サンウルブズが最後にやってくれた件

不思議なチームだな、と誰もが感じると思う。

初戦でハリケーンズに83-17で大敗し、途中ブルズに1点差で何とか1勝するもその後は鳴かず飛ばず。このブルーズ戦の前も、ライオンズに94-7と言う公開処刑を食らっている。

一方のブルーズはちょっと前に4年に1度のドリームチーム・全英ライオンズに単独チームで勝っちゃっている。

であるにも関わらず、今季最高の形で8トライ48点も取って、実質的にボコボコにして勝ってしまうのである。

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黎明期は運営が大変

今季のサンウルブズは、トータル65名のスコッドで運営された。

黎明期故の運営の難しさがあるのは理解するし、高いコストを払って集めた選手を取られる各企業からの反発が多少なりともある事は容易に想像が出来るが、そこは協会のマネジメントが東奔西走して解決すべき問題。

本気で2019年のW杯で勝つ気あるの?と前々から感じていたが、こいつは明らかにスーパーラグビースペックじゃないでしょ、と言う選手まで起用している事に関しては見るに堪えなかった。

来季は大幅にスコッドを絞り、よりジャパンに近い形で運営する、との事だが、果たしてどうだか。

選手個人へのシワ寄せがぱないシーズン

本来あるべき姿としては、ナショナルチームであるジャパンが最上位にあって、その次にサンウルブズ、トップリーグは更にその下にいる、と言うものであるはずだが、一番金を出していて、一番選手獲得に苦労しているトップリーグ側、と言うより各企業側の声がでかすぎて、結局サンウルブズよりもトップリーグの活動の方が優先されてしまう、と言うのが去年と今年の現状。

しわ寄せは全部選手側に行き、人によっては馬車馬の様に働かされて結局ケガ人続出、と言った事態にも発展した。

チームとしても、日替わりメニュー状態で毎週メンバーが入れ替わるので、当然戦略はなかなか浸透せず、特にDFでのコミュニケーションが崩壊するシーンが多々見られた。

選手のみならず、コーチングスタッフも相当苦労したはずだ。

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来年が実質ラストチャンス

さっきも書いたけど、産みの苦しみ的な所はきっとあって、去年より今年、今年より来年、と言った具合に少しずつ改善されて来るものだとは信じている。

が、如何せんスピードが遅すぎる。日本でのW杯は6年後じゃなくて2年後なのだ。

更に言うなら、今年のゲーム内容は、昨年のそれよりもかなり残念なものが非常に多かった。その点では改悪と言っても良い。

1勝止まりだった去年より勝ち数を伸ばした、勝ち点も順位も上がった、と言う総括で語られてしまっては絶対にいけないシーズン内容だったはずだ。

人間、耳に優しい言葉になびくに決まっているので、この空気が協会内に蔓延しない事を切に願う。

GMの渡瀬さんが、ドライにその空気を切り裂いてくれ、来年、劇的に改善する事を信じている。

来月から、休む間もなくトップリーグが開幕。年末のテストマッチシリーズを挟んで、年が明けたらもうすぐに来年のスーパーラグビーが始まってしまう。

残された期間は実はもう半年しかない。この半年で、どこまで組織を変えられるか、企業側との合意が進むか。折角立ち上げた選手会とも良く話をして、日本ラグビーが向かうべき『2019年ホーム開催でのプレーオフ進出』を共有して貰いたいと思う。

ついでに、昨日の試合のハイライトを載せておく。

最後の徳永のトライの瞬間のコーチ陣の驚愕っぷりが超お気に入り。

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