空港で寿命を縮めない為にはスマイルジャパニーズが有効な件

最近、インドでの出来事をあまり書いていなかったので、久しぶりに少しストレスフルな話でも書いてみようかと思う。

当方、微笑みの天使と称される事がある。

誰に対しても分け隔てなく微笑みを振りまくその姿、まさに宮様。タマノミヤ殿下と呼ばれるのもそこに理由がある。

そんなスマイルエンジェルの当方、インドにおいて最もイライラする場所の一つである『空港』においても微笑みを絶やさない様に心掛けている。

と言うのも、たった今書いた様に、インドの空港はかなりイライラするので、普通のテンションで臨むと、イライラし過ぎて摩耗するのだ。寿命が1秒ごと縮んでいくと言っても過言ではない。

なお、1秒の定義は、セシウム133原子の基底状態の2つの超微細準位間の遷移に対応する電磁波の9,192,631,770周期に相当する時間だ、と言うのは非常に役に立つ雑学なので覚えておこう。

そんな感じで、そこにいるだけで何かの波の何周期か相当の寿命が縮んでしまうインドの空港。

ところが、微笑みを絶やさずに空港に入るとあら不思議。イライラがすっと消えて行く。

いや、消えると言うのは語弊があるが、自分の中での沸点が圧倒的に高くなり、ちょっとやそっとの事ではキレなくなるのは間違いない。

ここ最近、どんな事が空港で起きて、どんな風に対処したのか、を微笑みながら書き記したいと思う。

スポンサーリンク

手荷物検査で横入りする

こんな類いの出来事は、地球上に空気が存在する、とか、子供がかわいい、とか、或いはハゲでデブのオッサンはモテない、とか言った、極めて普遍的な事と同じで、インドにおいては当たり前なのだ。

この程度の事でいちいち怒っていると、本当に寿命が縮んで行く。さすがに当方だって孫の顔を見たいので、まだ死にたくない。

従って、微笑みながらこう伝える。

僕;どうしたんだい?急いでいるのかい?

イ;フライトの時間が近くてね!

僕;チケット見せてくれる?

イ;ほら!

と言いつつ、書かれているボーディングタイムは20分後くらい。

僕;そうか、充分に時間があるね。後ろに行きなさい。

イ;???

僕;イナッフタイムだよね?

イ;???

僕;ゴーバックしてくれるかな?あふたーみぃだね。

イ;・・・

当然、最後まで微笑みは絶やさないのだ。こんな不毛な会話も、微笑みを絶やさなければなんて事はない。

スポンサーリンク

違う席に座るインド人と韓国人

当方の席は3D。気合いの通路側だ。

着席後、3Eと3Fにインド人と韓国人が来た。これはどうやら友人同士の模様だ。

D〜Fまで3人仲良くちょこんと座り、後はテイクオフに向けて待つのみ、、と思っていたら、別のインド人が来た。

後から来たインド人をA、先に座っていたインド人をBとしよう。

イA;3Fって俺の席なんだけど。

イB;そうなの?

イA;チケット見せて。

イB;3Bだわ。

揉める流れだ。

当方がインド人Aの立場なら、シバきあげる所である。

イA;どいてよ。

イB;俺、こいつ(韓国人)と一緒がいい。3B座りなよ。

イA;真ん中じゃん。窓側に座りたいんだけど。

イB;後ろの方空いてるから後ろ行けばいいじゃん。

イA;おっけー!

へっ?????

マジなのかインド人A。お前、何の為に前の方の窓側座席取ったの?

図々しいにも程があるインド人Bと、その図々しい提案をさらっと受け入れるインド人A。

こいつらすごい・・・と思いながら、そのやり取りが当方の目の前で行われていて、且つ身を乗り出すインド人Aの体が時々当たったりするクソ不愉快な状況に対しても、当然微笑みは絶やさないのだ。

スポンサーリンク

自分の席にインド人が座っている

当方の座席は11D。またもや気合いの通路側座席である。

が、そこに行くとインド人がしれっと座っている。

なんで自分の席すらわかんないのかな・・と思いつつ、微笑みながら話しかける。

なお、このケースにおいては、相手が英語を話してるのか何なのか良くわかんなかったので、敵のセリフは当方の感覚である事を申し添えておく。

僕;チケット見せてくれる?

イ;はいよ

僕;12Fじゃん。窓側の席だね。ここは僕の席だよ。

イ;窓側に行けば?

僕;は?

イ;あそこの窓側空いてるよ。

僕;それ君の席。君が移動してくれる?

イ;窓側空いてるよ。

僕;黙れ。動け。はっ倒すぞコラ。(日本語)

微笑みの天使、フライアウェイ。天使は遂に召されてしまった様だ。


セフィロス、懐かし過ぎる。20年前だわ。

1分過ぎくらいから始まるコーラスが、塩酸しめじヒラメ出目金に聞こえるってのはマジウケる。

おっと、話がそれた。

なんかブツクサ文句言いながらこのインド人は去って行ったのだが、どうやら11Eに座っていたのがそいつの友人だった模様。

坊主憎けりゃ袈裟まで焼き払う、と言う事で、フライト中はヒザとヒジでそいつにフィジカルに攻撃を加え続けておいた。なんて心の狭いボク。

そう言えば、はっ倒す、と言うワードを見て、大学1年の頃に中国語のクラスで一緒だった八田(はった)君と言う子に対し、

八田!押忍!と言いながら八田君をはっ倒す

と言うヤバ過ぎるギャグをお見舞いしていた事を思い出した。(当方ではなく同期が)


如何だろうか。

微笑みを絶やす事なければ、寿命が縮む事もないだろう。

だが一方で、一度微笑みを失うと、その反動でかなり攻撃的な輩になってしまう可能性もあるので、バランスが非常に難しい所だ。

これからも、微笑み続け、宮様としての矜持を保っていきたいと思う。


なお、最後まで読んでくれた方に伏して謝らなければならない事がある。

当方、微笑みの天使なんて言われた事ないし、むしろ普通にしてても『怒ってんの?』と言われるレベルのクソみたいな顔つきだし、空港で微笑みを絶やさなかったのは一回試験的にトライしただけだし、ほぼ全ての前提条件がウソでした。ごめんなさい。

〜今日の教訓〜

インドの空港や機内で怒った事のない人がいたらそいつは菩薩。

そんなんマジで無理だから。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする