久しぶりにResignation letterを食らった件

以前のエントリで、ドミノ倒し的に部下が辞めまくって行った話を書いた。

最終的には、ウソをつく部下まで出て来て、タマノミヤさんの心は深く傷ついた、と言う話だったのだが、昨年の9月を最後に、約1年、部下の退職のない平和な日々を送っていた。

ちなみに、部下が辞めないと言う一点においてのみ平和なのであって、それ以外の点は常に修羅の道である事はご理解頂けるかと思う。

そんな平和な日々が久しぶりに乱された挙げ句、結構残念な話があったので、その話でも。

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辞めたヤツのスペック

まず、辞めたヤツ(R君とする)のスペックを書いておくと、

28歳男、独身、彼女あり

一度婚約破談になった経験あり(それを乗り越え、今年結婚予定)

ポジションはJr. MGR(MGRの3つ下=かなり遠い)

勤続8年超

実家は農家(貧しいらしい)で、仕送りをしている

Facebookに良く死体とか事故の写真をアップする

誰かに業務上依頼をする時は常にASAPと書く

こんな感じだろうか。後半2つは極めて残念。

勤続8年と言う所からもわかる通り、我が社に対するロイヤルティは結構高い方だと思う。

人に物事を頼む時、背景説明も何もなしにASAPと書くのはやめろ、と何度指導しても直らないくそったれな部分はあったものの、他部署の仕事しないくそったれ野郎をマシンの様にフォローしまくる姿勢は評価していたし、自分の仕事が何なのかをそこそこ理解してアグレッシブに取り組む点が良い点だった。

従って、去年の時点では、Jr. MGRにも届いていない超一般ピーポーだったにも関わらず、なんとなんと日本出張の機会も与えてやった。(押し付けがましい)

日本出張の機会とかマジでレアなんですけど

他の会社がどうだか知らないけど、このレベルの低いポジションのヤツに、いきなり日本に行く機会を与える、ってのはかなりレアな話で、社内でも『なんで?』とか『金のムダじゃね?』とか『タマノミヤ抱かれたんじゃね?』とか、罵詈雑言の連発だったのである。

強引なタマさんは、『アグレッシブで責任感のあるヤツには平等に機会を与える』とかワケのわからんロジックで抵抗勢力を殲滅し、晴れて日本行きのチケットをゲット。

後で受け入れてくれた日本側の人に話を聞くと、初めての日本出張(と言うか初めての海外)に興奮したR君は、

日本サイコー

メシも酒もマジ美味い

将来新婚旅行は必ず日本に行く

そして日本で働く

と騒いでいたらしく、あれ、会社辞めるモチベーションになっちゃった?と思いつつも、とりあえずは当社で働き続けるモチベーションは上がったものと総括して日々を過ごして来た。

ちなみに『日本サイコー』のうちの一つは100円ショップの充実だった様で、アテンドしてくれた日本人をほったらかして100円ショップに4時間(!)もステイしてたらしく、人の事考えねーヤツだな、、と言う感想になってしまう点は已む無し。

そんなこんなでちょうど1年くらい経ったある日。

当方の最も信頼する部下V君(R君の直ボス)から相談があった。

タマさん、Rが辞めると言ってます。

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おい、マジか。

話を掘り下げて行くと、

インド系の部品メーカーへ転職する

ポジションはAssistant MGR(一個昇格)

給料は今の2.4倍になる

過去に同じ様なオファーは2回あった

でも給料はそこまで上がらなかったので、彼は残る決断をして来た

今回ばかりは、自分(V君)もRを止められない

との事で、給料の話を聞いた瞬間、止める気は1mmもなくなり、

彼の人生だから俺は止めないし止める権利もない

彼の為だけに給与体系を変える事は出来ないので、給料がモチベーションなら転職すべき

でも、自分のポジションで日本に行けた意味と背景を考えるべき

と言う難しいFBを与えておいた。

日本の就活の観点から考えてみる

話変わって、ラグビー部における就活の話。

先輩に色々と尽力して貰って大手企業から内定を貰った挙げ句、それを蹴って他の本命に行くヤツとか、同じ経緯で入社はしたけどすぐに辞めるヤツとか、意外と存在している。

お前の人生だしお前の選択だから別に良いけど、お前がそれをする事によって、後輩にどう言う影響を与えるかとか、もっと大きな意味で言えば、うちの大学のラグビー部に対する人事評価がどうなるか、考えろよ、と。

