子育てをしていると、何度も同じ事を言わされる局面が出て来る。
洗濯物をちゃんとカゴに入れなさい、だの、勉強終わったら机の上を片付けなさい、、だのと、まぁどの家でも似たり寄ったりなんじゃないか、と感じている。
しょっちゅう同じ事を言っているこの状況、その同じ事を言う瞬間は、だいたいにおいて
また言わせやがって
の様な感覚に陥る事になる。
とは言え、子育てにはこれは付き物だろうし、そもそも期間限定みたいな話だし、何なら今を楽しもうぜ、くらいに思える話ではあるのだが、あれちょっと待てよと。
俺、これ会社でも同じ状況に陥ってんじゃね?って事はインドにいる限り子どもが成長してもずっと同じなんじゃね?
ってトコに気がついてしまった。
今日は、当方がリピート発注しているお小言について、いつも通りケーススタディの形で触れてみようと思う。
ケース1;旧ロゴを使うな
当方の勤務している会社は、数年前にロゴを変更した。
従業員である我々でも、大して変わってねーなと感じてしまうレベルのマイナーチェンジであり、街中を走っていても、旧ロゴを使っているお店はたくさんある。
が、ロゴが変わった事は事実であり、ブランディングの観点からも、社員が旧ロゴを使った文書を作る、なんて事はハッキリ言ってあってはならない話である。
だがここはインド。何度言っても旧ロゴを使って来るスカポンタンが後を絶たないのだ。
旧ロゴを使った文書を持って来る → 毎回指摘する → 全然直らない → ムカついて全社一斉メールでcautionレターの様なモノを出す → 少し効果あり → それでも未だに旧ロゴを使った文書へのサインを求めて持って来るクソ野郎がいる → 文書自体のクオリティがそもそも低いのでまずはそこを指摘 → 直させて持って来させる → そこで再度ロゴの指摘をする → 更に直す手間をかけさせる → 新ロゴのちゃんとした文書を持って来る → お前俺のこのメール見なかったのかよ → 読みました → じゃあ無視してるって事ね → すみませんうっかりしてましたサー → 机の前にこのメール貼っとけバカ! ←イマココ
見せしめの為に、旧ロゴと新ロゴを貼ったA4の紙をデスクに貼らせる、と言うパワハラに打って出た結果、さすがに最近はあまり旧ロゴは見かけなくなった。
ちなみに『最近』とはここ2週間くらいの話であり、殆どチェンナイにいなかったからだけの可能性も充分にある事は、読者諸賢はお気づきかと思う。
もうしばらく様子を見てみたい。
ケース2;トイレをキレイに使え
もうこんな事ブログに書くのもアホらしいのだが、インド人、ビックリするくらいトイレの使い方が雑なのだ。
インドは、先日のこちらのエントリでも触れた通り、職業カーストみたいなのがあり、ひたすら便所掃除をしているおっちゃんが当社にもいる。
そいつがいるんだから汚しても良いでしょ、みたいな感じでトイレを使うヤツがいるんだろうな、と解釈してはいるが、とにかくトイレの使い方が汚い。
例を挙げるのも不愉快だが、手洗いした後のティッシュをゴミ箱に入れないで床に落としっぱなしにする、みたいなライトな所から始まって、うんこを流さないアホもいるかと思えば、工場のトイレ(オフィス側より格段に汚い)に至ってはうんこがカップインしていない事すらある。
どう言う事?
これに関しても、写真撮って(ティッシュの写真ね。うんこではない)全社に一斉にブチ込んだのは言うまでもない。
そのメールの中には、
工場の中ではないとは言え、オフィスのトイレでも3Sをキープする事は我々の義務である
そもそも自分の家でもお前らはそう言う使い方をしているのか
トイレは全員が使う所であり、他人を不快にさせる様な事はするな
と言うかなりレベルの高い訓示が含まれていたのだが、こんな事言わすなよ、、って感じなのだ。
なお、このメール以降、ティッシュが落ちている事はなくなったものの、それこそうんこが流されてなかったり、床がビーシャビーシャだったり、って事は日常茶飯事で起きている。
これについては、
まぁ、ティッシュの画像しか添付しなかったからな、、俺の注意の仕方が悪かったよな。。
とベクトル自分の考え方で反省している。
なんでやねん。
ケース3;簡単に上司を売るな
何回か当ブログにも登場している、マネージャー・Y君。彼のポンコツ具合は尋常じゃない。
前も書いた、自社のマーケットシェアが140%って答えてしまうパンチャーである。
こいつは、アホタンな上に、困ったら自分の頭で考えずに、すぐ上司である当方を使う、と言うある意味優れた特性を持っている。
実際のやり取りは不明だが、インド人同士でやり取りをしていて、ちょっと答えられない事があると、
タマさんに聞いてもらえますか?
