以前、声がでかければ勝てる と言う内容のエントリをアップした。
これ、あながち間違ってないよな、と本気で思っている。
言ったモン勝ち、やったモン勝ち的な所が多少なりとも、と言うかかなりあるのは事実だと思う。
それがインド人の行動原理の中にどれだけ落とし込まれているのかはわからないが、自分の意見を通す為の手段として『デモ』を選択する連中がたくさんいる。
デモが起きると、自動的に街中が大混乱に陥るケースがあるので、在住外国人の我々としてはかなり迷惑。やるなら遠くで勝手にやってくれ、ってのが本音。
今日のお話は、最近頻発している農民によるデモについて。
インドはご存知の通り金利が高い。
借金すると利子がアホみたいに嵩んで行くので、普通に考えればホントに成長している状況でないなら借金しちゃいかんよな、とは感じる。
国自体は7%オーバーで伸びてるから、みんなそんな感覚ないんだろうけど。
我が家も農民出身なのでわかるのだが、農業って意外と金がかかる。
トラクター系の機械の設備投資以外にも、苗床買ったりとか肥料買ったりとか色んな買い物があって、融資を受けたりする例はたくさんあると思う。
インドでもご多分に漏れず、結構な数の農家が借入をしているらしく、その結果、金利で首が回りません!状態に陥っている連中が多いらしいのだ。
どうも、この20年で30万人の農民が自殺した(!)と言うデータもあったりして、そこそこ深刻な問題だ、って事で、農民が最近デモを始めてるらしい。借金帳消しにしろ!と。
いくらなんでもそんな調子の良い訴えあるかよ、金借りたの自分の責任だろうがよ、とか思ってたら、なんと各州政府が気前良く徳政令を出し始めたらしい。マジかよ。
当方が把握している限りでも、マハラシュトラ州・ウッタルプラデシュ州・パンジャブ州・カルナタカ州。それ以外にも、マディヤプラデシュ州でデモ頻発してて徳政令出そう、とか、我がタミルナドゥ州も徳政令決定したとか、色々情報が錯綜している。
お前らザルすぎるだろ。。
ちなみに報道によると、徳政令出すのは良いけど、州政府は銀行への補償とかは何も検討していない(?)とからしく、額が各州3千億を超える様な金額なのにそりゃねーだろ、と言う判断なのだ。
もう、完全に選挙を見据えた票集めのバラマキ政策にしか見えないけど、そもそもそんなんで釣られる方も釣られる方だ。
笑っちゃうよね。
〜今日の教訓〜
お百姓さんの為にも、野菜をたくさん食べよう!
野菜って作るの大変なんやで。