コロナで世の中で騒がしい中で、直近3場所で33勝、と言われる業界基準を満たしていない朝乃山が、しれっと大関に昇進した。
そこそこ物議を醸しそうな話ではあるが、彼に関しては、結構な安定感があるので、良いのではないかと思う。
せっかくなので、ここ30年で33勝を満たさずに大関に昇進した力士って誰なんだっけ?と言うのを調べてみた。
1999年:千代大海(32勝)
2012年:稀勢の里(32勝)
2014年:豪栄道(32勝)
2020年:朝乃山(32勝)
と言う事で、なんか、ぬるい力士として当方が処理して来た人々のオンパレードになってしまった。
朝乃山には是非ともそうならないで欲しい所だ。
この『33勝基準』から見るとすごいのは若乃花と栃ノ心で、二人とも37勝で昇進している。あの朝青龍が34勝、白鵬が35勝なのにこれはすごい。
並み居る大関経験者の中で、当方が圧倒的に好きなのが魁皇なのだが、魁皇は2000年に33勝で昇進している。
魁皇をご存知ない方の為に、彼の右上手がどれだけ凄まじかったか、を動画で載せておく。
右上手を取るだけで場内大歓声、白鵬や朝青龍ですらどうしようもなかった破壊力で、彼が横綱になれなかったのは非常に惜しいが、横綱になってしまっていたら歴代最多の1,047勝も出来なかっただろうから、まぁ結果オーライなのかもしれない。
現在203勝で26歳の朝乃山が1,000勝を超えるには、年65勝しても12年は必要で、現実的には不可能だろう。余計、魁皇の偉大さがわかる。
まぁ、魁皇は16歳で初土俵、朝乃山は22歳で初土俵だからスタート地点が違うんだけどね。
それにしても、朝乃山って、しこ名が何となく弱々しく感じるのは当方だけだろうか。
強い力士達を見ていると、何となくパワーワードが入っている様に感じるが、朝乃山は特に強い単語が入っていない。
英語にしてもモーニングマウンテン。なんか、コーヒーみたいで勢いがない。
白鵬はホワイトフェニックス、鶴竜はクレーンドラゴン?と言った感じで、なかなか力強い。
朝乃山も、将来の綱取りが期待される中、現状のしこ名ではいけないのではないか。
とか思ったけど、良く考えたら、チープホースの安馬が横綱に上り詰めているので、モーニングマウンテンでもモーニングコーヒーでもモーニング娘。でも大丈夫だろう。
ガンバレ朝乃山。
〜今日の教訓〜
最も勢いがあるのはやっぱり勢。
モメンタムやで。(ちょっとラグビーっぽいと言うか野澤さんっぽい)