日本初のプロキックコーチ。このフレーズをご存知だろうか。
清真学園から同志社、NTTコム等でプレーした君島くんの事だ。
あらまぁイケメソ。
彼は学年は1つ下になるが、当方が4年の時の同志社のSOは今森甚くんがやっており、モモカンを喰らって足を引きずりながらプレーしてたら今森くんに素抜かれされた記憶がある。なので、君島くんとはプレーした事がない。
そんな君島くんが、興味深いツイートをしているのでご紹介。12個に分割されており、死ぬほど長い。
【長いです。お時間あれば是非読んでください】
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ある学生から「6年間ラグビーをやったけど、得点の入れ方が最後までよく分からなかった」というなんとも意味不明なエピソードを聞いたんだけど、その内容に「なるほど」と思わされたのでシェアします。— 君島良夫 / YouTube▽アスリート生き方改革 (@Yosh_10) September 1, 2020
ツイートを全部貼り付けるのは手間がかかり過ぎて死ねるので、コピペしてみる。
- ある学生から「6年間ラグビーをやったけど、得点の入れ方が最後までよく分からなかった」というなんとも意味不明なエピソードを聞いたんだけど、その内容に「なるほど」と思わされたのでシェアします。
- ラグビーは一度に7点もの点数が入ったり、同じようなキックを成功させても、それが2点だったり3点だったり、初めて観る人からすると、得点の入り方がよく分からんスポーツではあると思います。
- そしてまず1つ問題となるのは、ラグビーの「練習試合」と「公式戦」では、試合の流れと得点の取り方が全然違うということ。この問題は、キックコーチという僕の立場からすると言いたいこと沢山ありますが、ここでは割愛します(笑)
- 練習試合は、文字通り練習の試合なので「トライ」を取るために色々な作戦を使って5点を取りに行きます。そしてトライで5点を取ると、コンバージョンキックという2点キックの権利を与えられます。これが入れば7点、外せば5点のまま。つまり練習試合では5点か2点ずつしかスコアは増えないのです。
- ところが公式戦となると少し違います。シーズンの集大成として相手より1点でも多く取って勝利することが求められるので、多くのチームが小刻みに得点するペナルティーゴールやドロップゴールという方法で3点を取りに行く戦法になり、トライで5点を狙う機会が少し減るのです。
- ここで2つ目の問題点。これまでも多くの方が問題提起していますが、日本の学生ラグビーは海外と比べても圧倒的に「公式戦」が少なく、日本全国で見ると、ほとんどの選手が公式戦を経験することなく引退していってしまうのです。これはとても残念なことで、他のスポーツでも言えるのかもしれません。
- この話をしてくれたある学生は、6年間で1度だけ出場した公式戦が、最初で最後のものでした。 (経験者の方はここから是非一緒に想像してください) 試合は残り時間2分、9点ビハインド。そして相手ゴール前でペナルティを獲得。さて、ラグビー経験者の皆さんは、ここでどういう選択をするでしょうか。
- 「とにかく時間がない」 「1トライ1ゴールだけでは追い付けない」 この時、その学生は無我夢中でボールをクイックタップ(いわゆるPからゴー)して、とにかく急いでトライを目指しました。必死でディフェンスしてくる相手チーム。
- ボールを繋いではタックルされ、倒れては起きてを繰り返し、時間ばかりが過ぎていきます。そして、なんとかタイムアップと同時にトライ。ゴールキックも成功して7点を追加しましたが、残念ながら2点ビハインドのまま試合終了。
- ラグビーに正解はないので、この選択も決して間違いではありませんし、奇跡を起こす可能性もあったと思います。でも、もしも公式戦の得点方法が身に付いていたら、どういう選択をしていたでしょう。もっと違った結末があったかもしれないし、後悔の残らない選択が他にもあったかもしれません。
