インドネタはもうやめた、みたいな事を書いといて、女々しくまだインドネタを書き続ける心の弱いボキ。
この件と、あと、最後に泊まったパークハイアットチェンナイのスイートの話だけはさせて欲しい所だ。
さて。
当方、チェンナイではAdyar(アドヤール、が正しい発音だと思う)に住んでいた。そして、立地としては極めて良い、と思っていた。
理由としては、
- 市内中心地にそこそこ近い
- アメスクにも20分くらいで着く
となる。
市内中心地に『そこそこ近い』と書いたのは、決して中心地ではないから。
Adyar川と言う多摩川的な川の南側にあり、北側にある中心地とは多少の距離があるからなのだが、これは言い換えれば、
Adyar=田園調布或いは二子玉川
とも表現する事が出来る。
そう考えれば実に良い立地なので、是非このエリアに住む事をオヌヌメしたい所だが、これから家選びをする人にここだけは選んではいけない、と言うアパートを紹介したい。
ズバリ、我が家である。
何故か。
解説しよう!
家のファシリティ自体は悪くない
早速、リビングダイニング(&玄関)の写真。
一番でかいポイントは、Boseのスピーカーシステムが壁面に装着されている事。
このスピーカーシステムを使って大音量でラグビーを観ると、何となくライブ観戦してる様な錯覚に陥ったので、
日本に帰ったら買おうかな・・・
とか思ってしまったが、最後の方は全くワークしなかったので、もはや全く魅力的ではない。
また、こんな感じで、キッチンも、ビルトイン型?って言うの?埋め込まれてるタイプのコンロで、地味にポイントが高い。
しかも、シーメンス製だし。どんだけ欧米かぶれなんじゃい。
最後のポイントは、寝室にあるこのデスク。
ライトがセンサー型になっていて、手をかざすと点灯、と言うシャレたアイテムだった。
収納も多いし、なかなか重宝したのだが・・・・
このセンサー型ライトは、入居して1年くらいで、漢らしく壊れた。
それ以降は、マジ暗い中でPCを操作せざるを得ず、シットとしか言い様がなかった。
オーナーも良いヤツ(だった)
以前、1歳児ロックアウト事件(こちらのエントリ参照:鍵付きの部屋も考え物な件)が起きた際、ドアノブを破壊しようとして、ドアまでも破壊してしまった事がある。
一応、こう言う理由でドアを壊さざるを得なかったんだよね、ごめんね、と言ったら、弁償させられるかと思いきや、
ベビーは大丈夫だったか?かわいそうだったな。
くらいのノリで何も請求されなかったのだが、これにはマジでビビった。
ロンドンとシンガポールにも家があるよん、的なゴリゴリの金持ちだったし、ちょっとその辺のインド人とは違うんかねぇ、とか話していたが、、、当然ながら信用はしていない。
ちなみに、『だった』については後でまた書く。
立地も良い
当方は体験出来なかった2016年12月の超絶サイクロンの時も、大通りを挟んだ反対側は浸水したりしてたらしいが、このアパートの周りは全く以って水害関連の被害はなかった。
そもそもちょっと高い所にあるし、建物自体も道路から50cm〜1mくらい盛られているので、ジェネレーターが被害に遭う事はまずないのだ。
この、
ジェネレーターが何処に設置されてるか
は地味に要チェックポイントなので、家探しをされる方は是非頭に留めておいて頂ければ、と思う。
まぁ、そもそもジェネレーターが必要になったり、ジェネレーター自体が浸水してしまう様な事態が起きなければ良い話なんだけどね・・・
ネガティブな事書きまくるぜ
と、ここまではまぁこの家悪くないじゃん的な事をたくさん書いてきた。
実際、悪くないのだ。これから挙げる様な事がなければ、次回も別に住んで良いかな、と思っている。
ただ、そのネガティブ要素がクソ過ぎて、結果的に
絶対住んじゃダメよ♡
になってしまう、悲しい現実があるのだ。
満を持してけなしまくるぜベイベー。
プールは鳩のフン水溶液
こんな感じでかなりイケてる風味のプールがある。
入居前は、ここで毎週泳いだる!とか思ってたのだが・・・・
・・・・
・・・
・・
・
退去するまで一回も泳がなかった。何故か。
我が家にはこんな感じのバルコニーがあった。
このバルコニーの奥側の空間の真下にプールがあるのだが、このバルコニーには鳩がハイパー高頻度で遊びに来る。
結果的にこのバルコニーで巣を作られ、卵まで産まれてしまったので駆除したのだが、それはまた別の話。
※参考エントリ:鳩がバルコニーに巣を作りおったので大至急退去頂いた件
となると、プールの上空を鳩が舞いまくる事は想像に難くなく、更にもう一歩想像を膨らませればうんこがボタボタ落ちてる絵面も簡単に思い浮かぶだろう。
そんなプール入るワケねーだろ、って事で、せっかくプールがあっても宝の持ち腐れであり、このファシリティに騙されてはいけないのだ。
チェンナイには、ちゃんとプールのついてる家がたくさんあるので、プールで泳ぎたい人は、ちゃんと環境を確認しよう。
