酒が飲めない件(続報)

日本では引き続きあんまりニュースになっていないと思うが、インドではまたまたびっくらぽんな事が起きている。

酒が飲めない件←(過去エントリ参照)

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インドでは交通事故がクソ多い

この事件?について軽くおさらいをしておくと、インドでは交通事故による死者が年間14万人は超えるらしい。

換算すると、1日あたり約400人。1時間で15人くらい。4分に1人。

当方は1日当たり約3時間通勤で時間を費やしているので、通勤の間に45名が死んでる計算になる。

交通事故の原因は酒?んなワケなくね?

その内の何割が飲酒によるものなのかは知らないけど、飲酒運転起因での死者が多い!ふざけんな!酒のばかっ!と言う事で、『酒を飲む人』ではなく『飲まれている酒』が悪者になってしまったらしい。

インドでは謎の破壊力を持つどこぞの市民団体が『こんなに悪影響しか及ぼさない酒なんて大っ嫌い!』てな塩梅で、これまた謎の訴訟を起こした結果、最高裁が『そちの意見はわかった。酒の販売を制限しよう』的な判断を下してしまったのだ。

はぁ?

酒の販売の制限についてもう少し正しく書くと、『国道(的な幹線道路)から500m以内の所にある全ての店での酒類の提供を禁止する!』と言う何とも居丈高な命令なのだ。

この謎のお触れの背景にあるロジックは、きっと以下の通り。

飲酒運転を起こすヤツは酒を飲んで車を運転している!⇒家で飲んでるんじゃなくてどこかで飲んでから運転してるんだ!⇒その店はきっと道路の近くにあるんだ!⇒道路の近くにあるからいけないんだ!⇒酒を売らせるな!

このロジックが合っているかどうかは置いておいて、500mの定義って直線距離なのか歩いた距離なのか、とか、国道じゃなくて県道とか州道なら良いのか、とかその辺は極めて曖昧。

中には、道の定義を国道から県道だか何だかに無理やり変更して税収をキープしようとする州や、国道から自分の店までの間に迷路を作って無理やり500m以上の距離を稼ぐツワモノもいたり。

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反対するかと思いきや便乗する州もある

我々の感覚だと、税収守りたいし、そもそも酒飲みたいし、あの手この手でこの意味不明なおふれを回避しようとするのは至極当然なアクションだと思うが、一方でこれに便乗して、酒の消費自体を禁止するあんぽんたんな州まで出て来てるらしい。マジかよ。

具体的には、中部マデイヤプラデッシュ州やウッタルプラデーシュ州などのヒンズー主義の強い州。らしい。

ちなみにマディヤプラデーシュ州ってのは、デリーとかの真南にある州で、ウッタルプラデーシュ州ってのは、タージマハルや聖地バラナシとかを擁する、デリーの真横にある州。

デリーにもしばしば出没する当方としては、なんか近くで禁酒とかされるとホント嫌だ。

インドの奥様にはお酒が嫌いな人が多いらしい

なお、政治的な背景を少し説明すると、そもそもインド人の中では、宗教的なバックグラウンドから酒を飲まない人は多いらしい。且つ、特に主婦は旦那が酒を飲む事自体を嫌っているパターンが多い。

実際、当方も部下のインド人をたまに飲みに誘ってやるが、その時に『ワイフが激オコなので飲めないんですサー』とか言って飲まない奴がいる。

貴様上官である俺様の酒が飲めないのか!と言って、酒によるハラスメント、通称アルハラを食らわせてやりたい気持ちを何度堪えた事か。

そんな背景があるから、選挙での女性票獲得を期待して、禁酒を公約に掲げるスカポンタンな政治家が後を絶たないのである。なんだかね。

一方、過去の歴史的には、高い税収が結局仇となって、税収不足→禁酒令後1~2年でお酒復活!になるパターンも多いらしい。

当たり前だろ。

訪印観光客の拡大!とか言っている声を良く聞くが、ホテルで酒も飲めない国に観光客が来たがると思うのかい?と耳元で囁いてやりたい。

と言う事で、1ヶ月もすりゃ目覚めて解除されんだろ、とか思ってた禁酒令が未だに解けないので、全米震撼ならぬ全印震撼してる、ってのを伝えたくて書いてみた。

なお、我がタミルナードゥ州は、高級ホテルの48%がこの道路沿いシバリに該当するらしく、マジで大打撃なのである。

ホテルの中にある洒落たバーとか、マジで存在価値を失うもんね。

まるで、ノーコンテスト(※)となってしまった試合におけるプロップ(スクラム組むデブ)の様である。

※偶発的な怪我人の多発等で、スクラムがきちんと組めなくなった、とレフリーに判断され、押し合いが禁止される事。フィールドプレーが苦手で、スクラムの押し合いのみで存在価値を発揮しているタイプのデブにとっては死刑宣告に近いのである。

〜今日の教訓〜

飛べないデブはただのデブ。

太ってても、ハンドリングの練習はきちんとした方が良い。

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