昨日、15日間出続ける事を祈った稀勢の里。
期待に応え、あっさり休場してくれた。
怪我もメンタルもしっかり治し、初場所では力強く12勝くらいして貰いたい所だ。
さて、相撲ネタをいきなりぶっ込んだモンだから、読者の方(今の所1人)から、
殿下は相撲を嗜まれておられたのか?
と言う鋭いお問い合わせを頂いた。
回答としては、
本格的にやっていたワケでは全くないが、昔から相撲は観るのも取るのも好きで、小学校の時に川崎市のちびっ子相撲大会で3位(準決勝敗退)になった事がある
になるのだが、プチ自慢の様に見えてプチ自慢ではない。
何故ならば、
3位になったのは団体戦であり、個人戦では2回戦で大きなお兄ちゃんにふっ飛ばされて即死だった
からだ。
中学入学時点で、身長が140.8cmしかなかった当方、恐らくこの相撲大会があった6年生の春は135cmくらいだったのではないだろうか。
フィジカルで蹂躙されて然るべきミニチュア感だったんだろうし、後でビデオを見返すと、相手のお兄ちゃん(と言うか同級生)は明らかに160cmくらいあり、已む無しと言える。
が、大人になり、人類の平均値は上回れているのではないかと思われる、そこそこのレベルのフィジカルを手にした今となっては、この出来事は地味に悔しい。
従って、ちょっとリカバリーする為にプチ自慢を再度放り込むと、
団体戦では副将を拝命し、3戦3勝だった
これも事実なのだ。
今でも、ちょっとした自慢にはなる、と思ってるくらいなので、幼かった当時の当方が有頂天になっていたとしても、許される範疇だと思う。
その理由としては、
TVKでプチ特集が組まれたから
である。
※TVK=地元ローカル局のテレビ神奈川の事
何故、当方が通っていた小学校が特集の対象になったのか、実は未だに背景を知らないのだが、想像するに、初出場だった事に加え、
とりあえずずっとカメラを回してたら、初出場のクセにあれよあれよと言う間に勝ち上がり、最後も常連の道場相手に2勝3敗でそこそこの散り際だったから
じゃないかと思われる。
何れにしろ、なんだか良くわからないが、戦っている途中で自分もインタビューされたり、大会終了後も、監督を務めた日体大卒の担任の先生(ゴリラ要素大)が長々とインタビューされていた事で、
あれ、これ俺らテレビ出られるんじゃね?
と友達と盛り上がっていた事は覚えている。
想像通り、何日か後に放映があり、他の連中は全員カットだった中で、殿下のインタビューだけが何故かちゃんと流れたし、ゴリラのインタビューなんかは、大会開始前の談話と終了後の談話の2回が垂れ流される等、10~15分くらいのちゃんとした番組になっていた。
自分がテレビに出た
と言う事実は、弱冠11歳の小僧にとっては相当なインパクトだ。
その後、おかんが録画してくれたビデオを学校に持ち込み、昼休みの給食の時間に何度も放映。
確か6年生の時は、放送委員?とか言う名前の役をやっていて、公私混同職権濫用調子どう相棒Yeah最高潮兎年代表跳ねる大東京Platinum Tongue, Baby by DABOである事は間違いないのだが、調子こいた殿下は、どうやら2週間くらいほぼぶっ通し状態で流し続けていたらしい。読みにくっ。
すると、ある日おかんから
あんた毎日ビデオ流してるの?もうやめなさい。
と言われた。ん?
何言ってんだ?と思って理由を聞くと、3戦3敗だった子の親から、
自分が全部負けているビデオを毎日流され、ショックを受けている。もうやめてあげて欲しい。
と言う趣旨のクレームが入ったらしい。
我がチームの構成は、
- 先鋒(4年生、かわいらしい細身の子)
- 次鋒(5年生、Dカップくらいある巨デブ)
- 中堅(5年生、目付きの悪い細身の子)
- 副将(6年生、殿下)
- 大将(6年生、柔道やってる動けるデブ)
と言う感じだった。
3回戦ったトーナメントでの各自の成績は
- 先鋒:負け 負け 負け
- 次鋒:勝ち 勝ち 負け
- 中堅:負け 負け 負け
- 副将:勝ち 勝ち 勝ち
- 大将:勝ち 勝ち 勝ち
となっていて、どうやらショックを受けていたのは先鋒の子だったらしい。
中堅の子は、初戦こそ見どころなく負けたものの、2回戦3回戦は結構善戦した上での負けだったし、3回戦に至っては、昨日の稀勢の里の様に物言いがついて行司差し違えになっても良いレベルの内容だった。
一方でその先鋒の子は、3戦連続で1ミクロンも見どころなく光の速さで粉砕されていた。
どの学校・道場も、1人しか出れない4年生枠に、その学年のエースを配置していたんだろう。実際、彼の対戦相手は、どいつもこいつもデブ極まりなかった。
うちの先鋒君は、結構な爽やかイケメンだったので、ビデオの上映開始時には、
◯◯君相撲大会出たんだね!
と言う女子の淡い期待が湧き起こっていた可能性が充分にある。
ところが、10分後には、
あいつクソ弱くね?
と言う評価に早変わり。
2回3回と同じ放映がある度に、
あー、あいつが負けたヤツね
みたいな空気になっていたとしても何も不思議はない。
確かに、自分が先鋒の子の立場だったら、同じ様にショックを受けるかもしれない。なんてかわいそうなんだ。
こんな事、ちょっと頭を回せば想像出来るはずなのだが、
人の気持ちを全く考えられない
と言う、生物として致命的な欠陥を抱えていた殿下は、そんな事お構いなしに、自らのエゴを通し続け、9歳の少年の心を深く傷つけてしまったのだ。悔い改めろ。
当方は中学から私立に行ってしまい、地元の公立中学校に進まなかったので、その少年がどんな成長を遂げたのか全く知らないのだが、真っ直ぐ育って立派な人間になってくれている事を祈る。
なお、人の気持ちを全く考えられなかった11歳の少年は、その1年後にラグビーに出会い、ラグビーを通じてOne for All, All for Oneの精神を学び、人の痛みがわかる立派な青年になった、とされている。めでたしめでたし。
てな感じで、またしてもインドと全く関係ない話を放り込んでしまった。申し訳ない。傷つけた彼にも申し訳ない。
次のエントリでは、グルガオンに出来た回転寿司屋について書いてみたいと思う。
~今日の教訓~
ホントに人の心を踏み躙る子供だったらしい。
テストの点数が悪い友人の親に向かって、◯◯君バカだから勉強した方が良いよ、と言い放ったとの事。さすがに終わってる。