さて、全国民が注目する我が国の国技、相撲についてである。
初場所はとっくの昔に終了し、徳勝龍と言うお腹の出たかわいいデブが感動的な優勝を果たした事は皆さまご存知の通りである。
あんな素晴らしいインタビューをされたら、好感度は鬼上がりで、CMの1本や2本、既に撮影が終わっているんじゃないかと思うのだが、なかなかその話は聞こえて来ず、各企業のアンテナの低さを呪うしかない。
そんな初場所。
当然初日から主要な取り組みは全て動画でチェキラッチョして来た当方、豪栄道に対してはいつも通り辛口で接して来た。
豪栄道が相変わらずだらしなさ過ぎてどうしようもないが、白鵬と鶴竜もかなりだらしない。ただ、白鵬に関しては、あと半年なんとか踏ん張って貰いたい所。
— インドだった殿下🇯🇵 (@tamanomiya) January 14, 2020
いつも通りぬるい豪栄道は、12日目で早くも負け越しが決定。こうなって来ると殿下の辛口もトーンが下がって来る。
豪栄道よ、今日明日は勝ってくれ。
— インドだった殿下🇯🇵 (@tamanomiya) January 25, 2020
14日目の取組前に、今日明日は勝ってくれよ、と檄を飛ばす殿下。今までの罵詈雑言は何だったんだ、と自分でもこのジキルとハイド的要素にゾッとしてしまう。
だが、そんな当方の切実な思いも届かず、豪快な太郎と書く豪太郎は14日目15日目と豪快に連敗。そのまま引退してしまった。
今まで、ぬるいだのどうしようもないだのと散々罵倒して来たが、引退されると非常に困る。
彼の良い所は、周りがぬるく休場しまくる中、ひたすら土俵に立ち続けていた事。その男らしさは実に素晴らしい。
にも関わらず、なんで毎回ぬるいだのどうしようもないだの言うのか。
高校横綱で当然実力はあるし、勝つ時は勝つのに、肝心な時に勝てない。稀勢の里とどこか通ずる点があり、応援したくなるのだが、その期待を毎回裏切られるので、頑張れを通り越して罵詈雑言になる、そんなロジックだろう。
実際、データを紐解いてみると、強い力士には殆ど勝ち越せていない。(番付が上なんだから当たり前っちゃ当たり前だが)
vs朝青龍
2勝5敗、うち1勝は不戦勝(実質1勝)
vs白鵬
7勝38敗、うち1勝は不戦勝(実質6勝)
vs日馬富士
11勝32敗
vs鶴竜
14勝28敗、うち1敗は不戦敗(実質27敗)
vs稀勢の里
15勝26敗、うち1敗は不戦敗(実質25敗)
その他、大関経験者に対しても、琴奨菊(30勝21敗)と照ノ富士(10勝5敗)には勝ち越しているが、琴欧洲(10勝14敗)や把瑠都(8勝10敗)には負け越しており、同じくぬるいの代名詞となりつつある高安にすら、13勝19敗と分が悪い。
こうやって見ると、やっぱり豪栄道はぬるいと言う評価になってしまうのだが、土俵に立ち続けて角界を盛り上げてくれていたからこそ、愛情の裏返しとして言えるセリフであり、引退してしまった今は、今までありがとうございました、しかない。
今年は恐らく白鵬と鶴竜も引退するだろうし、今後角界を引っ張って行けるのは誰なんだろうか、と不安になる。
スター候補はいるっちゃいるのだが、どうも小粒感がある気がするのは当方だけだろうか。
群雄割拠、なんて表現は聞こえが良いが、パンチのある力士が揃っている事が条件なので、そう言う意味ではやや物足りない感は否めない。
今、最も安定しているのは朝乃山なのかな、と感じる。
貴景勝も御嶽海も悪くないが、突き押し一辺倒はなかなか辛い。遠藤も中途半端だ。
後は復調気味の照ノ富士がどうかだが、何れにしろ、豪栄道が頑張って来た分、他の力士にももっともっと盛り上げて頂きたい所だ。
豪太郎くん、お疲れ様!!!!!