ハーキュリーズに感じる違和感

ハーキュリーズ、と言うクラブチームがある。

今年のクラブチーム日本一に輝いた、実力派のクラブチームだ。

ラグビーをちょっと知っている方ならご存知かと思うが、このハーキュリーズは、慶應ラグビー部のOBだけで構成されている。

今日はこのハーキュリーズについて。

まずは、クラブ日本一、おめでとうと言いたい。

以前当方が所属していた駒場WMMと言うクラブチームも、未だに日本一になれていない。

当方も2年連続で、秩父宮での決勝の舞台でタマリバと六甲に敗れ、日本一を逃している。

なので、純粋に日本一はすごい。おめでとう、と言うのは本心から思う。

だが、先ほど書いた慶應ラグビー部のOBだけで構成されるチームである事が引っ掛かってどうしようもない。

もう20年近く前になってしまうのだが、2003年に日本協会が打ち出したクラブラグビー10年構想と言うモノをご存知だろうか。

ちょっと長くなるが引用したい。

ラグビーとりわけクラブラグビーの普及・強化が社会的意義あるものとするために、全国のクラブチーム、選手、関係者は高い理念を持ち、以下の項目の実現に努力する。

(1)地域の人達・行政と協力し地域に根ざしたクラブづくりを目指し、地域住民、とりわけ青少年の社会教育・社会体育の向上に寄与する。

(2)ラグビーは芝生の上で行うスポーツであることを再確認し、安全で楽しいラグビー実現のためにひとつでも多くの芝生のグランドづくりを目指す。

(3)クラブ大会は、選手、レフリー、役員、家族、友人など関係者がすべてが楽しめるものとし、その実現に努力する。

(4)ラグビーの普及・強化、安全なラグビーの確保にレフリーの存在はかけがえのないものである。すべてのクラブチームは、自チームで公認レフリーを養成する。

(5)女性、年長者もラグビーが楽しめる環境づくりに努力する。

(6)障害者のラグビーを積極的にサポートする。

以上の目標実現のため、日本、関東、関西、九州、都道府県それぞれのクラブ委員会は、年度別の目標数値を設定するとともに、毎年進捗状況を総括しその実現に努力する

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まぁ、至極ごもっともな事が書いてある。

この全部が達成出来るのは、模範的な一部のクラブチームくらいかと思うし、特に2番目なんて北海道バーバリアンズくらいしか無理だろ、とも思うのだが、ハーキュリーズはそれ以前の問題な気がする。それが慶應OBだけで構成されている、と言う点。

今回の優勝は間違いなくすごい。

駒場WMMだって当方だって、何年もかかっても結局準優勝止まり。それより上の実績なのだから何も言えねぇ、状態。

が、優勝した先に何があるか、と考えた時に、

ハーキュリーズって強いらしいね

で終わってしまうのがもったいない気がする。

慶應シバリがある時点で、ハーキュリーズが強い→ハーキュリーズでラグビーをやってみたいが成り立たない。

つまり、言い換えると、

高校生の時にタマリバのラグビー教室に行ってたからタマリバでラグビーを続けたい

北海道に転勤になったからバーバリアンズで日本一を目指したい

こう言った純粋な考えの一切を排除する事になってしまうのだ。

こうなって来ると、あのチーム強いみたいだね、で終わってしまい、その先のリスペクトがなくなってしまう。もっと言えば、慶應だからこそ、世間から嫉妬の目で見られてしまうだろう。それがマジでもったいない。

タマリバも元々は早稲田系が母体で、駒場も東大慶應三菱商事が多かったり・・と各チームにカラーはあるが、どこもそれ以外の属性の人は入っちゃダメよ、とは言ってない。

各チームのカラーはあっても、ラグビーをやりたい全ての人を受け入れ、ラグビーの盛り上げび一役買うのがクラブチームのあるべき姿だと思うだけに、ハーキュリーズにはこの慶應シバリを是非再考して貰えれば・・・・とも思うが、まぁ彼らなりに考えるだろうから、どうなるか見守りたい所だ。

クラブチームの理念とかを考えていく中で、当方が気にしている点なんかを凌駕する大義名分が出て来るかもしれないし、むしろそっちに期待したい。

来シーズンも優勝なんかしちゃったら、それはそれですげーって話になるんだけどな。

頑張れハーキュリーズ。っつーかタマリバと六甲何してんねん。駒場もだけど。

〜今日の教訓〜

六甲との決勝では、J sportsの解説の野澤Gさんに名前間違えられた。

いやいや、本名知ってますやん。

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