エアインディアエクスプレスの事故が気の毒すぎる件

エアインディアが遂に事故を起こしてしまった。

正確に言うとエアインディアではなくて、子会社のエアインディアエクスプレスなんだけど、まぁ同じ様なものだ。

今回の背景として、ドバイに住むインド人をインドに帰す為の政府手配のチャーター便だった、と言うのがあり、故郷に帰る事を楽しみにしていたインド人達の気持ちを考えると気の毒でならない。

中東に行った事のある人はご存知だと思うが、ドバイとかオマーンとかってインド人がかなり働いている。

チェンナイで我が家のドライバーをしていたJ君(優秀な方)の兄貴もドバイで働いてたし、オマーンのマトラ・スーク(市場)で何気なく撮った写真でも、今見たら真ん中の観光客夫婦以外は全員インド人に見える。

実際、マトラ・スークで入った店で、

店員:どこから来たの?
当方:インドだよ。
店員:俺もインドだよ!
当方:おー、インドのどこ?
店員:ケララだよ!
当方:俺チェンナイだよ!
店員:フレンドだね!!

と言う良くわからんやり取りがあり、結果的にショールとラクダの置物を買わされ、完全にカモられたのだが、それはまた別の話。

ちなみに彼はヒンドゥー教徒ではなくイスラム教徒らしく、あんまりインドには帰りたくないかな、とか言っていたので、今回のチャーター便には乗ってなかったのかな?とは思う。

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話を戻すと、エアインディアって当方がインドにいた頃はどう見てもテキトーなオペレーションで、マジで乗るのが嫌だった。

機体整備とか、見えない所はプライド持ってしっかりやってくれてるものだ、と自己暗示をかけてたけど、自分が勤めてる工場でどれだけsafety firstだとかquality improvementだとか口すっぱく言っても平気で大怪我したり工程飛ばしとかをカマして来るのを見てると、整備士が特別給料高いワケじゃないし、本質は一緒なんじゃないかなぁ、と感じて怖くて仕方なかった。

一番びっくりしたのは、全員搭乗した後でも普通にコックピットの扉が開いていた時。

大事なのは離陸後のセキュリティだし、これ自体は法律上問題はない行為なんだろうけど、

こいつらのセキュリティ対策はホントに大丈夫なんかな

とマジで不安になった。

そんなエアインディア、当方がインドにいる間、たぶん100回以上乗った(最低でも月2回はチェンナイ↔︎デリーを往復していたし、他の都市にも行ってたから)と思う中では事故らなかったのでホント良かったが、今回遂に事故ってしまった。

まぁ『墜落ではない』『全員死亡ではない』と言う点においてのみ、最悪のケースとは言わないのかもしれないけど、冒頭書いた通り、久しぶりに故郷に帰れる、って事で機内でもお祭り気分だったんだろうから、亡くなったインド人がホントに気の毒だ。

航空会社がどんな保険に入ってるのか知らないが、元々エアインディア自体がうんこみたいな経営状況の中、更なるインパクトになる可能性もあって、エアインディアが今後どうなるのか、気になる所。

なお、すごく嫌な話をすると、インドって人の命が信じられない程軽んじられている。

とある会社でワーカーが死亡した時、

遺族に支払われた賠償金が90万ルピー(当時のレートで150万円程)だった

と言うケースがあり、その話を聞いた時、マジで悲しくなった。

今回亡くなった方々がどんなバックボーンを持ってるのか知らないけど、日雇い労働者とかだったりしたら、マジでそれくらいしか貰えない可能性も否定出来ない。そう思うと複雑だ。

エアインディアエクスプレスは2010年にも似た様な事故を起こしているので、インドの航空業界全体が安全について更に対策を徹底する方向に行ってくれる事を願う。

〜今日の教訓〜

インドで飛行機乗るならIndiGoが一番安全だった説。

目に見えるオペレーションでは一番まともだったYO。

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