念願のリージェンシー箱根に行ってみた件

先月、別に行きたくもない日本出張をブチ込まれ、往復24時間以上のフライトでヒィヒィ言いながら日本に行って来た。24時間以上も飛行機に乗っているのにビジネスクラスで行かせてくれないなんて、ケチな会社だなぁ、とも思うが、そもそも自動車産業では限られた会社にしかそんな制度はないんだった。

前の会社は超がつく大企業だったのだが、そこで新規事業の部門に異動した直後にニューヨーク出張の機会があり、長すぎるフライトにヒヨって

せめてプレエコにしてもらえないでしょうか・・・

と駄々をこねてみた所、上司殿から

俺が初めてシリコンバレーに出張で行った時はエコノミーの3人掛けの真ん中のシートだった。それでも、これからシリコンバレーで仕事が出来るという高揚感から、そんな事は全く気にならなかった。そんな事を気にしている様では全然ダメだ。

の様な事を滔々と説教された。

お前の昔話なんか聞いてねぇんだよ、俺はこれから訪れる12時間を超えるフライトが嫌だって言ってんだよ。全然分かってねーなこのオッサン。 と思いながらへぇへぇと聞いていたのだが、彼が人の心を読む達人なのか、当方が感情をすぐ顔に出す名人なのか、はたまたその両方なのかは分からないが、以後その上司殿とは絶望的に馬が合わず、地獄の様な3年間を過ごしたのはまた別の話。

さて、話がいきなりそれたが、要するに出張というのは基本的に面倒くさい、って事が言いたかったんだった。

で、出張に行って、会議だけして帰るのは実に不快なので、以前からずっと行ってみたかった箱根のハイアットリージェンシーに1泊の弾丸旅行で行ってみたよ、というおはなし。この辺が40歳を過ぎても真面目リーマンになれない所以なのだが已む無し。だって日本楽しみたいんだもんね。

なお、この旅行は当方のパパンとママンと3人で行った。従って、良い歳したオッサンが両親と3人で歩いている絵面は、引きこもりのどうしようもないヤバいおっさんを連れた老夫婦に見えた可能性もあるが、そこは男らしく気にしない。

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さて、80手前にもなって未だにブイブイ車を運転している我が父は、どうやら半年ほど前にクラウンを買ったらしく、今回は当方がドライバーをさせられた。というか、ちょっと運転してみたかったので自分から名乗り出た、の方が正しい表現かもしれない。

そしてクラウンをエントランスに乗り付ける中年男性。ホテルのエントランスはこんな感じ。木の温もりが感じられる。気がする。木だけに。

受付をする中年男性。箱根のリージェンシーはものごっついレセプションがなく、フラットな感じを醸し出そうとしているのかもしれない。

お部屋に入るとこんな感じ。この日は、研修生らしい若い女の子と、教官役のおばちゃんが2人でついて来て、お部屋の説明とかを一生懸命してくれていたのだが、親父は全く何も聞いておらず、俺が人の話を聞かないと良く言われるのはこの人の遺伝なんだな、と実感した。

部屋の中はこんな感じで、今回泊まったタタミスイート?とかいう部屋は広さもしっかりあって非常に良かった。

逆からのアングルはこちら。外に出てベランダでのんびりする事も出来るが、反対側の建屋が見えるだけで大した風景も見えないので数十秒で撤収した。

その他の部屋の設備としては、まずネスプレッソがついている事と、

ダイソンのヘアドライヤーがある事が当方としてはチョベリグなのである。

風呂もクソでかい。ジャグジー機能もついていて良い感じ。入らなかったけど。

何故入らなかったのかと言うと、それは当然

大浴場に入りまくっていたから

に他ならない。

久しぶりに日本に来ておいて、温泉と卵かけご飯を満喫せずに帰るなんて事は出来ない。今回もたったの1泊旅行で風呂に3回入っておいたので、お肌もトゥルントゥルンになった事だろう。

という事で、こちらが大浴場。どん。

残念ながら露店風呂的なファンクションはなく、完全な内風呂だった上に、イマイチ温泉感はない。外国人が硫黄のニオイを嫌うのか知らんけど、明らかに薄めてんだろ感があり、温泉の成分表みたいなのを見てもその辺はイマイチ分からなかったが、大涌谷から引いて来てるならもっと硫黄のニオイがガッツリするはずなので不思議だ。

大浴場にはタオルが常備されているので、部屋のタオルを持っていく必要はないし、

風呂上がりに冷たい水をぐわーーっと飲む事も出来るし、

奥にあるパウダールーム?的な所には髭剃りやら歯ブラシやらが一通り揃えてあるのもグッドなのだ。

ちなみに大浴場に設置されているドライヤーはダイソンではなかった。無念。

と、ここまでが設備全般。

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今回は、ママンの誕生日祝いも兼ねていたので、クソ高いのは分かっていたけど、ホテルのレストランで食事をした。その写真も載せておこうと思う。

ロビー階の下にあるラウンジを奥に進むと、こんな感じでレストランがある。

お寿司と洋食の二択で、今回は洋食をチョイス。寿司は他の店でたくさん食べられるしね。

コース料理としては、リゾットありなしの2パターンで¥11,000円と¥14,000円。メイン料理を黒毛和牛にするとかなんか色々とコストのかかるオプションがあったが、詳細は覚えていない。と思って調べたら、webに載ってた。リンクはこちら。←クリック!