オーナーが変わっちゃうよ
4月頭くらいにオーナーから入電。
はうあーゆータマさん、今度家を売る事にしたから、これから毎週人が見に行くぜ
と、極めて一方的な宣言をされた。
どうやら、オーナーは新聞に広告を出したらしく、マジで毎週末入れ替わり立ち替わり色んなヤツ(当然全員インド人)が我が家に入り込んで来た。迷惑だっつーの。
勿論、その全員に、ホテルでパクって来る不織布スリッパを装着させ、家の中が汚れるのを防いでいたのだが、大体の連中が家族で来やがった為、最後の方はスリッパの再利用を余儀なくされた。そりゃ、新しい家見るなら家族で来るよね。已む無し。
で、ポイントはそんなスリッパ云々ではなく、次にどんなオーナーが来るのかわからん、と言う点だ。
元々のオーナーはイケてたが、それと同じクオリティのオーナーになる保証はないし、下手したらパンチャーになるかもしれない。これがまず第一のリスクである。
水が良く止まるしクソくさい
これだけ書くと、
なんだよ、そんなのインドじゃスタンダードじゃん
と思われるかもしれない。
実際、水が止まるだの水がクサイだの、そんな話はそこら中で溢れかえっている。特段珍しい話ではない事も事実だ。
ただ、このマンションがヤバいのは、
水の管理をしてる別の部屋のオーナーが金をケチって良く水が止まる
と言う理由だから。なにそれ。
オーナー同士の仲が悪い、と言うか狂ったババァがいる
先ほど書いた、変なオーナーの話。
実名を挙げると、ぷりーた、と言うオバハンなのだが、まず以ってウルトラ金持ちである。
10世帯くらいあるこのアパートの部屋のうち、過半数は占有していると思われる。
で、その他の1部屋だけ持っているオーナー達と一緒に、オーナー会議的なのを常々開いているらしいのだが、聞く所によると、
たくさん部屋を持ってるから水道の管理も一手に引き受けている
と言う事らしい。
んで、インドにおいては、水道代は家賃に含まれるケースがあるので、水道代は家賃に含まれるケースがある=水の料金をケチれば収益性はアップ!と言うロジックを適用して来る様だ。ふざけんな。
これは先ほど書いた内容の補足だが、これだけでは狂ったババァとは言えない。
どの辺が狂ってるか、を補足していこう。何故オーナー同士で仲が悪いのかもご理解頂ける気がする。
絶対にドアは自分で開けない
だいたい、どのアパートにもセキュリティと称される門番がいる。
どんだけの防御力があるのか、は未知数だし、この門番自体が悪い奴らとツルんだら終わりなのだが、まぁ門番がいる事は多少の安心材料になる。
で、この門番君は、アパートの玄関の扉(↓の写真で言う所の道路に面したゲート)を開ける役割があるのだが、
それだけでなく、建物に入るオートロックを解除する役割も担ってくれている。
大抵の場合は、門番君がオートロックを解除してくれるのだが、そもそもトイレに行ってるとか何とかでいない場合がある。その時は、ドアの横にカードキーが置いてある(それはそれでセキュリティ上どうなんだっつー話もあるけど)ので、それで自分で開けて入るのだが、このババァは、門番君が帰って来るまでずっと待っているらしい。そして、門番君が帰って来たら激ギレする、と言う特性を兼ね備えたスーパーウーマンなのだ。こわ。
別に、自分で開ければ良いじゃんね。
我が家のドライバーが門番とくっちゃべってるとキレる
基本的にドライバー君は、我々が家の中にいる時は、その辺で待機してるしかない状態に陥る。
で、誰とでもすぐにトモダチになれるインド人の特性上、ドライバーと先ほどの門番君も良く会話をする事になるのだが・・・・
門番君が座っている椅子の周りで、ドライバーと門番君がくっちゃべっていたら、
お前の家(当方の事)に割り当てられた駐車スペースから出て来るんじゃねぇと言ってキレられる
と言ういちゃもん要素がハンパないキレられ方をしたそうな。
それ以来、ドライバー君はずっと車の中で待機する事になったのだが、体臭のキツくないドライバーでホントに良かった。
当方の2人目のドライバー君は、おいにーがついきーだったので、このアイテムを車のエアコンの吹き出し口全てに装着する、と言うこれまた狂った対応をしていた。
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已む無し。
と言う事で、AdyarのAddress apartmentには住んではいけない、と言うおはなし。
結局、我が家のオーナーも、このぷりーたが嫌で家を売ったみたいな事言ってたし、ぷりーたvs他のオーナー、みたいな構図になっていたのは事実。
オーナー同士が仲悪かったら、アパートのマネジメントもうまくいかないよね、とは思う。
繰り返しになるが、家探しは慎重に為される事をオヌヌメしたい。
〜今日の教訓〜
最近はもっと良い物件増えて来てるから、マジで選ぶ理由ないよね。
どんどん進化してるぜ、チェンナイ。