ヒゲから考える自分の目標設定の考え方について

インドで働いている男性諸氏は、ヒゲはどうされているだろうか。

当方は、毎日の髭剃り(うぃーんってヤツ)がめんどくさいので、何日かヒゲを放置して、その後に意を決してバリカンで整え、髭剃りで剃る事が良くある。

日本に本帰国になったら、たぶんヒゲは全剃りで過ごすので、少なくともバリカンの作業はなくなるだろうな、そんな事を考えながら、ふと自分はなんでインドでヒゲを伸ばしてるんだっけ、と思った。

以前、

ヒゲを伸ばすヤツは、自分に自信がないから他に対して威圧的な態度を取りたくてヒゲを伸ばしている

みたいなロジックを聞いた事がある。

まぁ自分に自信があるかと言われれば、ない。自分の事は恥じてはいないが、溢れる程の自信で全身が埋め尽くされているかと言えば、そんな事はないだろう。

卑下する事もないが、知識が増えるにつれ、また相対的に自己評価をする機会が増えるにつれ、若い時に持っていた様な『根拠のない自信』的なモノはやはり徐々に失われて行くんだと思う。

では、先程の説の通り、他を威圧したいからなのか?と聞かれると、それは良くわからない。単純に、『インドでしか出来ないから』或いは『インド人もみんな生やしてるから』と言う側面もある。

学生の頃も伸ばしていたが、これは純粋に『ヒゲのオレカッコいい』と思っていたのかもしれない。

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そう言う意味では、深層心理では『他を威圧したい』と言うのがあったかもしれないが、一方で『自分に自信があるかないか』の点では、確実に今よりも自信に満ち溢れていたと思う。

当方は大学時代、そこそこの強豪大学の体育会でラグビーをしていた。

強豪のラグビー部に所属している、と言う事自体もそうだし、本格的なラグビーはほぼ大学から始めたに近い(中高では15人制のラグビーは1回しかした事がない)中で、その強豪校でトップチームまで上がる事が出来た点でも、非常にプライドを持っていた。

当方のダメな所は、トップチームに上がった事で満足してしまい、それ以降の努力を怠った所だろう。大学入学当初、特に大きな怪我もしてないのに同期25人の中で試合に出るのに一番時間がかかった(11月まで試合にすら出れなかった)くらい、正直誰からも期待されていなかったので、自分の中での目標設定が『チームとして日本一になる』とかよりも『まずは個人として上のレベルに上がる』になっていたんだろう、と思う。

当方のポジションはバックローと言われ、3人が同時に試合に出るポジションなのだが、当方が4年の時は、

  • 同期副将(高校日本代表・卒業後はトップリーガー)
  • 1個下の主将(卒業後はトップリーガー・日本代表候補まで行った)
  • 2個下の主将(高校1年から高校日本代表・卒業後は普通のサラリーマン)

と言うかなりクレイジーな連中が揃ってしまっており、リザーブの一枠を如何に射止めるか、が課題だった。

ところが、いざその19番を射止めると、途端に満足してしまい、その後の努力が全く足りなかった。あの時、何故更に上を目指さなかったのか、と今でも時々残念に思う事がある。

このストーリーから導き出されるのは、目標を持ち続ける事の大切さだと思っている。

言うは易し、なのだが、一つ一つ目標を設定して、クリア出来たらまた次の目標へ・・・と言うのは意外と難しい。

白鵬は本当に凄いな、と思う。彼はどうやってモチベーションを保っているんだろうか。

イチローにしてもそうだ。キングカズもそうだし、継続して努力が出来る、と言うのは一種の才能だと思う。才能だとは思うが、本人の心構え次第では、その域に近付く事は可能だろう。結果はどうであれ、そうやって努力を続ける事、続けられた事と言うのは、本人の満足度・自己肯定感と言う意味では確実にプラスになるはずだ。

大学の時、途中までは順調に努力をしていたのに、ちょっと上のレベルに上がっただけで途端に努力を止めてしまったのは、実に勿体ない。

過ぎてしまった事は仕方ないので、その経験を如何に今後に活かすか、にフォーカスしなくてはならないのだが、では実際に今何の努力をしているのか、と問われると答えに窮する。

色々とやりたい事はある。仕事・プライベート問わず、やっていて楽しい事もたくさんある。ただ、何かが足りない。

それは恐らく、やりたい事ごとの明確な目標なのではないか。

例えばラグビー。

子供達にラグビーを教えて、結果的に『楽しかった』と言われる事程嬉しい事はない。

毎週の練習で、子供達、或いはラグビー初体験の大人にどうやって楽しんで貰うか、等は一生懸命考えたりしているし、そう言った点で努力はしているんだろうが、目標はどこにあるのか、と聞かれると動揺する。将来の日本代表を育てたい、とか言っても非現実的っぷりに引く。

他にも、このブログ。

非常に幸運な事に、現時点では誹謗中傷を受けた事もなく、『この前のアレ面白かったわ』等と言われると何か嬉しい。

ネタになりそうな事も一応日々探してるし、その中で見つけたインドの面白さ等を、どうやってわかりやすく発信するか、とかはこれでも地味に考えたりしている。でも、別に目標はない。天下一のブロガーになりたい、とも思っていない。

そう考えると、目標のない所で行っている努力は、ムダではないが、非常に勿体ない気がする。しばしば起きる小さな成功体験も、どこか刹那的だ。

やはり、何か明確な目標を定め、そこから逆算して緊張感を持った日々を過ごす方が良いのかもしれない。日々の生活の充実なんてものは、その先にしかないんだろう。

ヒゲの話からかなり飛躍したが、

明確な目標のない生活をしている⇒強い充実感を感じていない⇒自分に自信が持てていない⇒そんな自分が嫌で自分を大きく見せたい⇒ヒゲ生やしてる

と言うロジックで良いだろうか。

非常に恥ずかしいので剃ります。

ちなみに、先ほど書いた2個下の主将をやった名プレーヤーの後輩は、大学2年(未成年)の時点で既にこんな肉体をしていた。

ゴリラかよ。

~今日の教訓~

腕と脛の毛は薄いけどヒゲは濃い。

あと胸毛。腕に生えないのにおっぱいに毛が出没するの、なんで?

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