浅尾拓也と言うピッチャーをご存知だろうか。
当方、立浪・種田・パウエル・落合の時代からのドラゴンズファンだったりする。
高木監督が嫌いだったのと、中学入学後はラグビーばっかりしていた事もあり、95年以降の様子はあまり記憶にないのだが、社会人になって、最初の上司が愛知出身熱烈ドラゴンズファンだった事で、自動的にドラゴンズ熱が再燃。
2011年頃には名古屋勤務していた事もあり、結構ナゴヤドームに試合を観に行ったりもしていた。
当方の中で印象に残るピッチャーとしては、
今中・山本昌・岩瀬
なのだが、この浅尾もなかなか思い出深い。
高校生の様なベビーフェイスで155km/hくらいの剛速球を放り、連日連夜登板するその姿はなかなか漢らしかった。
浅尾と岩瀬で負けたらしょうがない、と落合も言っていたが、その感覚は間違いなくファン目線でもあったと思う。
登板過多が原因なのかどうかは不明だが、その後故障が続き、結局今年で引退。
先日、引退試合が行われたが、同日に出場した野本(浅尾と仲が良いらしく、彼も今年で引退)が浅尾の投球シーンで涙を流しているシーンには心を打たれた。
こちらが動画。
浅尾自身も、マウンドに上がる時点で涙を流している様にも見え、やはり、自分の肉体を極限まで追い込む努力をしているスポーツ選手の涙は、見ている者を感動させると思うのだ。
157km/hも出ていた球速は、この日Max138km/h。それでも、ホームランを打ちに来た打者を最後はフォークで三振に取った事には心を打たれた。
阪神の応援団も、気を遣ってくれたのか、楽器は使っていなかった様にも見えたし、三振に取った後に岩瀬が出て来て、黄金リレーを再現してくれた辺りも演出としては完璧で、非常に美しい引退試合だったと思う。吉見がベンチの奥の方で泣いてたのも良かった。
今年は、浅尾以外にも荒木も引退、先ほど書いた岩瀬までもが引退してしまい、一つの時代が完全に終わったな、と感じてしまう。
プロ野球選手に引退はつきものだし、他の球団でも今年は松井稼頭央だったりビッグネームが引退しているのだが、この浅尾の引退、そして引退試合は結構胸を打たれたので書いてみた。
上記の3名は来季もコーチとして残るとの事なので、最近クソ弱い中日を再建してくれる事を祈っている。