愛しのハイアット殿が大変な事になっているらしい件

いきなりタイトルと関係ない話で恐縮だが、不毛地帯、と言うドラマをご存知だろうか。

山崎豊子の小説をドラマにしたもので、2009年にフジテレビで放映された。

滅多にドラマを観ない当方が、この2009年の木曜日だけは何があっても帰宅して22時から毎週観ていたので、当方基準では明らかに面白いドラマだった。

その不毛地帯の最終話で、唐沢寿明演じる壱岐正が、大門社長に退陣を迫る時のセリフ。

後は大きな栄光を得た者が、誰しも妄執する権力の座を捨て、いつ、見事に退陣されるかです!

このセリフが飛び出た最終話の視聴率は15.0%だったらしく、当方の感覚は世間とやっぱりズレてるんじゃないか、と不安になる部分はあるが、このセリフは実に示唆に富んでいると思う。

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『大きな栄光』の判断基準は人それぞれだと思う。ただ、人間一旦得た権力やら権利やらステータスやらはなかなか手放せないものだ。だから、令和の時代になっても既得権益なんて言葉が常に新聞にも出てるワケで。

では、何故手放せないのか?に関連する話を大学の時に心理学の授業で習ったが、

権力を持っている或いは権力感を持っている人とそうでない人では、考え方や振る舞いが決定的に変わって来る

と言うのが立証されているらしい。

とある人の論文でも、

  1. Power causes disinhibition, disinhibition can strengthen immoral and moral impulses.
  2. Power affects self-focus and thus unethical propensities toward self and others.

と言う2つのサマリーが紹介されている。disinhinitionは心理学用語で脱抑制、self-focusは心理学用語でのself focused attentionと同義だと思うが、自己注目、と表現出来るらしい。

前者に関しては、脱抑制=感情や衝動の抑制が弱まる=社会規範の軽視、のストーリーが成立し、例えば車を運転している時に、

カローラを運転している人は車線変更後にサンキューのハザードを出すけど、メルセデスに乗ってる人はサンキューしない

みたいな傾向が間違いなくあって、当時免許取り立てだった当方は、このストーリーにかなり腹落ちした記憶がある。

後者については、自己注目が強まる=他者よりも自分を大切にする=自分が得ている既得権益を不正をしてでも大事にする、と言うロジックが成立するはずだ。

と、長々と書いて来たが、ここでようやく冒頭の壱岐正のセリフ、

大きな栄光を得た者が誰しも妄執する権力

につながる。

さっきのロジックから言うと、一旦権力だったり何かしらのステータスを得ると、考え方が変わってしまい、自分を大切にする傾向が出て来る、って事だと思う。それ故に、みんな一度得た権力に妄執してしまうのよね、と言う事だ。

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当方、大企業のいち平社員として日々をのうのうと過ごしているダメリーマンなので、権力なんぞは1ミクロンも持ち合わせていない。

そんな無権力ボーイの当方が保有している数少ないステータスが、

  • JALのグローバルクラブ会員ステータス
  • ハイアットのグローバリストステータス

この2つだ。

JALについては、一度ステータスを得てしまえば、後はゴールドカードを持って年間2万円くらい払っておけば永遠に維持出来るステータスなので、なんと言うか、そんなに固執する様なモノでもない。金さえ払っておけば失う事のないモノだからだ。

一方で、ハイアットのグローバリストは、毎年毎年60泊くらいし続けないと維持出来ないステータスであり、失わない為の努力を求められるステータスと言える。

グローバリストになると、朝飯はラウンジで食べられるし、レイトチェックアウトもドンと来いだし、まさに権力感を味わえる特権なのだ。

※グローバリストの特典については、こちらのエントリに雑にまとめてあるので、ご参照頂きたいところ。

先ほど書いた通り、一旦権力感を持ってしまうと考え方が変わって来てしまい、どうしてもステータスを手放したくなくなってしまうのは、人間の性(さが)って事なんだと理解しているが、当方もご多聞に漏れず、このグローバリストは全力で維持したいと思っている。

が、当方がそうして女々しく妄執するハイアットのステータスも、当然の事ながら、肝心のハイアットがぶっ潰れてしまったらどうしようもない。

先日、大手ホテルのQ1の業績が出ていたのだが・・・・

なにこれ、ヤバくね?特損とか出してるのかもしれないけど、ハイアットの利益率が▲94%ってヤバ過ぎ。

そもそも、マリオットとこんなに差がある事にビックリなんだけど、昨年同時期からの売上額の減少幅を見ると、

  • マリオット:▲72%
  • ヒルトン:▲77%
  • ハイアット:▲81%

となっていて、我がハイアットが最も落ち込んでいる形となっている。

ハイアットの財務状況を全く見ていないので何とも言えないが、このままずっとこの状況が続いて稼働率が沈んだままだと、近い将来破綻してしまうのは間違いないだろう。それはヒルトンもマリオットも同じだと思うんだけど、潰れられたら折角保有しているステータスも無料宿泊特典も蒸発してしまうかもしれない。それはイヤだ。

なので、皆様へお願い。

Go To使ってハイアットに泊まってください!

これだ。

どの立場で言ってんのか良くわかんないけど、新宿のリージェンシーなんかは値段もハイアットの中では手頃なので(その分ややボロいけど)是非。あとは、最近横浜に出来たリージェンシーも2万円ちょいなので、オヌヌメでありんす。

関西圏で言うと、大阪のリージェンシーは立地が悪い分、手頃な価格で泊まれるはず。

是非ハイアットへGo!

ちなみに冒頭で、不毛地帯は毎週リアルタイムで観てたドラマだから面白い、と言う謎ロジックを展開したが、今観ているドラマとしては、

麒麟が来る:第15話から7話分ペンディング

半沢直樹:第1話から7話分全部ペンディング

となっており、両方とも面白くないのかもしれない。(そんな事はない)

きりん。

倍返し。

夏休み中に全部キャッチアップ出来ると思ってたんだけどな。子育てしてると、夫婦揃ってドラマ観るってのは無理だよね。

〜今日の教訓〜

ハイアットがライフタイムグローバリストのハードル下げてくれりゃ良い。

その前にマリオットに買われちゃうかもね。

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