきだと思う。
ドル換算したらたったの$8程度だし、社長自ら貴重な講義も兼ねて昆布を削ってるのだから、下のお店での買い物で得られる利益でペイしてるのか、非常に気になる所ではある。
というのは余計なお世話なのだが、どうしてもその点が引っ掛かったのと、こんな良い昆布はなかなかお目にかかれないので、2万円弱買い物しておいた。佃煮とかマジ美味しいし。
てな感じで、京都に観光等で立ち寄られた際には、是非五辻の昆布屋さんへどうぞ!
着物は絶賛作成中なので、出来上がったらまたその話は書いてみたいと思う。
五辻の昆布屋さんはこちら!
〜今日の教訓〜
最近WordpressとTwitterの連携が出来なくて困っている。
おいマスクちゃんとやれ。