春は出会いと別れのシーズン。
ここチェンナイでも、毎週の様に帰任の人がいて、送別会ラッシュが続いている。
チェンナイから日本に帰る人がいる=日本からチェンナイに来る人がいる、と言う事なので、恐らく日本でも今は送別会がひたすら繰り広げられている事だろう。
チェンナイに来ると、一番恋しくなるのは日本食だと思うので、とにかく食いたいモノをリクエストして食いまくって来る事をオヌヌメするが、そのついでに『自分がどれだけ食える人間なのか』を知っておく事も重要だと思う。
自分のお酒の限界がどの程度なのか知っておきましょう
の様な啓蒙活動はしばしば耳にするが、
自分がどれだけ食べられるか理解しておきましょう
こっちの文言はあまり聞かない気がするのだ。
と言う事で、以下ストーリーを参考に、どのレベルが自分の限界か、想像してみて頂ければと思う。
登場人物
沼田;ラグビー選手。入社時に93kgあった体重を70kg台後半にまで落とし、モテようとしている。
小田;ラグビー選手。背が低い事と圧倒的な足の遅さが特徴ながら、身体のキレは抜群。
西田;セパクタロー選手。セパクタローであれば日本代表になれると考えセパクタローを始めるも、日本代表になれず。
大田;ラグビー選手。メンバーの中で最も若い。フッカーにポジション変更すれば日本代表になれる、と言われるも、持ち前の向上心の無さからあっさり断る。
タマ;ラグビー選手。インド赴任を控え、可能な限りメシを食べたい。
なお、自分たちは自分の酒の限界は知っている、と言う考えから、この日は一切のアルコールを断ち、ひたすら食事のみとした。
0次会;ジェクサー東京
タマ、この日の圧倒的な摂取カロリーに備え、定時ダッシュしてジムでもダッシュ。
焼け石にウォーターの様に見えるが、こう言った地道な取り組みが大切。
ちなみにこの日は昼休みもジムに行っていたので、気合いの1日2セットとなり、受付のお姉ちゃんに感心された。
『意識高いですね〜』
1次会;新橋二郎
当然、全員大ダブルやさいニンニクアブラ辛めを頼む。沼田はお客さんとの打ち合わせが終わらず参戦出来ず、顰蹙を買う。
大ダブルとは、二郎の中でのゾーマ的存在なのだが、そこに更にトッピングで威力を増す、と言うもの。
麺の量が増え(=大)、且つ入っているチャーシューの量も倍増(=ダブル)、これだけでも死にそうなのだが、麺の上に載せられる野菜が激盛りになり(=やさい)、ぶち込まれるニンニクの量がクソ増え(=ニンニク)、投入される背脂の量がもっと増え(=アブラ)、更には醤油味がウルトラ濃くなる(辛め)、と言う状態だ。
言ってみれば、バイキルトとフバーハとマホカンタとスカラ×3くらいがデフォルトでかかっていて4回攻撃くらいして来る状態のゾーマ。もはやしんりゅうの域なのではないか、と思えるラスボス感なのだ。
ここで全員、かなりのダメージを負う。
一番厄介なのはチャーシュー。
スープの中に沈めて、完食した事にしたい気持ちに何度も襲われるも、何とか食べ切り、ほうほうの体で逃げ帰る。
1.5次会;マック汐留
ここでようやく沼田が合流。
二郎で負うべきダメージを負っていない為、ビッグマックのLLセット等を2セット分お見舞い。
つらいっすね とか言いながら普通に完食。恐らく大したダメージではない。
2次会;トラジ汐留
夜景がキレイなレストランにて焼き肉開始。
隣でカップルが夜景を背景にラブラブ焼き肉を楽しんでいる中、わかめスープにすら苦戦するオッサン4名と、普通に1人で焼き肉を楽しむ沼田。
ここで西田が限界を迎えドロップアウト。
5名で入ったくせに、お会計はまさかの5千円。安過ぎ。
如何にこのオッサン達が肉を食べなかったかを窺い知る事が出来る。
3次会;はしご
ラーメンで始まりラーメンで終わるべき、と言うタマの意向により、最終決戦は新橋の名店、はしご。当然ラーメン屋さんである。
ここでは、名物、ぱいこーだんだん麺を食べる。
たかだか一杯のラーメンに20分以上の時間をかけ、なんとか撃破。
日本代表になれるポテンシャルを持った大田のみがピンピンしており、やはり胃袋も日本代表級か・・と感心したのである。
二郎大ダブルフルコンポを食べ、肉を2〜3枚とわかめスープを飲み、担々麺を食べる。
字にすると大した事ない様に見えるが、実際はマジでエグいので、是非チャレンジして頂きたい。
ゴルフコンペとか行った時、
あそこのテーブルにカツカレー大盛りとステーキお願いします
とか言って無理矢理後輩に食わせてたりするけど、いつも通りじゃフェアじゃないし、インドでは自分も新人なんだから、同じ立ち位置に降りて食い練してみたら死ぬ程エグかった、と言うお話なのだ。
〜今日の教訓〜
二郎大ダブル>>>>マックLLセット×2
3セットくらい食べさせないとマッチしないかな。