断酒のすゝめとか言ってたけどホントにこれで良いのかなとか思い始めてる件

本日、と言うか厳密には昨日の話だが、定年退職する方への謝恩会なるイベントが開催された。

非常に人柄の優れた方で、剣道をずっとやられていた薩摩男児でもあり、恐らく彼の事を『サムライだ』等と思っている人間もいるのではないか。そんな貴重な方だった。

当方がジジィになる時代には、定年退職なんて概念がなくなってるかもしれないし、そもそもみんなで顔突き合わせて仕事してる時代じゃないかもしれない。

だが、もし仮に自分が30数年後に同じ立場になった時、同じ様に見送って貰えないとしたら、それは寂しい人生だよな、やっぱり正しく生きないとな、とか感じた。

さて。

謝恩会、と言いつつも、言ってみれば大人の飲み会なので、当然酒席である。

大人数での酒席でありながら、先日力強く卒酒を宣言した当方は、同様に力強く酒を断り続け、力強く烏龍茶を摂取し続けた。

正直、乾杯の初めの一杯くらいは良いだろ、とも思うのだが、当方のだらしない性格を考えると、一杯行ったらいっぱい行ってしまうのは間違いなく、一杯がいっぱい、おっぱいがいっぱい状態になって、どうしようもなくなるだろう。

なし崩し的と言うか雪崩式と言うか雪だるま式と言うか、どれが適切な表現かはわからないが、最初の一杯だけ、なんて中途半端な事をするなら、ゼロで貫き通すか、ぶっ潰れるまで飲み続けた方が良いに決まっている。

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そんなこんなで、酒をやめて早くも3週間程が経過した。

新年会的な飲み会は既に5回あったが、何れの場においても、申し訳なくも酒の摂取は全く行っていない。

正直、ラグビー部での長年の経験から、酒をやめた、と言って断っても

何言ってんだよ一杯くらい飲んどけよ

とか

今日は特別だろ飲もうぜ

とか

死ね

とか色々言われるんだろうな、とか思っていたのだが、意外な事にそれは一回も言われていない。

時代が時代で、飲酒強要みたいになるのが嫌だ的なマインドが先方に働いているのか、それとも単純に当方に興味がないのか定かではないし、下手したら後者なんじゃないかと思い始めて穏やかではいられないのだが、それはそれで寂しいモノがある。

自分からやめるとか言っといてなんだよそれ、構ってちゃんかよ

と思われるかもしれないが、そう言う事ではない。

ポイントは、

昔は酒に対してちょっとでも弱気な姿勢を見せると圧倒的な勢いで罵倒され結局飲まされて蹂躙されていたのに時を経てそれがなくなってしまったつまり当時は多少辛かった時もあったかもしれないけど今となってはもう決して戻って来る事のない大切な過去となってしまうワケで今こう感じている事も数年後或いは数十年後に思い返すと懐古の対象になっているだろうからやっぱり今を大切に生きなくてはならない

と言う事だ。

我ながら、シンプルでわかりやすい説明であり、震撼している。

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昔、酒に飲まれまくっていた頃は、酒の量をセーブするヤングを見て、

将来自分がナイスミドルになり、ヤングと飲みに行く機会があったとしたら、グダグダと偉そうにつまらない事を述べて大して酒を飲まないヤングよりも、くだらない下ネタとかを述べてだらしなく潰れるヤングの方をかわいく思うんだろう

とか思っていた。

そんな事を思っていたにも関わらず、ナイスかどうかは置いておいてミドルエイジになった今、だらしなく潰れるとかそんな次元ではなく、自分が一切酒を飲まなくなってしまっている。

そんな背景から、先ほどの饒舌な説明が出て来るのだが、こうも思う。

だったら酒飲めば良いんじゃね?

正鵠を射るとはまさにこの事。

せっかく酒席に出ているにも関わらず、全く酒を飲まないと言うのは失礼なのではないか。

本心では、一緒に飲んでくだらない話をしたいと思っているのではないか。

そんな事を思ったりもする。

ただ。

例の亡くなってしまった同期のお通夜の後、残された同期で集まって献杯した。

当方以外の同期はその日はかなり飲酒をし、日本代表にまで上り詰めた同期の主将は、深酒して泥酔して号泣した結果、翌日の告別式では超絶酒臭い状態でワケのわからない弔辞を述べていて、故人も笑ってくれていただろうな、と本気で思っている。周りがどう感じようが、我々はこれで良い。

当方もアホみたいに飲んでアホみたいに笑ってアホみたいに泣きたい気分ではあったけど、健康が一番なんだよ、家族を悲しませちゃダメなんだよ、とその同期が教えてくれている気がして、結局最後まで飲まなかった。

その時の事を考えると、やっぱりこのまま酒はやめよう、と思う。

恐らくこの先、『酒をやめよう』『酒飲もうかな』を行ったり来たりすると思うのだが、その度にお通夜の日の事を思い出して、こっち側に戻って来たい所だ。

なお、話が冒頭に戻るが、本日の謝恩会は、一次会で早々に退散して帰宅。子供達を寝かしつけた後にジムに行き、カロリーリセットを図った。

ここまで健康的な生活を送りながらも病気とかになったんだとしたら、それはもう神様のいたずらとしか言い様がないよね。

長生きしましょう!

〜今日の教訓〜

ストロングゼロは危ない。

6月くらいにマジで史上最悪の酔い方した。


買ってはならぬぞ・・・

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