そこそこ気に入っていた部下R君があっさり退職、彼の後任選びに難航している事は前回書いた。（参考！）
ホテルの受付嬢が来た後、もう1人面接をした様だが、どうだったか聞いた所、
電機業界の子だった（うちは自動車業界）
遅刻して来た
原価企画？何それ？って感じの反応だった
との事で、どうにもならん感じなのだ。
いやいや、面接に来る方もそもそもこっちの募集要項見てんのかよ、って話だし、業界も違えばキャリアも明らかに違うんだから、面接前にレジュメ読んでこっちからリジェクトしろよバカ！！ とか思っちゃいけないのかしら。
もう、何が正しい進め方なのかわからんち会長なのだ。
そんな中、4年くらい前まで当社で働いていた女の子が、育休明け？か何かで仕事を探してるらしい、と言う情報があったので、現在アプローチ中なのだが、どうもこの『出戻り』には否定的な意見が多い。
当方の恥ずかしいキャリアを紹介すると、転職経験はなく、会社へのロイヤルティは高いかと思いきや、社内公募制とか言うFA宣言的なのを既に2回も行使している尻軽野郎であり、且つ2回目の行使で元の鞘に収まる、と言うハレンチガイだったりする。
よって、出戻りを否定する気は毛頭なく、そんなのお互いのニーズがマッチングすりゃどうだって良いじゃん、周りがガタガタ言うんじゃねーよ、くらいに思ってるのだが、インドではそれはちょっと・・・と言う感じの様なのだ。
インドにおける転職ってのは、給料アップとポジションアップを目的とした、と言うかそれだけが目的じゃねーの、って感じのものなので、ステップアップした後の出戻りを容認した上で、更なるステップアップを認めると、そりゃ公平感がなくなる。
そんな事したら、一途に働き続けてる連中がアホみたいだし、そんなこたぁあっちゃいけねぇ、と言うのは同意出来る。
なので、戻るにしても、ステップアップはなしで給料は平均昇給率を適用しただけの変化、或いは4年とか間が空いてるなら、その間に1個くらい昇格があったと仮定する、くらいが限界だろう。
恐らく、その条件を提示すれば、だったら戻りませーん となるに決まってる訳で、実際に会ってみて交渉するくらい良いじゃん、とも思うのだ。
なんだけど、人事の連中はそれすら嫌な顔をするので、タマさんが怒っちゃうのも已む無しと言える。
なので、上記の育休明けだか何だかの女の子には、一回会えるなら会ってみようかな、と思っている。
と書いておいてアレだけど、実はこのケース、今回が初めてではない。
去年の今頃、4人連続で部下が退職し、デリーエリアに部下が一人もいなくなっちゃった！（←参照！）と言うクリティカルな時期に、昔デリーでMGRをやってた男からアプローチがあった。
ピュアインディアンメーカーに転職したんだけど、戻りたいんですよね、、
みたいな感じだったので、当時も人事からは反対されたが、うるせークソ野郎、だったらとっととイケてるヤツ紹介しろ！と言いながら、会社近くのモールの日本食屋で無理矢理会った。
なお、その一連の経緯の中で、社長に『タマさんのパワハラがひどいです！』とチクられたのは別の話。
で、会って見ると、
転職して給料は上がった（そうでしょうね）
ポジションも上がった（わかってるよ）
でも給与の不払いとかが多い（知らねーよ）
インド企業ってそう言う事が良く起きる（だったら何で移ったんだよ）
タマさんの会社はそんな事はないし、タマさんは困っていると聞いた（それは正解）
今なら戻って、タマさんの力になる事が出来ると信じている（苦しゅうない）
ってな感じで、超戻りたいオーラを出して来たので、当方からは、
確かに今戻って貰えれば非常に助かる
だけどポジションは元と同じ、或いは一個繰り上げが限界
給料も今より確実に下がる
それでも良いなら考えてくれ
と言うフィードバックを、人事からの諒解とか何もなしに勝手に提示しておいた。
だって、どうせ受ける訳ないと思ってるからね！
それは厳しいですね、ポジションは同じでも良いですから、何とか給料は今と同じくらいにできませんか
と言って来るので、そんなアンフェアな事が出来る会社だったっけ？と逆に質問して圧倒。
うーん、考えさせてください、との反応だったので、おっけー、とりあえずメシ食おう、と言う事でオーダー開始。
彼は4年くらい日本企業に勤めていたからなのか、箸もそこそこ使えていて、天ぷらうどんみたいなのを食っていた。
で。
大した金額でもないし、実際、おごってやろうと思っていた。
会いたいと言って来たのは向こうだけど、当方は彼よりも立場が上なので、むしろ払うのは当然のシチュエーションとも言える。
なんだけど、会計の前も後も店を出て別れる時も翌日も『ご馳走様でした』の一言がなかった。4回も言うチャンスがあったのに。
その瞬間決めた。
不採用です お引き取りください
と。
いいかい？与えて貰う事を当然と思ってはいけないんだ、言うのに1秒もかからない『ありがとう』の一言で、どれだけの事が前向きになるか、わからないのかい？
4年も日本企業で働いておいて、お前何を学んだんだよ、そんな基本動作すら出来ないヤツはこっちから願い下げじゃ、と言う事で、1秒で斬り捨てたのである。
今度会うかもしれない女の子も、採用基準はここに置いておこうと思う。
他人への気遣いが絶望的に欠けている輩が圧倒的に多いインド人の中で、これが出来るヤツがいたら、後は一生懸命教育する。
あ、今いる部下の教育に一生懸命じゃない、ってワケじゃないよ！
～今日の教訓～
チェンナイの部下には、『俺がおごったら翌朝必ず礼を言いに来い』と強制している。
パワハラで訴えられちゃう！！