うーん、どうしようかなぁ、と両親が女々しく悩んでいたので、黙って¥14,000にせい、と全員で¥14,000のものをオーダー。当方は滅多に食べられないフォアグラも追加しておいた。

前菜のトマトスープ?とサバの何か。サバが劇的に美味かった。

お次はマグロの何か。お上品過ぎて、味の表現の仕方が難しい。が、美味い。

これが、あるかないかで¥3,000円変わるリゾット。雲丹と釜揚げシラスが入っているらしい。

確かに遠くの方でホンノリと雲丹の味はしたし、シラスはまぶされてたからビジュアルで十分理解出来るんだけど、うーん、¥3,000かぁ、と思ってしまった当方は恐らくこう言ったレストランに出入りする資格はないんだろうな・・と深い気持ちになった。

そしてようやく来たメイン。和牛ロースのグリル&フォアグラ。興奮し過ぎて、自分で写真を撮るのを忘れてしまった。

これはマジで美味かった。柔らかいし、ソースも美味いし、絶品としか言い様がない。オーブンで焼いているのか、鉄板の上で焼いているのか分からないが、これに近い肉をいつかアメリカでも焼いてみたいものだ。

ちなみにこれがハタのソテーとやら。ママンは美味いと言っていたが、まぁ美味かったんだろう。

で、これがコース最後のデザート。ムースと何かのアイスクリームだったが、まぁ盛り付けが実にお上品。奥に写っているのはプラスアルファで頼んだケーキで、

こんな感じ。

喜んでいる老夫婦、と他人から見たら40歳を過ぎて親に寄生しているヤバい引きこもり中年男性の絵。

ちなみにリアルな話を書くと、各¥950のケーキを3種類盛り合わせにして頂いたので、計¥2,850ナリ。

さすがにデザート後の追いケーキは食べきれず、部屋に持って来て頂いて後ほどヒィヒィ言いながら楽しんだのはまた別の話。

なお、ディナー後に部屋に戻って来たら、こんな感じで布団も敷いてくれていた。枕の上に送風孔があって、エアコンをオフにしてもひたすら風が送り続けられてたのもまた別の話。


という感じで写真中心にリージェンシー箱根の紹介をしてみた。

このホテルの存在に気付いたのが2018年で、それ以来行きたいなぁとずっと思っていて遂に行く事が出来たんだけど、よくよく聞いてみたらそもそもホテルのオープン自体は2006年とかでかなり前だったらしい。シンプルに、当方のアンテナが低過ぎただけだった。ジーザス。

とは言え。

なんと言うか。

6年越しでのデビュー戦、さぞかし感動的かと思いきや、そこまででもなかった。

部屋は良かったし、ご飯も実に美味しかった。なんだけど、当方の中では箱根っつーのはそもそも温泉をフルで楽しむ場所なので、内風呂しかないのだけは実に残念だった。

子供の時から、父親の会社の保養所が箱根にあった事&そもそも実家が小田急線沿線だった事もあって、数え切れないくらい箱根に行っていた当方としては、硫黄のニオイがガッツリする温泉且つ露天風呂環境、ってのがザ・箱根なのであり、リージェンシーはその2点を満たせていないという点においてだけ残念だったのだ。と言って共感して頂けるのか良く分からんが、いずれにしろポイントが有り余っててとりあえず泊まりに行くか、的なノリにならない限りリピートはしなさそうな気がしてならない。

一泊した後は、お上品にポーラ美術館なんぞを楽しんで帰宅したのだが、知らない画家さんのスペシャル展示をしていて、↓

通常展示されているはずの絵が少なかったのが残念。ルノアールのこれは非常に良い。

その後も桃源台までロープウェーで行ってみて、湖畔で完全に死亡しているスワンボートを見たりしてみた。

なんか木の間から出てるな、と思ったら生首状態だった。こんなん夜見たら怖すぎるだろ。

てな感じで、やはり箱根自体は非常に楽しいコンテンツなので、来年一時帰国する時はまた箱根に行ってみたい所だ。

今度はどこ泊まるかな〜

〜今日の教訓〜

日本の宿は1人当たりいくら、ってなってるのが気に入らない。

1部屋いくら、のシステムでやらんかい。

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