タイのレディーボーイからインドのヒジュラに思いを馳せてみる件

力強くタイに行っていた事は前回書いた。

この出張の中で、タイの会社のスタッフとメシを食べに行ったのだが、メンバーが日本人以外に

  • 営業のドン(タイ人女性)
  • 営業のスタッフ(タイ人女性×2)
  • ドンの彼氏(初めて会ったタイ人)
  • 当方が連れて行ったインド人

と言う意味不明な組み合わせだった事には笑った。

タイは女性が結構ガッツリと働いている文化なので、飲み会に女性が多い事自体には別に違和感はない。

インドとはかなり違うよなぁ、と当たり前過ぎる事を考えながら食事をしていたら、店員が何かごちゃごちゃ言っている。

なんだ?と思いつつもタイ語だから良くわからず放置していると、後輩が、

タイ語であいらぶゆーとか言ってますよ

と言って茶化して来る。ほほぉ。

さすがにあいらぶゆーの意味くらいはわかるので、状況から判断するに、どうやら求愛されたらしい。普段モテる事のない非モテの身分としては、社交辞令であったとしても実に悪くない気分である。

遂に俺にもモテ期が来たか、小学校の時は凄まじい量のチョコ貰ってたな、そう考えるとチョコの量では完全に小学生の頃が人生のピークだったな、つーか今年はゼロだったしそもそもインドにすらいなかったから嫁さんにも貰えなかったな

等と考えながらその女の子にありがとうとか言って話すと、なんか声が低い。

むむっ、貴様まさか・・・と疑念Maxでタイ人の女性スタッフに聞くと、あっさりと

ヤツはレディーボーイだ、タマさんおめでとう、彼女が出来たね

と完全にカモって来るではないか。

こう言った時の対応として、

  1. いやいや、俺オカマはダメなんだよ とか言いながらガチ否定
  2. マジか、くっそ嬉しいんだけど とか言いながら乗っかる
  3. 肯定も否定もせず動揺する

と言った形が挙げられるが、ここはこのままカモられてる状態に乗っかっておいた方が場が盛り上がると考え、調子に乗ってツーショットを撮ってみた。

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ツーショットを撮ってはしゃいでいる殿下を見てはしゃぐタイ人たち。

まぁ、彼女らが本当に盛り上がっていたのかは良くわからんけど、サムいヤツだと思われなかっただけ良しとしよう。

ちなみに、写真を撮る時におっぱいが腕にガッツリ当たったが、ビビるくらい柔らかくて、現代技術の奥深さを初めて知る事が出来た。

彼と言うか彼女と言うか、あの人が下まで工事完了してるのかは知らないが、もし工事完了してたとしたら、仮に事に及んだとしても現代の技術を以ってすれば、何も気付かないのではないか、そんな事も感じた。

取り乱したが、おっぱいの話がしたいのではなくて、タイではこの手の『レディーボーイ』が完全に市民権を得ている事に対して、インドはどうか、と言う事を書きたいんだった。ついはしゃいでしまった。

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タイでは、

  • レディーボーイ

と言う3者が、それぞれ対等に存在していると理解している。その他にも、ボーイレディー(?)とか細かいカテゴライズがされてるのかもしれないが、それは良くわからないので一旦置いておく。

一方でインド。

男と女以外に、ヒジュラと言うジャンルがある。基本的にレディーボーイと同じ概念と考えて良いだろう。

帰り道、ヒマだったので同行していたインド人とこの話をしてみた。

まず、タイで起きている3者の共存。想定通りではあるが、それはインドでは真逆だとの事。

力関係と言うか、世の中の流れ的には、

男>>女>>>>>>ヒジュラ

こんな感じだろう。そもそも女性ですら未だに蔑視の対象だったりするし。都心部ではその傾向も当然改善されているが、田舎の方ではまだまだ。

うちの会社でも、以前営業のスタッフに女性を入れようとしたら抵抗勢力が出現して、憤怒したタマさんのタマキャノンによって全員が豪快に駆逐された事件があったくらいだ。

女性ですらそうなのに、ヒジュラがまともな扱いを受けられるはずがないよね、と言うのが現実らしく、タイとは残念ながら相当差がある。

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次に、じゃあヒジュラはどう生きていくのか、について。

タイのレディーボーイ達は、市民権を得ている事もあり、レストランだったり一般企業だったりで普通に働いている。だが、インドのヒジュラはなかなかそんな機会に恵まれない。

一部の先進的な企業や、聞いたばっかでもう忘れちゃったけど、どっかの州政府がスタッフとしてヒジュラを雇ってたりするらしいが、極めて稀な例だろう。

一つ光明が射すのが、

ヒジュラを神の使いだと考えている層が一定数いる

と言う点。

以前こちらのエントリで、ドライバーがヒジュラにカツアゲコンコンをされてあっさり応じてしまい、殿下からもキレられて散々だった件を書いたが、このドライバーは恐らく

ヒジュラは神の使いだから、無碍に扱ってしまうと呪われる

くらいに考えてた可能性がある。

そう言った人々の心理を利用して、車のコンコンさん(カツアゲ)以外にも、祈祷等の儀式にお呼ばれされる等で活躍するヒジュラもいるらしい。

へぇ〜そうなんだ、でも神様ってどの神様よ?と思って聞くと、どうやらこのお方。

Ardhanarishvara選手。あるだなりしゅばら?なんて読むかわからんが、写真半分が男性、半分が女性で、まさにヒジュラさん。読み方もわからないし、何のご利益があるのかもわからないけど、神様がたくさんいるヒンドゥー教ならではの神様と言える。

この話は初めて聞いたので、また賢くなった気がする。

何れにしろ、インドがヒジュラが生き辛い世界であるのは間違いないので、いっその事タイに行ってしまってはどうだろうか。

ドバイにもオマーンにも死ぬ程インド人がいた一方で、タイにはそこまでいなかった様に感じたけど、実際はどうなんだろう。

インド人コミュニティがしっかり存在してると、ヒジュラがその中に入っても排除されてサポートして貰えなかったりするのかな?等といらん想像をしているが、タイみたいにインドも寛容になれば良いのに、でもそれってインドだけじゃなくて日本もだよな、、と遠い目をしてしまう。

ガンバレヒジュラ。

なんか、ゴエモンみたいなフレーズになっちゃったな。

懐かしっ!!

〜今日の教訓〜

俺の顔でかい。

フジモンか。

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