世間では、かなり頻繁にオレオレ詐欺に引っ掛かる老人の報道が流されている。
メディアでも警察でも銀行でも、あれだけ引っ掛からない様に、と言われているにも関わらず、だ。
この手の報道に触れると、短絡的に、
なんで引っ掛かるんだろう
と思ってしまうのだが、ひょっとしたら本当に巧妙で、見抜けないレベルの芝居を打って来るのかもしれない。
そもそも、なんで自宅にウン千万もあるんだよ、と感じてしまう。
当方は、子供の頃から隠し扉とかに憧れており、我が家にもきっと隠し扉だったり隠し部屋があるだろう、と思って色んな所をあさりまくっていたのだが、ウン千万の現金なんか発見した事はない。
出て来たモノと言えば、梅干しとか非常時用の食糧くらい。
そんな、何もないであろう我が家(実家の事)に、先日ついに一本の電話が。
もしもし、タマだけど、と言う内容が含まれるのだが、タマだとちょっとリアルさに欠けるので、便宜的に犯人は『カズ』を名乗った事にする。
母;はい、もしもし。
犯;もしもし、こんな時間にごめんね。
母;はい、どちら様でしょう?
犯;カズですけど、ごめんね、こんな時間に。
母;・・・どちらのカズ様でしょう?
犯;僕だけど、カズだけど。
母;・・・いえ、どちらのカズ様ですか?
犯;・・・あ、間違えました、ごめんね。 ガチャ
まず、当方が自分の事をカズと名乗る事はほぼない。
そもそも、当方の名前を一発で読める人の方が、今までの人生では少なかったのだが、この犯人は当方の本名を当てている。
きっと、フリガナ付きの名簿が出回っていたんだろう。
だが、その前に、重低音ウーハーと称される当方の美声に対し、この犯人はやたらと声が高かった模様。
おかん曰く、
高い声で、やたらとごめんねを連発するオレオレだった
との事。俺様の声質を確認してから出直して来い。
なお、マダムの母親にも、昨年義兄を騙ったオレオレ詐欺があった様だが、病院で手形の入ったカバンを盗まれて云々と言う説明をする犯人に対し、とりあえず一通り付き合った後、
あんたも知ってる通りうちには現金はないの、自分で起こした事は自分で責任取りなさい、良い歳して甘えるんじゃない
と叩き返した所、
ったくろくな親じゃねーな!子は親を選べないんだよ!
と言う捨て台詞を吐かれたらしい。どっちもセンスある。
で。
オレオレ詐欺じゃないけど、当方にも例の『コンビニでカード買って来て詐欺』が来たのでそのお話。
中高大の同級生で、今はデリー勤務している友人から突如として以下ライン。
最初は普通に全く疑わなかった。
今忙しい?って言われたから、
インド人に説教している所だ
と素で返したら。
思いっきりアカウント乗っ取られてるやんけ。
とりあえず一通り付き合って、犯人に
お前が乗っ取ったのはインドに住んでいる人間のアカウントだ
と言うのをわからしめた所で終了。わかったのかどうか知らないけど。
出来れば、
このファミマでも売ってる?
と言いながらこの写真を見せたかったけど、その前に終わってしまった。残念。
ちなみに中段で書いた義理の母の件だが、義兄がその日病院に行っていたのは本当であり、携帯の調子が悪いから変えた、と言うのも本当だったらしく、途中まで義母も気づかなかったらしい。
金を請求して来た段階で、
うちの子はそんな事言って来ない
って事で気付いたらしいが、そう考えると、引っ掛かってる人がやられてるのは、やっぱり本当に巧妙な手口なのかもしれない。
マジで色々行動パターンとか調べてそうだよね。
~今日の教訓~
ホントに頭良い集団が組んだら、多分最強の詐欺集団になるんだと思う。
その頭脳を公の為に使ってくれ給え。