- 日本ラグビーの高校生や大学生は、強いチームであればあるほど、1年間のほとんどの期間、練習しています。300日近く練習し続けて、公式戦は多くて20試合ほど、少ないところはたった1試合です。そして多くの選手がメンバー入りできず、公式戦記録なしで卒業していくのです。
- 全ての選手に試合出場の機会をもっと与えて欲しいし「練習<<試合」という流れを作ってほしい。より多くの「公式戦」を開催して、全ての選手が出場できるようなレギュレーションにして欲しいと願います。 選手達は練習をするためにプレーしているのではなく、試合をするためにプレーしているのです。
なげーよ笑
長いけど、このツイートは確かにはっとさせられる。
日本の学生ラグビーは海外と比べても圧倒的に「公式戦」が少なく、日本全国で見ると、ほとんどの選手が公式戦を経験することなく引退していってしまう
300日近く練習し続けて、公式戦は多くて20試合ほど、少ないところはたった1試合
選手達は練習をするためにプレーしているのではなく、試合をするためにプレーしている
これは確かにそうかもしれない。
当方の例で考えると、
高校1年:秋の都大会初戦で敗退。公式戦1試合のみ。新人戦は2試合戦ったはず。公式戦3試合。
高校2年:秋の都大会1回戦は勝つも2回戦で憤死。新人戦は2試合戦ったはず。公式戦4試合。
高校3年:受験勉強してたので公式戦ゼロ。そもそもラグビーしてない。
大学1年:公式戦ゼロ。と言うか練習試合ですら1試合のみ。
大学2年:練習試合はそこそこ出たけど、公式戦はゼロ。
大学3年:秋にジュニア選手権vs大東大でようやく公式戦デビュー。が、その試合の直後に入院してそのままシーズン終了。結局1試合のみ。
大学4年:対抗戦2試合、ジュニア選手権4試合。
うーん。確かに試合数少ない。
高校は弱小高校だったから仕方ないにしても、大学の頃はとにかく試合自体に飢えていて、練習試合でも公式戦でも何でも良いから試合に出たい、そればっかりだった。
結果的に、そこそこの数の練習試合は出る事が出来たが、如何せんシニアチームに定着出来たのが4年生になってからだったし、出れた公式戦も6試合だけだったので、この君島くんの言う、
ラグビーの「練習試合」と「公式戦」では、試合の流れと得点の取り方が全然違う
ここに着目したプレー選択は全く出来ていなかったし、学ぶ事も出来なかった。と思う。
とは言え、目から学ぶ事は不可能ではないし、当方もヒマさえあれば海外ラグビーを見ていたので、社会人になってクラブチームでプレーする様になってからは、意外と残り時間とか点差を意識しながらプレー出来ていたと思うが、大学の頃は『とにかくガムシャラに』しか頭になく、もったいないなぁ、と感じる。
今は昔と違って、大学では春も公式戦があったりするし、ジュニア選手権と言うフォーマットも非常に良いと思うのだが、それ以下のCチームクラスの子達は、マジで1試合も公式戦に出ずにラグビーから離れるケースが多い。当方の同期でも、公式戦出場ゼロで引退したヤツはかなり多い。
そう言う意味でも、新しいフォーマットが検討されても良いのかなぁ、とは思った。
このコロナ禍においては、学生のみならず、全てのラガーマンが試合とかから遠ざかってしまってはいるが、サイバーワールドでは君島くんのツイートの様に有用な情報もバンバン上がっているので、頭で考えるラグビーみたいなのを学ぶ良い機会なのかなぁ、とも思うのだ。
ちなみに、君島くん主催のJapan Elite Kicking略称JEKのHPはこちら。←クリック!
キックがうまくなりたい或いはゲームの中でのキックの効果的な使い方を学びたいboys & girlsはplease contact him accordingly!!
〜今日の教訓〜
殿下:公式戦プレースキック成功率0%。(0success / 1attempt的な)
高2の時、無謀にも40mくらいのPG狙って、あっさり外れたよね。