亀田製菓がインド地場の食品大手と組んで合弁を作る、ってニュースは去年からあった。
どう言う風にインドでビジネス展開するか、と言うニュースが結構細かく出てたのでその紹介をば。
要点をまとめるとこんな感じ。
来年秋から米菓を販売開始(既にテストマーケティング実施済)
商品名は『Kari Kari(カリカリ)』で、柿の種のインド版
進出の理由は、長年、日本土産として柿の種がインド人にウケているから
ターゲット層は、インド上位の1億人で、向こう5年で売上高15m USDを目指す
Kari Kariのサイズは、1粒の長さが3.6cm、横幅0.9cm
日本品対比で、それぞれ0.9cm、0.2cmずつでかくなった
目的は、食べ応えを感じられる様にする事
風味は『スパイス・マニア』『ソルト&ペッパー』『ワサビ』『チリ・ガーリック』の4種類。
サイズのラインナップは70 gと150gの2種類
販売価格はそれぞれRs.50とRs.90
販売する都市は、ニューデリー・ムンバイ・バンガロールの3都市
え。
ちょっと。
なんでチェンナイ入ってないのよ!!
なんかもう悲しいのだ。
唯一の救いとしては、『まずはこの3都市からスタート』と言う言い訳が入っている事。早くチェンナイにも来い!!
なお、報道には上記のポイント以外にも結構面白い点が書いてあった。
亀田49%、インド地場メーカー51%の出資比率で、亀田からは2人日本人が派遣される
工場は北部ハリヤナ州にある合弁相手の既存施設内の敷地に設置する(グルガオンか?)
原料は全て現地調達する
亀田は2020 年度までに海外売上高を全体の3割に引き上げたい考え
13 億人もいるインドでは、16 年の日用消費財市場は490 億
USD規模
年平均14.6%のペースで拡大し、20 年には1,037 億USD規模に達する見通し(すげー)
インドの大衆市場でのスナック菓子の相場価格はRs.10〜20レベル
『レイズ』は、最小サイズの容量25gを1袋Rs.10で販売して一定のシェアを確保している
Kari Kariは、高所得者がターゲットなので、悪くない価格設定とされる
らしい。なるほど。
日用消費材における食品、特にスナック菓子の市場規模がどれだけあるのかがわからないが、ジェトロのデータによると、FY14時点で食品マーケットが3,450億USD(米とか麦の一次産品も含む)で、その内、ジャムだとかケチャップだとかも含まれる『パック食品』が150億USDらしい。
で、更にその内訳が以下の通り。(Jetroの文書からパクった)
150億×19%だと28.5億になるはずだけど、150億ってデータがFY14で、上記の18億ってのがFY09らしいので、そりゃマッチしないわな。って事に2分くらいかかって気付いた。クソー
何れにしろ、FY14が30億くらいとすると、他消費材同様に、年14.6%成長するものと仮定すれば、来年時点で大体50億にはなるはずだ。
となると、ここでシェア0.3%を取れば良いだけなので、亀田の狙う『15m USD』なんてのは余裕だろ、と思うのだ。我が家が買いまくってやる。
何れにしろ、デリー出張の機会には、仕事そっちのけで柿の種を探すと言う目標が出来て楽しみなのだ。
〜今日の教訓〜
柿の種も良いけど、ソフトサラダが一番好き。
マダム曰く『ラインナップに梅が入っていないのが遺憾』との事。