の様な事をマジ気安く言っているんだろう。
いきなり知らん番号から電話がかかって来て、出るとマジ大した内容じゃない事がほとんど。
お前な、そのレベルの仕事で俺の名前を出すんじゃねーよ と言う内容を、もう少しマイルドにして伝えてはいるのだがなかなか直らない。
一番腹立ったのが、去年の年末に
Yに頼んだらタマさんに聞いてくれって言われたんだが、タマさんのカンパニーのダイアリーが使いやすいからくれないか
と言う問い合わせが直接あった事。
当社のダイアリーは何故かお客さんに結構人気があり、日本からわざわざ輸入して年末の挨拶で配ったりしているのだが、発注段階からY君に対して、トータルで何冊必要か、を聞いて、彼の希望通りの部数を発注してやってあるのだ。
にも関わらず、気前良く後先考えずに配りまくった結果、あっさり足りなくなってこっちにブン投げて来た事くらい瞬時に想像が出来る。
てめぇそんな事も判断出来ねぇならやめちまえ! とは思っただけで言わず、
僕は君に本件の裁量を君の希望通りに与えたはずなのにどうしてその中でマネージ出来ないんだい?マネージャーと言うポジションの意味を考えてみて今回の件があるべき姿なのかどうか教えてもらえるかい?
と紳士的に連絡。
すると、いっちょまえに言い訳と共に、今後は改善をする、の様なこの世で最も信頼度の低い殺し文句をくっつけて来る。
おっけーわかった。僕は君の改善に期待する。しかしながらこのワードは既に何回も見た事があり、ここ1年の君のパフォーマンスは去年対比で改善と成長が見られなかったと言う事を示唆するね。
と打ち返し、今年の査定は1ミクロンもプラスを付けない事を既に宣言しておいたのは言うまでもない。
当たり前だバカ。査定つけて貰おうとか5万年早いわ。
ケース4;クラクション鳴らすな急ブレーキするなゲップするな裏道行くな
そろそろ疲れて来た。
これは会社ではないが、会社が雇っているドライバーの話なので一応エントリー。
当方のドライバーは上記の通り会社契約なのだが、既に5人目。過去の4人は、当方が嫌だったのか、あっさりと辞めて行った。
以下、過去のドライバーリスト。読者諸賢の家に同じ名前のドライバーがいたら、ドキがムネムネするかもしれないがご容赦願いたい。ついでに、タマってヤツを知ってるか?と聞いてもらえば、罵詈雑言と共に当方の紹介が聞けるかもしれない。
1人目Ramesh;会社の金ちょろまかしてクビ(1ヶ月ちょい)
2人目Siva;人事に怒鳴られるのが嫌だ とか言って退職(2ヶ月ちょい)
3人目Suresh;飲酒運転未遂でクビ(3ヶ月ちょい)
4人目Saravanan;ある日いきなり行方不明(8ヶ月ちょい)
で、今のJ君は、今の所約半年続けているので、最長不倒を更新しては貰いたいのだが、過去の4人と比べると明らかに腕は良いと思う。
が、それでも腹立つ事は良く起きる。
まず、渋滞に並べない。
例えば2車線で渋滞していたとする。
横のレーンがいきなり流れ出したら、そりゃそっちに行くのもアリだとは思うが、1台動いただけでそっちに割り込もうとするのだ。意味がわからない。
当然、左に行ったり右に行ったりを繰り返す事になる。
何度注意しても直らないので、もう外は見ずにひたすら音楽を聞いて、パソコンかiPadとにらめっこの毎日である。
他にも、渋滞しがちな幹線道路をやたら嫌うヘキがあり、気安く裏道を使おうとする。
で、しょっちゅう起きるのが、
超細い道に入る → 嫌な予感する → 反対側からトラック来る → 全く動けなくなる → 後ろからも車がどんどん来てドツボにハマる → 通行人のオッサンが交通整理し出して5分後くらいにハッピーエンド
この流れだ。
下手したら解消後にそのオッサンとハイタッチとかしてるんだけど、その瞬間の当方が超絶イライラしている事は言うまでもない。
次に目付きが悪い。あ、これは関係ないか。
書き始めたら、今のJ君はそこまで問題を抱えていない事に気付いてしまったが、過去の連中は当方の憤怒のオンパレードだった。
クラクションを鳴らしまくる
インドで売られている車のクラクションの耐久性は、日本で売られている車の100倍くらいはきっとあるんだろう。じゃなければ日本のがオーバースペックだ。
とにかくこいつらはクラクションを良く鳴らす。
危険回避の為、と言うよりは『自分ここにいるよ』のアピールの為だからタチが悪い。
当然、これは注意しまくるんだけど、たぶんDNAの構造的に、クラクションを鳴らす様にプログラミングされているんだろう、なかなか直らない。
挙げ句の果てに、当方が電話している時にクラクションを鳴らしたりするので、その時は当然鋭い右ストレートと共にキレられる事になる。
道を間違える
お前の職業何だっけ?ドライバーだよね?運転のプロだよね?それで道間違えるとか、プロ野球選手が打った瞬間三塁側に走る様なモンだけどどう思うの?
ゲップをする
蹴る。
金を貸してくださいって言って来る
瞬殺で却下。
こんな感じで、家で子どもに対して注意している事がどうでも良くなるレベルの事を会社で食らっているのだが、これも鍛錬のうち。
これを経験する事で、きっと人間としての器が大きくなり、日本に帰った頃には全てが受け入れられる様になっているんだろう。
そう考えれば我慢して、同じ事を言い続ける必要性に対しても納得と理解が、、、、、、
、、、、、
、、、、
、、、
、、
、
出来るかバカ!
また明日から一週間、憤怒の毎日フォーエバーが始まるかと思うと肩の力が入らんわ、と思っているタマさんが23時をお知らせします。
〜今日の教訓〜
それでも日本には帰りたくない。
日本に帰るくらいだったらインド延長か横ズレが良いよね!