東大の入学式の式辞は非常に良かったと思う件

東京大学と言う大学をご存知だろうか。

最高学府と称され、最も日本で入るのが難しい、とされているスーパー大学だ。

幼い頃、ちょっと勉強が出来ただけで神童とか呼ばれてチヤホヤされていた殿下は、本気で将来は東大に入る、と思っていたが、中学に入って自分の実力を思い知らされ、中2で東大受験を諦めた。そして素早くグレた。

当方は文系だが、当方が大学受験をした2000年頃は

  • 文系であっても理科は1科目受験しなければならない
  • 社会に至っては2科目

と言う事で、理科なんか中3以降授業もまともに出なかったし、社会も世界史一点突破でそれすらも満足に片付けられなかった身からすると、こんなの無理ゲー以外の何者でもないのだ。

※ちなみに、ちょっと調べたら、センター試験に物理基礎とか生物基礎とか言うのが加わっていて、それを2つ受けなきゃいけないらしい。時代は進んでるのね。

さて、そんなスーパー大学の東京大学。

今年も、数多くのエリート候補生が入学する事になり、他の大学と同様に入学式が行われたのだが、そこで上野千鶴子さんとか言うオバサンが祝辞を述べており、その内容が非常に素晴らしいと思ったのでちょっとご紹介。

あなたたちはがんばれば報われる、と思ってここまで来たはずです。ですが、冒頭で不正入試に触れたとおり、がんばってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています。そしてがんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください。

あなたたちが今日「がんばったら報われる」と思えるのは、これまであなたたちの周囲の環境が、あなたたちを励まし、背を押し、手を持ってひきあげ、やりとげたことを評価してほめてくれたからこそです。

世の中には、がんばっても報われないひと、がんばろうにもがんばれないひと、がんばりすぎて心と体をこわしたひと…たちがいます。がんばる前から、「しょせんおまえなんか」「どうせわたしなんて」とがんばる意欲をくじかれるひとたちもいます。

あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください。

あなた方を待ち受けているのは、これまでのセオリーが当てはまらない、予測不可能な未知の世界です。これまであなた方は正解のある知を求めてきました。これからあなた方を待っているのは、正解のない問いに満ちた世界です。

これは素晴らしい祝辞だ、と思う。

ネットを見てると、このオバサンに対しては好き嫌いが結構分かれるらしいが、この祝辞自体は素晴らしいメッセージだと言えるだろう。

自分の人生を振り返ってみても、この人が言う様に、自分がここまでそこそこ順風満帆な人生を送って来れたのは、大半が親のおかげだし、社会人になる時も大学のラグビー部の先輩がサポートしてくれたり・・・と言う事で、周りの環境によって生かされていた感が大きい。

それに気付くにはかなり時間がかかった、と自分でも思う。むしろ、自分の子供が生まれて初めて、その有り難みに気付いたくらいかもしれない。

今日も、我が娘がチンタラ勉強している事に対し力強く憤怒したが、

彼女が子供の頃勉強出来る環境を与えて貰えて助かったと感じるのにはあと20年くらいかかるかもしれない(=今はそんな事理解出来るハズがない)

と思えば、憤怒せず、長い目でしっかりとサポートしてやらねば、等と思ってしまう。

なお、当然、暗算の速さだったり、社会にしても理科にしても、小4レベルのヤツの実力は全てにおいて圧倒出来る(当たり前)のだが、唯一勝てないのは英語の発音である。

こればっかりは当方もマダム(嫁)も完全に蹂躙されており、もう一生勝てない気がする。悔しい。

全文のリンクはこちら。←クリック!

〜今日の教訓〜

くだらない問題を起こすな東大生よ。

こちらのエントリ参照!!

※急にモテる様になった人の話、と言うエントリ。東大生、お前ら読んどけ!

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