どうしても気になる女性がいる。
気になって気になって仕方がないので、彼女の事を書いてみたい。
ただ、
女性のプライベートを明かすなんて、人として終わってる!死ね!
と言われる可能性が高い事が想像出来るくらいの常識は、かろうじて備わっている。
従って、あくまでもこれは聞いた話として捉えて頂ければと思う。断じて当方の周りで起きている話ではないのだ。
ご理解頂けただろうか。と言うか、ご理解頂きたい一心で震えている。
当然、その女性は良く知らない人なので、名前を仮にサラダとしておく。
ラクダにしようかどうか迷ったが、女性っぽさがそれとなく伝わるサラダの方にしておく。
『ダ』が含まれてるんだな、と言うのがにじみ出てしまうネーミングセンスだ。
以下、まるで当方が見聞きした様に書くが、あくまで知らない人の話を又聞きしていると思って頂きたい。
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サラダのスペックを書いてみる
まずは、サラダのスペックから書いてみよう。
- 30代半ば、既婚
- 子供はなく、チェンナイ北部?で働く旦那とは別居中
- 債権回収の電話で怒鳴り散らしててちょっと引く
- 2017年の12月に入社
- 英語はちょっとわかりにくい
サラダは、債権回収に関しては恐ろしい腕前を持っている様だ。
電話口で相手をタミル語で圧倒するその姿は、まさに鬼神の如しと称されている。インド神話で言う所のカーリーだ。目が3つあり、腕も4本・・・はないが、それくらい恐い。
ある日会社に来なくなる
そんな感じの漢らしいサラダ。
ちょっと前の週頭、姿が見えないので、サラダはどうしたんだ?と周りのインド人に尋ねると、家庭の事情で・・・とモゴモゴ言う。
何?DV?と冗談のつもりで聞くと、どうやら本当にそんな感じらしい。マジか。
どうも、別居してる旦那が、サラダが浮気していると思い込み、
旦那;お前浮気するとは何事だ!
サラダ:してないし!人の事勝手に疑って何なのよ!
旦那;ムキー!
こんなノリらしい。単細胞か。
ノープロブレムサーの先には
真面目に法廷闘争になりそう(と言うかなっていた)らしく、ちょっと興味ありつつも、サラダがまた出社して来たので、
おう、大丈夫か。
と声をかけたら、ノープロブレムサー、と力強く答えて来る。
当然安心していた。むしろそのまま忘れる勢いだった。
そしたら。
お盆前くらいに、退職願が出された。何故だ?
俄に高まる緊張感
直接聞くのは気が引けるので、別の部下にヒアリング。
すると以下回答。
旦那が完全にキレているらしい
会社を辞めないと殺すぞ と恫喝されている
会社を辞めるだけじゃなくて、チェンナイから出て行けと言われている
なにそれ?
いやいや、うちの会社チェンナイじゃないじゃん、カーンチプラムじゃん(厳密にはチェンナイシティじゃなくて、カーンチプラムディストリクトになる)と屁理屈を言うと、
まぁそうですけど、それじゃダメです
との当たり前の回答。
やべーじゃん、殺人事件とか嫌よ、と言う事でシャレにならないので直接ヒアリングをする事にした。
インドでは普通と言い切る
こちらから仕掛ける前に、サラダの方から退職届にサインをしてくれ、と部屋を訪れて来たので、普段は椅子に座る事は滅多に許さない(と言うかみんな基本立ってる)のに、珍しく着席を指示。
色々話していると、
一方的に疑われています(知ってるよ)
私は潔白です(それは知らない)
この状況は他の家でも良く起こります(マジか)
インドの女性は男性に隷属的なのです(マジか)
本当に殺されると思うので辞めざるを得ません(だよね)
離婚の意思は表明しています(そりゃそうだ)
だけどまだ2人のサインが入ってません(急げ)
サインしたら国外で仕事をします(サラッと言うなお前)
と言った感じで、ショッキングな内容を次々と述べて来た。
途中、目に涙を浮かべていたので、これが演技だとしたらかなりの本格派だ。ボリウッドの世界に行った方が良い。
本当にインドでは普通なのか知りたい
とは言うものの、他のインド人スタッフと話をしていると、
酒飲んで家に帰るとワイフに殺されるサー
等と言って、当方の酒を断る不届き者がたくさんいる。
インドでは、農村部を中心に、未だに女性の社会的地位が低かったりする事もある。それは残念ながら事実の様だ。
だが、チェンナイは、そうは言ってもかなりの都会であり、この手のステレオタイプはだいぶ改善されているモノだと思っていた。
ワイフがキレるサー、のストーリーからも、
インドは都市部では日本みたいにかかぁ天下的なファミリーが多いんだな
と無邪気に思っていたのだが、勘違いなのかもしれない。
N=1の事例だけでは判断出来ないのだが、この手の話がリアルに『良くある話』なのかを知りたい。
嫁=カーリーなので・・
とりあえず彼女はもう退職しており、関係なくなったので満を持して書いている。
おっと、もともと関係ない女性だった事を忘れていた。
冒頭に、債権回収の時の彼女はまるでカーリーの如し、と書いたが、良く考えたら、
- カーリーの旦那はシヴァ
- シヴァは創造と破壊の神
- シヴァの象徴はおロンロン
と言う事で、彼女の旦那が暴れん坊なのも已む無しなのかもしれない。
そんなこんなでまた部下を一人失ったのだが、彼女の今後の人生がやや気になるのだ。
うまい事再婚出来ます様に。
〜今日の教訓〜
会社にも電話して来てて、かなりの執念。
嫉妬じゃなくて、顔に泥を塗られた、的な感情なのかな。