2回連続でラグビー関連の話で、ラグビー嫌いな人には申し訳ないのだが、なかなか面白い記事だったのでちょっとご紹介をば。
早速ながら、こちらの記事をご参照。(←クリック!)
どうもこの記事によると、19試合との記載があるので、下手したら、Aチーム~Sチームまで、みたいな感じで、全てのグレードで戦わせた様だ。
全てのグレードで、グレイカレッジが勝利を収めている様だが、その中の1つの試合で惨劇は起きた。
ラグビーはトライで5点、トライ後のゴール成功で更に2点が入るので、ゴールキックが容易なグラウンド中央近辺にトライを取れば7点はほぼ確実に取れる。
それ以外にも、ペナルティゴールによる3点ってのもあるが、この点差であればペナルティゴールなんかは狙うはずもないので、221点となると、恐らく33トライが発生したんだろう。(33×5 + 28×2=5本失敗)
ここまで行くと、キックオフ⇒キャッチ⇒突進⇒誰も止められない⇒そのままトライ 的な単純作業の繰り返しだろう。
勇気ある誰かが一発タックルをしてボールの動きが止まったとしても、恐らく次のアタックでディフェンスを切り裂きジャックされてそのままトライ、ってパターンだと思う。
以前のエントリでも触れたけど、日本では、佐賀県の花園予選で似た様な事が良く起きている。
日本の高校ラグビーは30分ハーフ。南アのこの試合は、中学生なので、40分ハーフって事はなく、きっと30分ハーフか25分ハーフって所だろう。多分。
何れにしろ、彼我の力量の差は歴然で、ボクシングで言えば、試合開始前にお互いにグローブでポンと叩いたあの瞬間にKOされちゃうくらいの差だと思う。ジャブを受ける事すら出来ない、みたいな。
そこで感じるのが、負けた側のチームにいる選手は、この敗戦から何を学ぶのか?と言う点。
100点ゲームですら、途中からめんどくさくなって『早く終わんねーかな』的な感覚になる(経験あり)のに、200点ゲームなら精神が崩壊してしまう気がする。
ちなみに、100点ゲームを食らった時は、当方はFBと言う五郎丸と同じ最後尾のポジションをやっていた。
スクラムからNo8がサイドアタックをして、普通だったらFLがそれを止めてくれるはずが、何か知らんけどいきなり当方と1vs1になってる、みたいな状況が何回か起きた。
うぉーマジか、と思いつつも、自分の仕事としてタックルに行く訳だが、そうやって局面局面では自分の仕事をこなす努力は当然する。
ただ、そのタックルが完了して、密集から起き上がったら既にトライされてる、みたいな光景が延々と続くので、そこで心が折れる、みたいな。
つまり、お互いへの信頼関係とかチームプレーだとか言った『団体競技としてのラグビー』は崩壊してしまうが、1vs1で負けないとかの『個人としてのラグビー』は残る事になる。
ラグビーと言う、ある種意味不明なスポーツを選択している時点で、そこそこの闘志は持っている人間であるはずなので、大半の人は能力の差はあっても、個人での勝負からは逃げてないだろう、と推測出来る。
従って、仮にチームとして200点とか300点とか取られていたとしても、個人のフィールドで『あいつを倒してやった』とかその手の振り返りが出来ればそれはそれで収穫なのだ。きっと。
記事の中には、再発防止に努める とあるけど、どうやって再発防止するんだろうか。
明らかに負ける事はわかっていても、不戦敗でーす みたいなのはさすがに気が引けるだろうし、それこそ教育と言う点に置いては不適切だろう。
コーチ陣が意図的にこんな対戦を組ませたワケではないだろうし、抽選とかで決まる組み合わせであれば、この手の事は起きるはず。
だから、別に再発防止とか日本の製造業みたいな事言ってないで、仮にその様な大差が予測出来る試合であれば、その試合前に、個々人ごとにテーマ設定させる、とかやりようはあると思う。
南アのグレンウッド(ボコられた方)のコーチ陣も選手達も、多少大差で負けたからって恥じる事はなくて、むしろそれをナニクソと思って頑張って欲しいのである。
って事を7月29日に書いてれば、ナニクソの日の記事として紹介出来たが、1ヶ月過ぎてしまったので、ヤニクソの日の記事になってしまった事は反省点である。
〜今日の教訓〜
221点で再発防止なら、300点の佐賀県は活動自粛レベル。
思い出話に花が咲くし、別に良いじゃんね。