せめてお世話になった先輩に対して仁義を切って、頭を下げるくらいのパフォーマンスはしろ、と言う話である。

残念ポイント①

今回の件、程度の差はあれど、本質的には同じだろうと思っている。

社内の抵抗勢力をボコって無理矢理会社の金を使って日本に行かせて、その結果ソッコーそいつが辞める、となった場合、今後同じ機会が出来た時、抵抗勢力がもっと大きくなるのは目に見えている。

それも考えた上での選択です、すんません、と言う説明があればまだ許せるのだが、こいつに至っては最後の最後までその説明だったり、更には出張の機会をくれてありがとうございました、とかそんなのは一切なかった。

まぁ、こんなのは、滅私奉公ラブのジャパニーズの特殊な考え方なのかもしれないけど、ジャパニーズの会社に8年もいたんだから、そこは理解しろと。

ここが残念ポイント①。

あれ、①って事は②もあるの?と感じたそこのアナタ。

鋭くて惚れる。

残念ポイント②

こんな経緯でR君が辞める事になったのだが、当然彼の後任を探さなければならない。

彼はChennaiからDelhiの案件を見ていたので、これを機に、後任もDelhiに置いてしまえ、って事で北部で人事照会を始めた。

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当方が出した条件は

R君と同じ、或いは1つ下のポジション

給料レベルは多少上がってもOK

原価管理業務の経験要

自動車業界での業務経験要

出来れば女性

ってな感じ。と言うか、スピード重視でその程度にした。

そんなに難しい条件じゃねーだろ、と思ってたら、人事担当から『なかなかそんな人はいません!』とクソみたいなFB。

なんでだよ、、と思いつつ、うるせー早くしろ!と恫喝して、DelhiのMGR・Y君(シェア140%って言ったヤツ)に、『人事担当をフォローしまくって、面接を進めてショートリストしておけよ』と言う指示を与えておいた。

で、先週Delhiに行った際にY君に状況を聞いてみた。

僕;面接の様子はどうだ?

Y;2人オファーがありましたが、1人はキャンセルされて、1人と面接しました!

僕;そうか、で、どうだった?

Y;近所の日系ホテルのレセプションの女の子でした!

・・・

・・

俺の出した条件のどこにヒットしてるのか説明して欲しい。

あ、女性である所はヒットしてるか。

と言うか、そもそも面接する前にレジュメ見りゃそんなんわかんだろ、その時点で却下しろバカ。

と思いながら、ここまで来ると『面接したら意外と良かったので、タマさんの面接をお願いします!』とか言う、SEKAI NO OWARI的返事が来る事を期待しつつ、どうだったか聞いてみた。

が、さすがにそんな事はなく、却下しました、との事。

フルボッコにしようと息巻いていた当方の右腕は、完全に肩すかしを食らったのだが、まぁそこは良し。

結局、後任探しを指示してから1ヶ月以上が経過しているにも関わらず、500%採用しないホテルのレセプションの女の子1人の面接が終わっただけ。

残念と言う言葉以外に適切な表現が見当たらないので、この気持ちをどう表現すれば良いか、誰か教えて欲しい。

今週来週とバターバターしていてDelhiに行けないので、あと2ヶ月くらいはR君の後任不在が続く訳で、なんだかもう疲れちゃうのだ。

〜今日の教訓〜

給料2.4倍なら、俺だって今すぐ転職する。

でもそれって、すぐクビになるリスクもあると思うんだよね。

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